FC2ブログ

Pat Martino奏法研究【完全版】第2章 Horizontal Movement(2)

しばらく間が空いてしまいました。今回は前回指板図で表した5つのポジションを実際に弾いてみます。

(1) Form1
  一番使われているポジションなのではないでしょうか?逆にこのポジションしか弾けない人も多いと思います。どのFormでもそうなのですが、それぞれの弦の一番左側の音は人差し指で、右側の音は小指を使って、しっかりとポジションを固定して弾くと良いと思います。ところどころ指板図にない音(ドリアンスケール以外の音)も経過音として使っています。



(2) Form2
  このポジションはGm7(Gドリアン)というよりもB♭△7のときによく使う方が多いのではと思います。動画でもところどころB♭△7のアルペジオを弾いたりしています。



(3) Form3
 このポジションはあまりなじみがないでしょう。ただ、Cミクソリディアン(C7)と考えてみれば(Gm7⇒C7にコンバージョン)理解できるのではと思います。



(4) Form4
 Form1の指の形を5弦から始めると考えれば理解できます。したがって(1)を知っていれば容易に使えるようになるのではないでしょうか?



(5) Form5
 一番なじみのないポジションと思います。僕もPatのビデオを見る以前は全く使っていませんでした。



次回はいよいよこの5つのFormのHorizontal Movement(水平の動き)について解説していきます。

250px-Pat_Martino.jpg

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Pat Martino奏法研究【完全版】第2章 Horizontal Movement(1)

(1)5つのフォーム

 パットの演奏の特徴としては、「スケールライクで長尺なフレーズ」であることは言うまでもないことと思います。スケールライク、ここではパットの「マイナー・コンバージョン」のベースとなっている「ドリアン・スケール」を使って話を進めて行きます。

 「長尺のソロを実現するためには何が必要か?」

 これは「指板を隅から隅まで使えるようにする」技術が必須となってきます。そして、「それぞれのポジションを連結させて弾ききる」技術が必要です。

 写真の指板図をご覧になってください。
5FORMS_000042.jpg
 Gm7のコード・フォーム(黒丸)とその付近に存在するGドリアン・スケールの音をプロットしたものです。指板上はFORM1〜FORM5までの5つのポジション(運指)が想定できます。まずはこの5つのフォームを体に覚え込ませることが必要です。

※これから当面の間解説していくことは、パット・マルティーノの著書である「Linear Expressions」やビデオ作品である「Creative Force」に基づいています。

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Pat Martino奏法研究【完全版】第1章 はじめに(1)

【はじめに】

 今まで書いてきた「Pat Martino奏法研究」と「マイナー・コンバージョン・コンセプト」を一つにまとめ、「Pat Martino奏法研究【完全版】」として新たな講座をスタートさせることにしようと思います。今まで思いつきで書き始め、途中から2本だてにしたりしましたが、2つの講座の位置付けが曖昧だったので、整理・統合しようと思います。また、先の話にはなりますが、ここ数ヶ月研究している彼のソロ・ギターの解説もしていきます。最初の方は特に目新しい内容は登場しませんが、以前よりはわかりやすい書き方を心がけようと思います。また、後半は今まで解説してこなかったことについても言及していきます。あと、どちらかというと「ギター奏法」や「フレーズ」に重きを置いて解説し、マイナー・コンバージョン等の理論や概念は必要最小限にとどめようと思います。したがって、中級〜上級者向けの内容になることをご容赦ください。それでは早速始めます。

【The Basic Concept】

 多くの演奏家は個々のコードに対して、それにあてはまる特定のスケールやモードを選択して演奏します。一方、マルティーノはマイナー・コードやポジションに置き換えて(マイナー・コンバージョン)演奏します。例えばドミナント7thコード上でインプロバイズする時、彼は「5度上のマイナー」を単純に考えています。例えばF7だったら、Cm7と考えているわけです。

 そしてマイナー7thに置き換えた場合、彼はドリアン・スケールを選択することが極めて多く、Cm7の場合でいうとCドリアン(C,DE♭,F,G,A,B♭)です。一方置き換える前のドミナント7thであるF7は一般的にはFミクソリディアンを使用することが多く、これは F,G,A,B♭,C,D,E♭で置き換える前のCドリアンと全く同じ音なのです。

 この例ではドミナント7thについて言及しましたが、ほぼ全てのコードと言って良いほど彼はドリアン・スケールに置き換えてインプロバイズするのです。

 同じことなのになぜわざわざ置き換えるのかは「簡素化」が目的であり、これには「ギターという楽器の特性」も大きく関係しているのだと考えられます。例えばCドリアンとD♭ドリアン、ピアノでそれぞれを弾くと黒鍵の関係もあって運指は大きく違ってきます(白鍵・黒鍵の順番が違ってきます)。したがって、スケール上のひとつひとつの音名を把握していないと簡単には弾けません。でも、ギターは指板上を平行移動するだけでD♭に限らず12キーが一つの運指で弾けてしまうわけです。そして、全てをマイナー7thに置き換えれば、極端な話、ドリアン・スケールの運指一つ覚えればなんでも弾けてしまうことになります。

【フレーズの特徴】

 まずは下の動画2つを確認ください。





 どちらもCm7上のプレイなのですが、これから解説していく「パット・マルティーノ奏法」というのは2番目の動画のようなプレイを言います。Cドリアン・スケールをベースにクロマチック・ノートやパッシング・ノートを使った長尺で流れるようなフレージングのことを言います。

 次回からはこのようなフレーズを弾くための基礎的な技術習得のための練習について解説していきます。
 

 

 

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に師事し、各種コンテストにも参加。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。2014年夏より活動を再開。現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブ活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」や「ジャズギター裏口入学」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方に「Skype」で教えています。レッスン頻度は教わる皆様に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR