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ソロ・ギター道場(33)

【 Body&Soul (2) 】

 出だしのB♭7のところですが、まずは下の動画。B♭7と言えば最初に思いつく誰でも知っているコードでハモってみると下の動画。メロディはFで5度の音です。



 どういう印象ですか?決してダメじゃありません。でも、残念ながらちっとも面白くないですよね。ルートと3、5、7thのまんまのコードは、はっきり言ってこのようなバラード演奏ではほとんど使いません。でも、まずはこれがスタート地点と思います。

 ただ、このコードを鳴らす前に一瞬♭5thの音を鳴らせば使えるかもです。下の動画です。



 同じ7thでも4弦でナチュラルB音を入れてB♭7(♭9)にすると俄然にかっこよくなりませんか?(下動画)



 ケニーバレルは確か下のようにDディミニッシュ(5弦ルート)を弾いていたと思います。B♭7≒Bdim=Ddimですからこれが成り立つわけです。動画のポジションではトップの音もF音ですので、ワングリップで弾けて都合が良いです。



 まだまだそれこそ無数のハモが考えられるわけです。

 色々やってみてください!

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僕の音楽史(162)

【1993年】

 4人でのリハーサルを開始しました。一応は僕のリーダーバンドということもあって、最初はスタンダードを中心に僕がリハの曲を決めていました。となると、最初はやはりメセニーやマルティーノの愛想曲が中心となります。

 やはりこの曲は外せないだろうってことで、マルティーノ「The Great Stream」を真っ先にリハをしました。

 バンドの音源は次回以降に紹介するとして、同じ曲を演奏してもメンバーが変わると随分と曲のイメージが変わるものだなと思いました。

 初代のバンドはとにかく突っ走っていましたw。テクニック志向だったかもしれませんね。僕自身バンド活動が初めてのこともあって、あまり周りの音を聞く余裕もなかったのかもしれません。とにかく早い曲ばかりやっていましたし、みんな演奏を楽しんでいましたが、あまりあーだこーだ言い合う機会もなかったと記憶しています。そして僕と西尾さんのカラーが強かったと思います。もちろん、それが売りだったのかもしれませんが。

 一方、このバンドの音は最初から4人のバランスが随分取れていた気がしますし、僕以外の3人のインタープレイがとてもスリリングでした。そして、荻原さんと宇山君のドラムのコンビネーションがとても良かったと思います。荻原さんのベースはとても音楽的(?)で、単調にラインを4拍弾くだけではなく、リズムの崩しがかっこよかったですし、ペダル音も効果的で、実にすばらしいものでした。宇山君のドラムはとにかくハイハットの切れ味が抜群で、4ビートのレガート時の「ハイハット4拍踏み」は最高に気持ちよかったですし、スティックを長く持つ感じの演奏スタイルもかっこいいものでした。そんな中で阿部君のピアノはいつも素晴らしい「躍動感」と「うねり」をバンドに与えてくれていました。そして、ソロプレイだけでなくバッキングが強力でした。

 リハーサルを何回か行なったくらいの頃に、雑誌の広告で「第12回浅草アマチュアJAZZコンテスト」の出場場募集(デモ・テープの受付)の広告を見つけます。

 「テープ送ってみようかな...。」

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マイナー・コンバージョン・コンセプト実践編

【 枯葉(7) 】

●D7

 少し枯葉の話からは外れますが....。

 D7は「Gマイナー・キーのⅤ7でDオルタードスケールが使える」と理論書には普通書いてあります。それが前回のように「Dオルタード・スケールではなくE♭マイナー(ドリアン)スケール」と考えるのはどういうメリットがあるのでしょうか?

 ジャズギターの学習者全ての方に当てはまるとは思いませんが、僕のような「ロックからジャズの門を叩いた学習者」は納得いただけると思います。

 ロック出身者に「マイナースケール」というのはとても馴染みが深いものです。マイナーの名曲は腐るほどありますので、ロック系ギタリストはマイナースケールを使ったフレーズのストックは沢山持っているのが普通です。

 そこからフュージョンやジャズのギターに少しづつ気持ちが寄っていく過程で「ドリアンスケール」を自然に覚えます。Cマイナーのキーで「A♭ではなくA音」を鳴らすアダルトなサウンドに「ジャズ」を感じるようになってきますw。でも、それだけではスタンダードやバップは弾けません。そこで、「ソー・ホワット」「マイルストーン」のような「モード」を練習するようになります。コードチェンジがないので、充分対応できます。これでどんどんドリアンスケールのフレーズをストックしていくことになります。

 そんな中「オルタードスケール」で挫折します。でも、これが今までずっとやってきた「マイナー(ドリアン)スケールで弾ける」と考えることで、俄然世界が開けました。

 僕のマイナー・コンバージョン解説はこの気持ちをみなさんに味わってもらいたいというのが1番の目的です。

 下の動画はD7(♭9)上でE♭ドリアンを中心としたマイナースケールを弾いているものです。E♭ドリアンを弾きつつもフレーズの終止点をD音にしていることで、D7色を出しています。



 枯葉は今まで解説したコード進行の繰り返しですので、これで終わりです。もう一曲ほど実際の曲で解説します。もう少し色々なバリエーションを考えられる曲をセレクトしてみようと思います。
 
 来年もよろしくです。

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ギター購入騒動記(124)

2019年12月9日(火)アンダーサドル・ピエゾ・ピックアップ装着(1)

 翌日12月9日会社から帰宅すると予定通りアンダーサドルのピエゾ・ピックアップが届いていました。早速取り付けにかかります。

ピエゾ

 まずは何の加工もせずにサドル下に埋め込み、元々の本体プリアンプに接続します。通常のエレアコと違ってボディ裏はパックリ開けることができるので、プラグ は簡単に挿すことができます。

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「音が出る!」

 プリアンプは壊れていたわけではなかったってことですね。プリアンプもチューニング・メーターもちゃんと作動します。

 チューニングをして実際の弦高を確認します。以前のピエゾより多少薄型のおかげか、壊れる前の弦高より多少低く感じられます。思ったより弾きにくくはなく、なんかこのままでも良いかなと思ってきました。音も以前のピエゾと全く遜色ありません。これが数千円ですから驚きです。

 しっかりとした音量で鳴らすため、階下のピアノ部屋にマルチエフェクターとアンプを持って音出しに行きます。そして、そこで気がついたことがあります。

 「だめだ、これじゃ使えない!」

 大きな音を出して気がついたことがあります。4〜6弦の音量に比べ、1〜3弦の音量が極端に小さいのです。

 再度弦を緩め、何回かピエゾを装着し直したりしました。サドルとしっかりと接触するように注意深く装着し直しますが、状況は全く変わりません。

 「数千のピックアップっちゃ、こんなもんか!」

 がっくりしましたが、何れにしても、やはり面倒くさがらず弦高を下げるだけはやっておこうと思い、買っておいたサンドペーパーでサドル削りはしておこうと思いました。

 

ギター購入騒動記(123)

2019年12月8日(月)アンダーサドル・ピエゾ・ピックアップをセット購入(1)

 NTX-1200R購入でエレガット問題は解決すると、今度はエレアコのオベーションもどきCE-44のことが再び気になりだしましたw

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 何が気になっていたかというと、アンダーサドル・ピックアップの破損で取り付けたコンタクト型ピエゾの音がやはりどうも気に入らないってことです。

 音質はマルチをかましてそこそこまともな音は作れますが、全く音の出力が低すぎるのです。GT-1のプロセッサーやプリアンプの出力をフルにしないと他の楽器とのバランスが取れません。しかも、ギター側の音量調節やイコライザー、チューイングメータが使えないのは、やはり気に入りません。

 色々考えて、やはりアンダーサドルのピエゾにしようと思いました。アマゾンで購入し、自分でセッティング&調整してみようと思いました。

 ネットで調べると色々な種類が出ていましたが、印象は「安すぎる!」です。

 数百円から高くても数千円です。ネット・ショッピングでは大概安価なものを探すのが普通ですが、今度は高い商品を探すと言ったちょっと奇妙な感じです。そんな中で下の商品を選びました。Musiclily アコースティックギター用ピックアップです。もう少し高めのものがあれば良かったのですが、なるべく薄めのものを選びました。

 アンダーサドルを取り付ければ、ピエゾの厚み分弦高が高くなるわけで、またまた弦高問題が復活します。したがって、ヤスリでサドルを削ることが必須となりますので、それに備えてサンドペーパーも購入しておくことにしました。

ピエゾ



 そして、ブツは明日届きます。さすがアマゾンです。

僕の音楽史(161)

【1993年】

 武田謙治(g)阿部義徳(p)荻原光徳(b)宇山満隆(ds)

 新しいメンバーで初めて集まって音出しをした時のことはあまり覚えていないのですが、記憶に残っていることがひとつだけあります。初めってやった曲(スタンダードだったはずですが)の演奏直後にベースの萩原さんが「宇山氏、いいねぇー」と声を発したことです。

 ベーシストとドラマーの相性や信頼関係というのはバンドの要素としてとても重要と思います。そういう意味で、まずはこのバンドはいい感じになるぞという期待感が持てました。

 この時のバンド4人の関係はこんな感じだったと思います。

・武田は荻原さんとは二度部室で一緒に演奏をしたことがある。
・武田は阿部君とは部室で知り合った。一度だけ荻原さんとリハをやった時に一緒に演奏したくらい。
・荻原さんのリーダーバンドはピアニストは阿部君。
・阿部君と宇山君は部室で一緒に演奏する音楽仲間。
・宇山君は武田と荻原さんと演奏するのは初めて。

 ややっこしくて、どうでも良いかもしれませんがw、こんな感じだったと思います。要は、ほぼお互い初めてに近い感じだったてことです。

 阿部君のピアノはとにかくグルーブや「うねり」があってとても素晴らしく思いました。ピアニストではないのでテクニカルな面ははっきりとはわかりませんが、右手のシングルトーンとそれに呼応する左手の「合いの手」のバランスがとてもカッコよく、まるで二人のピアニストがいるかのように感じました。

 荻原さんのベースはまずは音が太く、音符が長くゆったりとしていて、そして何よりもメロディアス。歌心満載です。バンドを続けていくたびにだんだんベース・ソロが楽しみになったくらいです。

 そして、僕にとって初のドラマー宇山君。西尾さんはいわゆる「60年代ジャズ・ドラマー」という感じでありましたが、宇山君はもう少しコンテンポラリーな感じで、ハイハットの切れ味は抜群でした。細い体でしたが、手足の筋肉がしっかり付いていて、特にバスドラのキックは強力だと思いました。

 荻原さん、阿部君が東工大ジャズ研で宇山君が部室に住んでいるwwわけなので、初代バンドと同様に平日夜、もしくは日曜日の昼に東工大部室での2時間リハを月に2〜3回ほど行うようになりました。


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ギター購入騒動記(122)

2019年12月1日(日)NTX-1200R 購入!

 今日は朝からカミさんが出かけていることもあって、午前11:00の開店時間を過ぎたくらいにイシバシ楽器新宿店に向かいました。

 脇目も振らずアコースティック楽器の売り場に直行です。若い店員さんを見つけ即声をかけます。

 「デジマート見て来ました。ヤマハのNTX-1200Rが中古でありますよね?!試奏させてください」

 あまりに急なことで店員さんもちょっとびっくりしたようですが、早速用意してくれました。

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 音を出す前に楽器をまずチェックです。表面に僅かばかりの擦り傷はありますが、打痕傷など全くなく新品同様です。この前国分寺の島村楽器で弾いたNTX-700やカタログ写真に比べると、ボディが少し焼けているようですが、それがまた気に入りました。良い色です。

 生音で弾きます。音はあくまでマイルドで好みの音です。僕はスティール弦は硬質な音が好きですが、ガットは丸味のある音が好きです。NTX-700もそうでした。このシリーズの楽器の音の特徴なのでしょう。弾きやすさはNTX-700と同じく、スムーズに指が動きます。

 アンプに直につっこみ、軽くリバーブをかけて弾きます。これだけで、僕のアイバニーズを超えました。

 5分ほど弾きました。もう十分です。

 「これ買います!」

 なーんか見覚えのある店員さんです。それもそのはず、今現在所有のアダマスもどきはここで買ったのでした。

 ここ最近買って来た楽器に比べれば金額的には安価ではありますが、手持ち資金はありませんので、カード払いです。支払日までにお小遣い稼ごうと思いますw。

 ケースもヤマハの純正付、新品12万の楽器が6万なのですから、こんなトクな買い物はありません。

 自宅に帰って、DV MARK LITTLE に挿して鳴らしてみます。

 「良い音だ!」

 嬉しくて涙が出て来ましたw

 早速来年1月のライブで投入します!


【2019年12月1日時点での所有楽器・機材】

<Guitar>
ES-175NT (Gibson) 91年新品で購入
GA40SFCE-NT(Ibanez) 16年新品で購入
Telecaster (Fender Japan) 16年中古で購入
Anygig AGN Nylon Full Scale Crassic Travel Guitar  17年新品で購入
Celebrity Elite Limited Edition CE44 Reverse Blue Burst (Ovaition) 18年新品で購入
ES-775 1990(Gibson)18年中古で購入
FA-GP C/BLD(Tokai)18年新品で購入
ES−175 Orville by Gibson 18年中古で購入
N-60 "Natural" (Greco)19年中古で購入
ES-175 1952 (Gibson)19年中古で購入
ES-175 1959 VOS 2012 (Gibson Memphis)19年中古で購入
NTX-1200R (YAMAHA) 19年中古で購入

<Effect・周辺機器>
Micro ABY (Fender)A/B Box 16年新品購入
Ditto Looper (TC Erectronic) ルーパー 16年ヤフオクで落札
GP-10 ギタープロセッサー 16年新品(?)で購入
GK-3 X 3 ピックアップ 16年購入
GT-1 (BOSS) マルチエフェクター 18年新品購入
MIDX-20 Dual USB MIDI Host (PRIMOVA SOUND) 19年新品購入
MIDI COMMANDER (MeloAudio) 19年新品購入
FS-6 (BOSS) フットスィッチ 19年新品購入

<Amp>
RhythmMini5(Vox) 14年新品購入
VT40X (Limited Edition) 17年中古で購入
VFS-5 17年ヤフオクで落札 
DV Mark Little Jazz 19年新品購入

僕の出会ったギター達(25)

【 Gibson Memphis 1959 ES-175 VOS 2012(3)】

 今回はアンプ音をお聴かせします。

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 いつものようにDV Mark Littleのつまみは中位、リバーブは2位ですかね。

 この楽器、ピックアップはおなじみのギブソン57Classicです。



 「期待通りのヴィンテージトーンを出力。エアー感のあるクリアで抜けの良いトーンは、ジャズのみならずブルースやロック等でもお使い頂けるかと思います。」

 これは購入先のギタプラのHPのこの楽器についての楽器メモに書いてあった内容です。ピックアップを通した音の「ビンテージトーン」というのは僕には正直まだわかっていません。一方、生音はまるで違うことはよくわかります。フルアコの場合はライブではもちろんアンプ音で聴かせるのですが、ソリッドと違って生音が多少ブレンドされてお客様には聴こえているはずです。弾いている僕自身にはもっと聴こえています。特にボリュームを絞って、半々くらいのバランスになった時にこのビンテージトーンてのが際立つのだと思っています。

 もちろん、このアンプ音が悪いというわけではないです。誤解しないように!ギブソンPU特有の、コードをザッと弾いた時のなんとも言えぬエアー感やマイルドな感じは健在ですし、P-90とは全く違うものであります。そして何と言ってもパワフルです。

 僕の中では、この175はトリオやカルテットでの大きな音量でも安心して満足できる音が出せて、一方、もう一本のビンテージ175(P90)はデュオやソロで使っていきたい、そんなふうに考えています。

 今回で現在所有の175系楽器の紹介は終わりです。次はもう少し比較しながら、突っ込んだ話をしていく予定です。

 お楽しみに!

マイナー・コンバージョン・コンセプト実践編

【 枯葉(6) 】

●D7

 6小節目のD7です。これが7小節目のGm7に向かうⅤ7であることがまず認識されていないとなりません。これがわからない方はジャズの理論書などに立ち返ってみてください。

 Ⅴ7はこの実践編でも最初の方に出てきましたね。Cm7ーF7ーB♭△7のF7、これはキーがB♭メジャーのV7です。今回はB♭メジャーの関係調であるGマイナーでのⅤ7、D7です。

 少しマイナー・コンバージョンと話が外れますが、枯葉はこのB♭メジャーとその関係調であるGマイナーが交互に出てきます。どこで転調したと考えられて、それぞれのコードがその転調した中でどういう機能や位置付けであるかを把握できないとやはりジャズを弾くのは厳しくなってきます。

 話を戻します。メジャーもマイナーもV7は考え方は一緒です。実践編(3)同様「V7は半音上のマイナーが弾ける」です。したがって、ここでは「D7 → E♭m」です。

 実践編(3)で「F7はⅤ7→テンションを加えてF7♭9♭13→最低音をF#にするとF#m6」

 こんな思考回路で半音上のマイナーにコンバージョンできると説明しましたが、今回は別の角度から補足します。

 D7をどう弾くかに一般的な理論書では「Dオルタードスケール」です。このオルタード・スケールというのが厄介で、ロック系出身の僕のようなギタリストには馴染みがなく、音もピンと来なくって指に馴染みにくいものでした。下の動画ではD7を鳴らした後にDオルタードスケールを弾いています。音を羅列しておくと

 D(R)-D#(♭9)-F(#9)-F#(3rd)-G#(#11)-B♭(♭13)-C(7th)です。カッコ内はテンションです。



一方、E♭マイナー(ドリアンスケール)を弾くと下の動画です。同じように音を羅列しておくと

 E♭(=D#)-F-F#-G#-B♭-C-D♭です。




 ほとんど同じですね。違いはDオルタードはDがあり、E♭ドリアンはD♭なだけです。

 でもD♭っていうのは「Dの半音下」なんで、「ルートのD音の経過音」と考えて使うことができます。また「Cの半音上」なので「7thのC音の経過音」としても使えます。

 要は使い方を気をつければ(ことさらにD♭の音を強調しなければ)「E♭ドリアンを弾くことは要はDオルタードを弾く」とも言えるわけです。あるいは、E♭ドリアンを弾くんだけど、「D7ってくらいなので、D音も弾く」と考えれば良いわけです。

 この部分はとても大事なことなので、次回からもう少し掘り下げて説明しようと思います。

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僕の音楽史(160)

【1993年】

1993年になりました。

 武田、一色、脇、西尾の4人の初代武田バンドは、西尾さんの渡米が理由で、昨年暮れから一旦は活動を休止していました。数ヶ月ほど僕はリハもライブもやることなく過ごしていたのですが、もう演奏する喜びを知ってしまたこともあり、活動をずっと休止することなんて考えられませんでした。

 バンドのリハーサルはいつも東工大ジャズ研の部屋でやらせてもらっていました。部室ですからリハーサル中に部員がひっきりなしに出入りしていましたので、何人かとは話すような間柄になっていました。そんな中で今でも僕のリーダーバンドのピアニストをやってもらっている阿部義徳君がいました。

 彼はやはり東工大出身のジャズ研部員で、前のバンドの一色君と同学年(?)だったこともあり、僕らのバンドのリハの時によく部室に立ち寄って一色君と話していたりしていたので、自然と僕も話をするようになっていましたし、何回か遊びで一緒に演奏したりしていたので、彼のピアノの素晴らしさは既に知っていました。

 阿部君に声をかけます。

 「バンドやらない?」

 彼は快く引き受けてくれました。その時になんで一色君と継続して活動しなかったかは全く記憶がないのですが、多分彼が忙しくなって部室に立ち寄る機会が少なくなって...くらいの理由なのだと思います。あまり大きな理由はなかったのだと記憶しています。

 「荻原さんは今はそんな忙しくないと思いますよ。声をかければやってくれると思いますよ。」

 「荻原さん」というのは以前もこのブログでも紹介しましたが、やはり東工大出身のベーシスト荻原光徳君の事で、なんて言ったって、僕の師匠ギタリスト布川俊樹さんご推薦の素晴らしいベーシトのことです。最初のバンドを組むときにも当然考えていたメンバーだったのですが、当時は多忙で難しかったので諦めた経緯があります。

 荻原さんには阿部君から声をかけてもらったと思いますし、その後僕の方も電話でお願いしたような記憶があります。今回は引き受けてくれました。

 残るはドラマーです。

 「宇山君って知ってます?部室に住んでいるみたいなやつがいるんですよw彼良いですよ。」

 部室に住んでいるくらいなのでw、会っていないわけはないとは思いますが、全く知らないドラマーです。

 こうして、初代メンバーとは全く別の4人が集まりました。

 武田謙治(g)阿部義徳(p)荻原光徳(b)宇山満隆(ds)

 この4人で音楽活動を開始することとなりました。

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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