Pat Martino奏法研究【完全版】 第6章 Phrase & Groove(6)
まずは一つ目の#9thのサウンドです。
#9thと言えば、ロック系のギタリストもみなご存じのサウンド、通称「ジミヘンコード」と呼ばれているものです。僕の大好きな60年代後半から70年代ロックの楽曲の中で印象的に使われている部分をちょっとランダムに弾いてみます。
押さえ方は皆さん知っていると思いますので、指板図は書きません。キーは5弦の音ですが、Eの場合は6弦の開放弦も鳴らすことがほとんどですね。
Patの場合は、上記の押さえ方に加えて、6弦がルートにして下のような押さえ方も使います。6弦5フレットをキーにしたA7#9thです。指板図とサウンドを確認ください。

彼はこの#9thのサウンドを好んで使います。オリジナル曲では、この#9thの平行移動だけで作った曲もいくつかあるくらいです。下に彼のオリジナルである「EXIT」ってやつを弾いてみます。あと、動画では弾いていませんが、彼の人気曲「The Great Stream」もそうですね。
そして、下のように#9th→7th→3rdの音を下の動画のようにフレーズに組み込むと、俄然Patっぽいフレーズが出来上がります。