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2018年10月新潟ライブ紀行【最終回】

 今回でとりあえず最終回。

 ライブの後はジャムセッションでした。ただ、近くのライブハウスでのジャムセッションと重なった関係もあって、地元プレイヤーの方は少なくて残念でした。疲れを知らぬ柳くんと彼のファン(弟子?とはいっても、新潟では音楽活動をなさっている素晴らしいピアニストですが)の岩井さんが、ピアノに、歌に、おまけにドラムまで叩くという素晴らしい活躍で盛り上げていただきました。ありがとうございました!!僕は?というと、ちょっとぐったりモードでした。すみません!

 この後、打ち上げということで、最後まで残ってくれたお客様数名やマスター、ママさんで美味しく汁物とビールをいただきました!1時間ほど楽しく語ったのちに、予定の最終新幹線で東京に向けて出発し、これにて新潟ツアーはお開きとなりました。



 フラワーポップのハナノさん、ジャズフラッシュのマスター佐藤さん、ママのアッコさん、そして色々相談に乗ってくれた小黒さん、SuSuさん、そして岩井さん、ジャムセッションに参加してくれたプレーヤーの皆様、そして見に来てくれたお客様、本当にありがとうございました!!!!

 あ、肝心の人を忘れてました!柳くん、本当にありがとう!!!

 

 あまりに楽しかったので、まだハナノさんにも、あっこさんにも、SuSuさんにも、小黒さんにも誰にも相談していないのですが、来年雪が失くなる頃にはまた行きたいなと考えています(笑)!

 新潟のジャズファンの方にどうしても聴いてもらいたい素晴らしいドラマーがいるので......。

 今度はバンドで行きますよ!


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2018年10月新潟ライブ紀行(11)

 1セットが終わりました。普通なら2セット目に向けて自分の気持ちをリラックスした状態に持っていくため、見にきてくれたお客様と談笑を楽しむのが常ですが、例のアクシデントのため自らはそんな気になりませんでした。ギターの音量の件も気になりましたが、それより左手の指をなんとかしなければと言う思いでいっぱいでした。僕のブログを読んでくれていて、今日の演奏を楽しみに来てくれたお客様に話しかけられて、色々と話したりもしましたが、実は「心ここにあらず」で何を話したのかも覚えていません。また、今回の新潟演奏の実現のため相談に乗ってくれたり、アドバイスや協力をしてくれ、わざわざ聴きにきてくれたSuSuさんとも沢山話したかったのですが、それもできませんでした。大変申し訳ない気持ちで一杯です。

 この状況を柳君に相談しました。「水分がたりないのでは?ポカリスウェットを飲むといいですよ!」と、わざわざ外の自販機で買って来てくれました。ママのあっこさんは、わざわざ暖かいタオルを用意してくれました。いつもは人の言うことなんて聞きもしない頑固なギタリストも、さすがにこんな時は何かにすがる思いで彼らの言う通りにしました。親切なお二人に感謝します!

 「柳君、曲を1曲変更するよ。」

 実は2セットでジム・ホールの楽曲「ワルツ・ニュー」を演奏するつもりでした。「いつか王子様が」のコード進行に乗せて、ピアノとギターのちょっと複雑なユニゾンのテーマがある楽曲です。二人のデュオはガンガンと飛ばす曲が多い中、この曲を演奏することが非常に効果的と考えていましたし、結構2人で練習してきたので、絶対やりたかったのですが、こんな指の状態ではとても集中して弾き切る自身がありませんでした。

 2セットが始まりました。結論から言うと、おかげさまで「左指のつり」は一度も起きませんでした。

 一曲目の「Visit」は3拍子の速い曲。がっつり弾きまくりましたが、指は平気だったこともあって、とりあえずほっと胸を撫でおろし、結構冷静な気持ちを取り戻せたと思います。次の曲はゆったりとした「ソーティス」、3曲目は先ほど書いたように「ワルツ・ニュー」からスタンダード「グレイター・ラブ」に変更したので、演奏中にアクシデントが起きても充分対処できます。そして、メセニーの「トラベルズ」〜エンディングの「グレイト・ストリーム」のピアノとのユニゾン〜弾きまくりで予定の演奏は終了しました。

 東京では残念なことにあまりアンコールを要求されることはないのですが、「アンコール」の拍手をいただきました。本当に嬉しかったですね。これだからミュージシャンは辞められません。

 先ほど演奏をやめた「ワルツ・ニュー」は「いつか王子様が」の「替え歌」と言うこともあったので、アンコールはあえて「いつか王子様が」を演奏しました。2セットはスタート時には気が動転していて、レコーダーを回していなかったので、プレイバックを聴くことはできませんが、今までこんなに気持ちよくこの曲を演奏できたことはありません。それほど「気」「パッション」の入った演奏ができたと思います。

 こうして、新潟のライブは終了しました。色々ありましたが、結果的にはとても満足のいく演奏ができました。


 次回はこの後のジャムと打ち上げ、そして今後の計画を書いて、ひとまず締めくくろうと思います。


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2018年10月新潟ライブ紀行(10)

 ギターショップ「あぽろん」から戻り、そろそろ開場時間となりました。正直集客は心配でしたが、親戚の方や新潟時代の音楽関連の知り合い、そして何よりも嬉しかったのが僕のこのブログを読んでくれていて来ている方もいらっしゃいました。そして、高校時代のクラスメイト、Facebookで知り合ったコアなジャズファンであるSuSuさんや柳君のファンなど本当にたくさんの方々に来ていただきました。

 ほぼ予定通り演奏を始めました。最終的にはすごく楽しいライブで終えることができましたが、裏では2つの大きなアクシデントに見舞われ、演奏が始まる前とは一転して実は気が動転していました。ライブの実況レポートをしながら言い訳がましくそのことについて書かせてもらいます(笑)。今回は1stセットについて。

 一曲目はパット・マルティーノの「Interchange」。この曲の途中、ソロが終わり柳君のピアノにソロを受け渡したあたりにアクシデントが起きました。バッキングしていて「あれ、音量(音圧)が少し落ちたな?」と感じました。「ボリューム・ペダルを手前に踏みすぎたかな?」と思い、色々調整してもやはり変です。そうこうしているうちに一曲目は終わりました。続けて予定通り間髪入れずに高速「Rhythmaning」。本当は1曲目終了の後にアンプやエフェクターを確認した方が良かったのかもしれませんが、「ステージの流れや緊張感」をとぎれさせないことを優先して、一気に演奏に突入。やはり明らか音量が8掛けくらいな感じです。

 演奏していて思い出しました。以前も東京のライブで同じようなことがありました。原因は分からずじまいで、その後は起きなかったので気にすることもなかったのですが、何もこんな大事なライブでまた起きることはないだろう!と悔しい思いでした。多分エフェクターを接続している短いシールドかアダプターの一部断線等が原因と思います。東京で起きた時にアンプのヴォリュームを上げて対応したのですが、突然正常に戻ってしまい、大音量になってしまったことがありました。そのままの状態でいつも以上にアタックを強く弾けばなんとかなると判断し、もう余計なことを考えずに忘れようと務めました。

 3曲目の「Monday Blues」で2つ目のアクシデントが起きました。テーマはギターのみでスタートするのですが、5小節目のある運指に行くと左手の薬指と小指が急にくっ付いてしまう症状、要は指がつるってやつが起きて演奏が続けられません。これも何年かにいっぺんくらい起きることがあったのですが、ここまで酷いのは初めてです。

 演奏を止めるってのは、絶対あってはいけないことなのですが、さすがに中断せざるを得ませんでした。お客さんには「緊張して忘れた」なんてごまかしていましたが、もう気持ちが舞い上がってしまいました。柳君のフォローもあってなんとか乗り切りましたが、本当に穴があったら入りたい気分でした。

 4曲目「Old Folks」そして1stセット最後の「80/81」は幸い症状は出ませんでしたが、「また指がつったらどうしよう」と演奏中に気になって少し消極的な演奏になってしまった気がします。音量も相変わらず8掛けでした。

 色々言い訳がましく書いてしまいましたが、東京に戻ってプレイバックを聴くと、実はそんなに悪い演奏ではなく、逆に「Rhythmaning」は自分で言うのもなんですが、結構すごい演奏していたりしてました。昔の自分だったら、このようなアクシデントに見舞われた時には、演奏は惨憺たるものになっていたと思うのですが、少しは俺も成長したなと思いました。「新潟ジャズの聖地ジャズフラッシュで演奏させてもらっている」「演奏を楽しみにしていた人たちが沢山聴いてくれている」そんな気持ちからなんとか持ちこたえることができたのだと思います。

 柳君は絶好調なだけになんとか2ndでは挽回しようと思いました。

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2018年10月新潟ライブ紀行(9)

 21日(日)のライブ当日は快晴でした。気持ちの良い朝だったので、またしても、ジャズフラッシュまでは歩いて行くことにしました。マスターと約束の通り午前中にお店で待ち合わせて、古町や本町を散歩がてらに案内してもらいました。

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 昭和初期を彷彿させるようなディープな本町通の市場は昔のまま残っていました。またアーケード内の商店街でも何か催し物をやっているようで、出店が出ています。まだ午前中であることもあって、人通りはあまり多くなかったのですが、何十年ぶりかに「新潟の方言」が心地よく耳に入ってきます(笑)。90%は普段話している言葉と同じですが、微妙に語尾やアクセントが違います。ここでは詳しく話しませんが、昔あった漫画「めぞん一刻(高橋留美子作)」のおばあちゃんが話すセリフ、あれが新潟べん(方言)です。もっとも、今の若い人はあそこまでの話し方はしないですけどね。

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マスターが予定していた食事処のいくつかは日曜日という事もあって残念ながら休みだったようですが、それでも一緒に食べたお蕎麦と天ぷらは強力に美味しかったです。

 そう言えば、後で思い出しましたが、三日月の「イタリアン」と「あずきアイス」を食べるのを忘れてしまいました。「これぞ、新潟B級グルメ!」という素晴らしい食べ物です。新潟と言えば「刺身」「お酒」「お米」がとかく脚光を浴びますが、お金を出せば東京で同レベルの食材を食べることができます。でも、イタリアンやあずきアイスだけは無理ですね(笑)。その時は全く思い出しませんでしたが、食べておけばよかったと思いました。



柳君は?というと奥さんに頼まれたお土産を買いに別行動でした(笑)。彼とはお店でリハをやる昼1時過ぎに待ち合わせていました。


柳君とのリハはとてもいい感じでした。ピアノも素晴らしいサウンドでしたし、ギターもいい音で鳴ってくれました。音のバランスもいい感じで申し分なしでした。 疲れが少し残ってる気がしたので、割と早めにリハを切りあげました。

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 本番まであと1時間はなんと懐かしのギターショップ「あぽろん」で時間を潰しました!僕が中学、高校の時に散々お世話になった店です。変わらず営業している事がとても驚きであり、嬉しく思いました。昔の懐かしい話を今の店員さんと談笑し、50万のテレキャスモデルの楽器を試奏したりと本番前にとてもリラックスできました。

 あ、下はその時の動画を撮っていたので...。さすが50万のギターだけあっていい音してますね!

 「星影のステラ」を適当に弾いてますね!

  


  さて、そろそろ本番です。

2018年10月新潟ライブ紀行(8)

 あらかじめお断りしておきますが、今回は音楽の話はありません。 

 ホテルにチェックイン後、明日のライブ場所であるジャズフラッシュに向かうことにします。新潟駅前のホテルで、ジャズフラッシは東堀でしたので、バスに乗るくらいの距離と思うのですが、あえて新潟の街を堪能するために歩いて行くことにしました。柳君もそれに同意してくれました。彼も僕と同様、車を運転しないようですので歩くことは苦にならないようです。

 万代橋を歩いて渡りました。高校卒業まで新潟で生活していましたが、歩いて渡るのは初めてでした。何か胸に込み上げてくるものがありました。東京で生活するようになって既に40年近く経つのですが、今だに「僕の背番号は新潟」であることを実感しました。そして、今まで新潟のことをないがしろにしてきた自分に気付かされました。これからは「なるべく機会を作って新潟で演奏しよう!」と思うようになりました。

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 ちょっとだけ道に迷いましたが、無事ジャズフラッシュに到着しました。

 クラスメイトのママさん、あっこさんと再会をはたしました。高校3年になって違うクラスになってからの数十年ぶりの再会でしたが、Facebookのおかげもあってか、全くそんな気はしませんでした。クラスメイトってことは、当たり前のことですが、自分と同じ歳な訳なのですが、随分と綺麗になっていましたし、とても自分とは同じ歳とは思えず、ショックを受けてしまいました(笑)。

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 マスターとは初対面でしたが、同じ新潟県人でもあり、全く違和感なく同じ空間を共有できました。柳君リクエストのキース・ジャレットのソロ・ピアノ「フェイシング・ユー」から僕の大好きなロックバンド「ユーライア・ヒープ」まで色々なアナログ音源を素晴らしいオーディオ装置で聴かせていただきました。白状すると、このジャズフラッシュでの数時間はお世辞抜きに今まで経験したことのない幸福なひと時で、一生涯忘れられないものとなりました。

 柳君は朝が早く疲れたようでしたので先にホテルに戻りましたが、僕はマスターと二人でもう少しだけ色々な話をし、レコードを聴き、明日午前中に一緒に食事をする約束して、ホテルに戻ることにしました。

 帰りも感慨にふけりながら歩いてホテルに帰りました。

 「よし、絶対にいい演奏をするぞ!」

 心に誓いながら床につきました。

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【追記】
・新潟交通のバスの色、あの暗いグレー色、今も昔も変わっていませんでしたが、僕はあの色が昔から大嫌いです!新潟は日本海側気候で11月から3月くらいまではどんよりとした曇り空が多く、それだけだも気が滅入ってしまいますが、あのバスの色はまさしくその雰囲気を醸し出してしまいます。何とかならないのでしょうか!屋根の色だけ赤くしたって、違和感あります!!!

・万代橋の欄干、随分と低すぎません??油断すると信濃川に落っこちてしまいそうです。それでもそんな事件を耳にしないのは、新潟の人が羽目を外したりしないからだと思います。これが大阪なら毎日川に飛び込む人が耐えないと思います(笑)!

 
プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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