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マイナー・コンバージョン・コンセプト実践編(1)

【 枯葉(1)】

 予告した通りマイナー・コンバージョンの実践編を始めようと思います。

 実践編というのは今までお話しして来たコードや数小節単位のコンバージョンを実際の楽曲の中でどう適用していくかを解説していくものです。決して新たな内容や難しい話ではありません。むしろ復習に近いものです。理論に疎い僕が難しい話ができるわけもありませんのでご心配なく(笑)。マイナー・コンバージョンの解説をしながらこの考え方で有名なパット・マルティーノの奏法的なことにも触れながら解説を進めて行きたいと思います。

 曲は何にしようか迷ったのですが、季節柄、そして必ずジャズ・プレイヤーが演奏する「枯葉」にすることにしました。その後は他のスタンダードやブルース、循環などを取り上げていこうかなと思います。また、元になる譜面は下のGマイナー(B♭メジャー)キーの一般的な進行のものにしようと思います。それでは始めます。

 まず、マイナー・コンバージョンといっても「コードひとつひとつ単体で何にコンバージョンするか?」を考えるのではありません。どういうことかというと、「Cm7は何にコンバージョン?F7は何にコンバージョン?B♭△7は何に...?」っといったことではないということです。「そのコードが楽曲の中でどういう位置付けか?」もっと具体的に言うと「同じ7thコードでもⅤ7なのか?Ⅱ7なのか?」は最低わかっていないとダメです。機能によってコンバージョン先が違ったりするのが理由です。そう言う意味で「必要最小限の理論」は把握しておく必要があります。したがって「枯葉」は最初の4小節Cm7ーF7ーB♭△7はキーがB♭メジャーのⅡーⅤーI、次の4小節Am7(♭5)ーD7ーGm7はキーがGマイナーのⅡーⅤーIが理解できていないとダメということです。枯葉は基本この2つの繰り返しですから、これだけ把握できていれば今回のお話に十分についてくることができます。

 次回は最初の3小節の解説に早速入ることにします。

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マイナー・コンバージョン・コンセプト(27)

【マイナー・コンバージョン・コンセプト(実践編)の開始(予告)】

 個人的には一段落した感じがあって、数ヶ月間投稿してこなかったのですが、また「実践編」と称して連載始めようと思います。

 今までは一つ一つのコードや数小節単位の進行でのコンバージョンの例を説明して来ましたが、今度はスタンダート曲を題材に実際に演奏するときの役に立つような実践的な内容を書いていこうと思います。

 題材とする曲は何にするかはまだ決めていませんが、なるべくジャム・セッション等で良く演奏される曲にしようと思います。

 お楽しみに!

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マイナー・コンバージョン・コンセプト(26)

【 F △7(#5)/ E (2)】

 前回この分数コードはマルティーノの特徴的なサウンドであり、Dm(Dドリアン)でフレージングする例をご紹介しました。

 今度は下の動画をご覧になってください。はFm(Fドリアン)で弾いてみた例です。



 人それぞれの感じ方も違うと思いますし、フレージングにもよりますがこれも結構イケてませんか?

 なんでFドリアンで弾くのでしょうか?

 理論的に色々説明できるとは思うのですが、次のように考えてみてはいかがでしょうか?

  Dドリアン(Dm7)→ G7 → G#dim → Bdim → B♭7 → Fm7(Fドリアン)

 無茶苦茶なこじつけです(笑)。マイナーコンバージョンの逆の発想です。

 マイナー7thを7thコードにコンバージョンし、7thコードをディミニッシュにコンバージョンします。ディミニッシュは単三度上げ下げしても構成音は同じですから単三度上げたディミニッシュから7thコードにコンバージョンし、最後にマイナーコンバージョンすると結果的にDm7(Dドリアン)→ Fm7(Fドリアン)にたどり着きます。


 ただ、そんなことはどうでも良くって(笑)

 「単三度上のマイナーを弾くとなんかカッコ良い!」

 これで良いのではないかと思います。

 下の動画はDドリアンとFドリアンを織り交ぜて弾いた例です。



 随分と使える音が増えて、色々なことができるようになりました。

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マイナー・コンバージョン・コンセプト(25)

【 F △7(#5)/ E (1)】

 パットのある楽曲で下のようなサウンドが使われています。



 もちろん色々なポジションで弾いていたり、いくつか音を加えたりで上の弾き方だけではないのですが、一番核となる押さえ方とサウンドはこんな感じでした。

 コード表記はどこをルートにするかにもよるのですが、6弦のE音をペダル音と考えて分数コードの分母にして、上の3音、4弦F音、3弦A音、2弦C#音をFルートのトライアドと考えればF +(#5、Augument)、またE音はFのメジャー7の音ですから、結果「 F △7(#5)/ E 」と書けるのではないかと。色々異論があるとは思いますが。ここではコード表記について語ることが目的ではありませんので、ひとまずはこれで如何なもんかと。

 こんな表記のコード、一体どう考えれば良いのでしょう?

 僕はこう考えました。

 テンションとか分母とかはとにかく、一旦は考えない(笑)。F△7はDmにコンバージョンできますよね。わからない人は過去の投稿(7)を復習!C→Amってのはギター弾いてりゃご存知ですよね。じゃ、FはDmです。それで、DmにコンバージョンしてDドリアンを弾いてみます。下の動画です。どうです?いい感じですよね?!分母のE音はDmの9thの音ですし、Dドリアンスケールの2番目の音なので気にせず弾くことができます。



 次にFの#5の音、C#をどう料理しようかというと、Dmにコンバージョンしたわけですので、C#音はDマイナー的にはメジャー7thの音ですから、Dm△7(マイナーメジャー7th)と思って弾けばいいんだってことです。DドリアンにC#音を加えて弾くとか、Dハーモニックマイナー(C#あり)と考えることができます。

 上記解説を踏まえて弾いているのが、下の動画。少し雰囲気を出すためにエフェクトをかけています。



 次回はこのコードを題材に考え方を一歩進めて発展させていきます。

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マイナー・コンバージョン・コンセプト(24)

【 Fm7 / G Dm7♭5 / G 】

 Fm7 / G や  Dm7♭5 / G というコードは通常はあんまり見かけないコードですが、マルティーノの楽曲には必ずといって良いほど登場するサウンドで、これが彼のプレイのダークな雰囲気を形作っていると言えます。それぞれのサウンドは下のような感じです。





 分数コードだからといっても怖がる必要ありません。まず、分子のコードに着目します。Fm7ですからマイナーにコンバージョンすることなくFドリアンで弾けますね。また、Dm7♭5はFmにコンバージョンできます。わからない人は過去の記事(16)を復習してください。つまり、どっちもFmと考えてFドリアンでなんかいけそうです。

 次に分母に着目します。G音は最低音の指定です。先のFドリアンの中にG音が無ければ、Fドリアンで弾いた時に違和感を感じることになると思われますが、Fドリアンスケールの第2音、Fmの9thの音ですから全く問題ありません。

 下がそれぞれのコード上でFドリアンスケールで弾いたサンプル動画です。





 朝起きていきなり弾いたので、あんまりいい感じの演奏ではありませんのでご了承ください(笑)。

 ギタリストはFm7、Dm7(♭5)のコードをそれぞれ「押さえ方(指の形)」で覚えていて、何の音を鳴らしているか意識していない人が多いと思います。そのせいで、なんか「別の和音」のような気がするのでしょうが、どっちのコードもは構成音がF A♭ C で一緒で、上で説明している内容は至極当たり前のことを言っているだけです。


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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に師事し、各種コンテストにも参加。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。2014年夏より活動を再開。現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブ活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」や「ジャズギター裏口入学」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方に「Skype」で教えています。レッスン頻度は教わる皆様に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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