FC2ブログ

マイナー・コンバージョン・コンセプト(26)

【 F △7(#5)/ E (2)】

 前回この分数コードはマルティーノの特徴的なサウンドであり、Dm(Dドリアン)でフレージングする例をご紹介しました。

 今度は下の動画をご覧になってください。はFm(Fドリアン)で弾いてみた例です。



 人それぞれの感じ方も違うと思いますし、フレージングにもよりますがこれも結構イケてませんか?

 なんでFドリアンで弾くのでしょうか?

 理論的に色々説明できるとは思うのですが、次のように考えてみてはいかがでしょうか?

  Dドリアン(Dm7)→ G7 → G#dim → Bdim → B♭7 → Fm7(Fドリアン)

 無茶苦茶なこじつけです(笑)。マイナーコンバージョンの逆の発想です。

 マイナー7thを7thコードにコンバージョンし、7thコードをディミニッシュにコンバージョンします。ディミニッシュは単三度上げ下げしても構成音は同じですから単三度上げたディミニッシュから7thコードにコンバージョンし、最後にマイナーコンバージョンすると結果的にDm7(Dドリアン)→ Fm7(Fドリアン)にたどり着きます。


 ただ、そんなことはどうでも良くって(笑)

 「単三度上のマイナーを弾くとなんかカッコ良い!」

 これで良いのではないかと思います。

 下の動画はDドリアンとFドリアンを織り交ぜて弾いた例です。



 随分と使える音が増えて、色々なことができるようになりました。

IMG_2031.jpg


 
 

マイナー・コンバージョン・コンセプト(25)

【 F △7(#5)/ E (1)】

 パットのある楽曲で下のようなサウンドが使われています。



 もちろん色々なポジションで弾いていたり、いくつか音を加えたりで上の弾き方だけではないのですが、一番核となる押さえ方とサウンドはこんな感じでした。

 コード表記はどこをルートにするかにもよるのですが、6弦のE音をペダル音と考えて分数コードの分母にして、上の3音、4弦F音、3弦A音、2弦C#音をFルートのトライアドと考えればF +(#5、Augument)、またE音はFのメジャー7の音ですから、結果「 F △7(#5)/ E 」と書けるのではないかと。色々異論があるとは思いますが。ここではコード表記について語ることが目的ではありませんので、ひとまずはこれで如何なもんかと。

 こんな表記のコード、一体どう考えれば良いのでしょう?

 僕はこう考えました。

 テンションとか分母とかはとにかく、一旦は考えない(笑)。F△7はDmにコンバージョンできますよね。わからない人は過去の投稿(7)を復習!C→Amってのはギター弾いてりゃご存知ですよね。じゃ、FはDmです。それで、DmにコンバージョンしてDドリアンを弾いてみます。下の動画です。どうです?いい感じですよね?!分母のE音はDmの9thの音ですし、Dドリアンスケールの2番目の音なので気にせず弾くことができます。



 次にFの#5の音、C#をどう料理しようかというと、Dmにコンバージョンしたわけですので、C#音はDマイナー的にはメジャー7thの音ですから、Dm△7(マイナーメジャー7th)と思って弾けばいいんだってことです。DドリアンにC#音を加えて弾くとか、Dハーモニックマイナー(C#あり)と考えることができます。

 上記解説を踏まえて弾いているのが、下の動画。少し雰囲気を出すためにエフェクトをかけています。



 次回はこのコードを題材に考え方を一歩進めて発展させていきます。

IMG_2031.jpg


 

マイナー・コンバージョン・コンセプト(24)

【 Fm7 / G Dm7♭5 / G 】

 Fm7 / G や  Dm7♭5 / G というコードは通常はあんまり見かけないコードですが、マルティーノの楽曲には必ずといって良いほど登場するサウンドで、これが彼のプレイのダークな雰囲気を形作っていると言えます。それぞれのサウンドは下のような感じです。





 分数コードだからといっても怖がる必要ありません。まず、分子のコードに着目します。Fm7ですからマイナーにコンバージョンすることなくFドリアンで弾けますね。また、Dm7♭5はFmにコンバージョンできます。わからない人は過去の記事(16)を復習してください。つまり、どっちもFmと考えてFドリアンでなんかいけそうです。

 次に分母に着目します。G音は最低音の指定です。先のFドリアンの中にG音が無ければ、Fドリアンで弾いた時に違和感を感じることになると思われますが、Fドリアンスケールの第2音、Fmの9thの音ですから全く問題ありません。

 下がそれぞれのコード上でFドリアンスケールで弾いたサンプル動画です。





 朝起きていきなり弾いたので、あんまりいい感じの演奏ではありませんのでご了承ください(笑)。

 ギタリストはFm7、Dm7(♭5)のコードをそれぞれ「押さえ方(指の形)」で覚えていて、何の音を鳴らしているか意識していない人が多いと思います。そのせいで、なんか「別の和音」のような気がするのでしょうが、どっちのコードもは構成音がF A♭ C で一緒で、上で説明している内容は至極当たり前のことを言っているだけです。


IMG_1405.jpg


マイナー・コンバージョン・コンセプト(23)

【 ディミニッシュの応用 】

 タイトルと内容が今ひとつ合っていないかもです。少し上級編かもしれません。

 直近3回で書いてきたディミニッシュのマイナー・コンバージョン、要はディミニッシュとマイナー7thが結びついたことによって僕は下のように考えてみました。

 キーがGで説明します。

 キーがGの時のⅤ7であるD7の時にマイナー・コンバージョンでE♭m7と考え、E♭ドリアンでアドリブすることができます。この辺の話がピンと来ない方は前の講座に戻って復習の必要ありです。そして、E♭m7(E♭ドリアン)がAdimにコンバージョンできるのは、これも前回説明した通りです。

 さて、ディミニッシュ・コードの1番の特徴はなんですか?

 みなさんご存知のようにディミニッシュは短3度上げて(下げて)いっても構成音が変わらないってことが最大の特徴ですよね。「じゃ、E♭ドリアンで弾いたフレーズだって短3度づつ上げて(下げて)いってD7の時に弾いたって良いじゃなの?」ってことです。要はE♭→G♭→A→CやE♭→C→A→G♭といった風にフレーズを上げ下げしても良いんじゃないかっと。

 こう考えて実際に弾いてみると、思った通り「これは使える!」という感じでした。

 下の動画をご覧ください。D7→G△7のD7の時にE♭mのフレーズを弾きます。2回ほどE♭ドリアンで弾いた後、そのフレーズを短3度づつ上げたり下げたりしてG△7に解決しています。

 

 次回はマイナー・コンバージョンで考えなかったら、僕には決して弾けなかったであろうコードについて解説しようと思います。

IMG_1405.jpg

マイナー・コンバージョン・コンセプト(22)

【 Diminishのコンバージョン(3)】 

 マイナー・コンバージョンの考え方でBdim→B♭7→Fm7のコンバージョンを行い、Fm7としてFドリアンスケールを弾き、「あっさりと受け流して通り過ぎ」つつ「ディミニッシュを主張」する方法として下のように弾くのはどうでしょうか?



 Fドリアンのフレーズの最後をBdimのルートB音でピシッと止めるのです。このB音が鳴るだけで、Fm7ではなくBdimに聴こえてきませんか?

 さて、次回はもう少し話を進めてみます。


IMG_1405.jpg

プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に師事し、各種コンテストにも参加。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。2014年夏より活動を再開。現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブ活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」や「ジャズギター裏口入学」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方に「Skype」で教えています。レッスン頻度は教わる皆様に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR