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Pat Martino奏法研究【完全版】 第6章 Phrase & Groove(5)

 すみません。随分と間が空いてしまいました(^_^;)

 下の譜面を御覧ください。

PhraseGroove (5)

 まずは1小節目です。Amを想定したフレーズで、取り立てて解説の必要もないフレーズです。最後の音がE音なので、E7(ドミナント)からAmに戻る感じでしょうか。テンポはあまり意識しないでください。一応動画も貼っておきます。



 次に2小節目です。1小節目と何が違うのでしょう。最後のE音が一オクターブ下、ギターでいうと、6弦の開放弦、つまり通常のチューニングでギターで出せる最低音です。同じく動画を貼っておきます。



 パットは、ほぼ100%6弦開放弦のE音を弾く2小節目のパターンで弾きます。この効果は2つあると考えられます。

 一つは音の高低差によるもの、もう一つは音量によるものです。

 スムーズな流れと言う意味では、1小節目のフレーズになるのでしょう。ここで、あえて1オクターブ下のE音を弾くことで、意外性にハッとさせられます。

 また、開放弦をあの強靭なピッキングで弾きますので、今までフレーズを弾いてきた音よりも大きくなりますし、多少音程がブレて、シャープ気味になります。

 ギターの最低音をガツンと弾き、パシッと流れをここで止め、そして、新たな展開に突入、これはパットのアドリブソロの特徴でもあります。

 

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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