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僕の音楽史(211)

【1998年】

 なんと2カ月も書いていませんでした。今日で内容的に一区切りがつくので書いてしまいます。

 ギタリスト布川さんのレッスンを受け始め、バンド仲間を紹介してもらってからずっと10年程音楽活動を続けてきました。働きながら音楽活動をしている割には随分と華々しい活躍ができたように思います。日本各地、海外の演奏旅行、そして当時の関東での3大ジャズコンテストである浅草、吉祥寺、横浜ジャズプロムナードや日本ジャズ維新での最優秀賞獲得と就職活動中の学生に例えてみれば誇らしげに履歴書に書いてそれだけで内定が貰えるぐらいの内容にまでなりました。

 この年の終わり位から少しづつライブ活動が減ってきました。少しマンネリで疲れてきたのも理由の一つではありましたが、一番の理由は「仕事」でした。

 「2000年問題」ってのがこの頃から世の中を騒がせ始めていました。システム系の仕事をしている方は「そんなのがあったな!」と思い出す事でしょう。要は「日付を2桁で持っているシステムは99年と00年のデータの並び順が逆転し、不具合が起きる」というやつです。僕はシステム部でずっと働いていたので、この世の中の騒動に当然巻き込まれ、にわかに仕事の方が忙しくなってきました。もちろんそれだけなら忙しい合間を縫って活動を続けていったと思いますが、会社でめでたく昇進しました。小規模ではありますが担当の責任者を任されたりして、今まであまり関心がなかった「仕事」の方に気持ちがシフトし始めました。今まで「マネジメント」なんてやったこともありませんでしたが、急に「組織」や「人材育成」なんかを考えるにあたり、ビジネス本を読みまくったりして、いつのころからか頭の中に占める音楽の割合が急激に減っていきました。

 私生活でも長男が小学校3年くらいから剣道を始め、休みの日は試合の応援に行ったり、剣道会の役員をやったりと父親的な活動も増えてくるにあたり自然とリハーサルやライブの機会が減っていきました。

 特に「活動休止しよう」なんて決めたわけではありませんが、自然とライブはなくなりました。演奏後に次のブッキングをすることがなければ、自然と休眠状態になります。気持ちの上でも僕から音楽は出て行ってしまい、思い出すこともなくなりました。今まで出勤途中にいつも聴いていた音楽もいつのころからか「英会話」に代わっていましたし、自宅でも一切音楽を聴くことがなくなりました。ただ、ギターだけはたまに思い出して弾いていました。僕は「ジャズが好き」「ロックが好き」というより「ギターが好き」というタイプでしたから、いわゆる「練習」は全くしなくなりましたが「触る」ことはやめていませんでした。テレビを見ながらたまに数十分くらい弾き流す感じは続けていたと思います。そんな程度で満足してました。

 「2000年問題」は結局、特に大したトラブルも起きませんでした。世の中的にも大騒ぎしていた割には大きな出来事はなかったように記憶しています。その後、比較的仕事も余裕ができて、活動を始める時間は充分出来たと思いますが、相変わらず気持ちが音楽に向かず、なんと十数年も音楽活動から遠のくことになってしまいました。

 次回はずっと日付が10年ほど進んで、多分2007~8年?あたりから書くことにになると思います。まだ、記憶が整理できていないので、どの辺から書き始めるか悩んでおります。

 ではでは。

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僕の音楽史(210)

【1998年】

 1998年は今振り返ってみると一番充実した音楽生活を送っている感じのように思います。そして、僕のギター演奏もある意味ピークを迎えていたのかもしれません。未だ演奏を続けているのですから、本来は今がピークでなくてはいけないんですけどね(汗)。以前から書いているようにリーダー・バンドの2つ、オルガン・トリオとピアノ入りのカルテットのライブが定期的に入っていたので、毎月1〜2回のライブがありました。新宿Live Inn Pierを中心に精力的な活動をしていました。

 オルガン・トリオでのイベントや演奏旅行はなかったのですが、カルテットの方では8月のお盆明けくらいに「北九州ミュージックプロムナード98」に参加しました。これは以前コンテストで優勝した「横濱ジャズプロムナード」つながりで舞い込んできた話でした。当時の資料を見ると小倉の「ビアウェーブ室町館」ところでセカンドのステージのライブ1回だけの演奏だったと思います。前の年はデビッド・マシューズ率いる「マンハッタン・ジャズ・クインテット」が参加して盛り上がったようですが、僕らの年は大物の来日もなく、他のミュージシャンとの交流機会も全くなく、あまり面白くなかったように記憶しています。おまけに演奏の翌日は、かみさんが具合悪くなったとの連絡が来て、僕だけ慌てて帰ったりしたので、とても残念な演奏旅行でした。

 1998年当時の音源を2つ。何度も何度も手前味噌ですがw、僕自身のこの頃の音楽的な充実度が伺える演奏と思います。最初の音源はオルガン・トリオ(高野・武田・宇山)で高野さんのオリジナル・ブルースですね。タイトルがわからないので勝手につけましたW。すみません。宇山くんのドラムス、ハイハットの四つ踏みが気持ちよくって、抜群にスイングします。彼のドラムスのおかげで、王道のオルガン・トリオにとどまらず、新しい風を入れてる感じですか?!僕も結構好き放題やっていてノリノリな感じですね。高野さんも煽られてか?いつもよりアグレッシブです!



 もう一つはカルテット(武田・阿部・辻・西尾)でマルティーノの人気曲で「The Great Stream」。今聴くとテーマの解釈が現在と違っていて、違和感....まぁ、ファンの方でなければわからない話ですので、気にせず聴いて見てくださいw。こっちのバンドは普通のスタンダードやブルースはあまりやることなく、マルティーノやメセニーや当時のコンテンポラリー系の楽曲を演奏していました。



 ES-175NT(91年製)&ポリトーンは最強のサウンドでした。楽器は未だ所有していますが、アンプは手放してしまいました。少し後悔しています。

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武田バンド3

僕の音楽史(209)

【1998年】

 今回から1998年です。

 武田・高野・宇山のオルガントリオは月1ペースで新宿Live Inn Pierで変わらず演奏を続けていました。このバンドの良いところは集客にあまり困らなかったことです。高野さんは当時から音楽専門学校の教壇に立っていたこともあって、毎回弟子たちが先生の演奏を聴きに来てくれました。また、僕も会社で積極的に集客していたので、いつもはほぼ満席な感じでした。一方で継続的にやっていたもう一つのカルテット(武田・阿部・辻・西尾)は比較的マニアックで、コンテンポラリーな曲や演奏をメインにしていたため、集客に苦労しましたw。ただ僕の中のバランスはとても良い感じでした。オルガン・トリオでオーソドックスな演奏とジャズのノリや楽しさみたいなものを感じ、一方のカルテットでギタリストとしてのテクニックを磨く、こんな風に車の両輪のように捉えていて、一番充実した活動ができていたのかもしれません。高野さんつながりでは、もう一つ四谷のジャズバーで、営業時間中何セットかの生演奏の仕事をやったりしていました。

 ほとんどのライブは当時主流だったMDでほとんど生録しているので、まだまだ聴いてもらいたい演奏はたくさんあると思うのですが、整理していないのでまた別の機会にするとして、今回は以前からYoutubeにアップロードしていた動画を貼っておきます。



 演奏を聴いてわかるように、バンドとしての完成度は高いとは言えません。ライブその場で演奏するだけだし、リハもやらないわけですから。この曲、Sidewinderなんてその場で高野さんが譜面を脇にいきなり置いてやろうと言い出したのですから。僕はご存知のように譜面はほとんど読めませんのでw。多分客席にいた弟子達からのリクエストでしょう。でも、このときの自分の演奏を聴くといつも思います。「俺は歳をとったな」と。もちろん見かけだけの話ではなく、演奏そのものです。自分で言うのもなんですが、当時はキレや勢いがありました。今の方が、楽器トータルでは上手になったと思っていますが、このような演奏やノリ、雰囲気はもう2度と出せません。残念です。

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僕の音楽史(208)

【1997年】

 録音の日付を見ると1997年12月11日とあります。この日が新結成のオルガントリオの初ライブでした。場所は新宿のLive Inn Pier。下の音源はこの日の初ライブでの全くのリハなしで、初めて3人がやったときの演奏です。そして、この日のファーストセットの1曲目ですから、正真正銘の初顔合わせでの演奏です。



 この日のライブのスタート前、僕の記憶では、高野さんと僕は、彼が講師をしていた尚美学園の授業でのデモ演奏?でデュオで数曲演奏していました。その後、彼の車でオルガンを積み、会場の新宿へ移動したため、到着が遅れ、リハを行うどころか開演も30分ほど遅れるという状況でした。高野さんと宇山君は全くの面識なし、簡単な挨拶を交わしたのちの本番突入でした。

 演奏を今聴いて思うことは、ギターの音が良い音だなということ。楽器は今も所有している91年ES-175、アンプはポリトーンのミニブルートⅣに直です。アンプは残念ながら売ってしまいました。この演奏を聴いたことをきっかけにエフェクターなしの「すっぴん」の良さを再認識しました。

 自分のギタープレイはマルティーノがリーダー作を発表する前のオルガン・トリオ時代に随分と影響を受けている気がします。高野さんは、とにかくオルガン界隈のギタリストに造詣が深いので、彼に色々と聞きながらレコードやCDでマルティーノのオルガン関連物を買いまくっていましたので(下写真)、こうなるのも無理はなかったのだろうと思います。バンド全体の音も、初顔合わせの関係でこの音源は演奏にまとまりがなく、3人が好き勝手やっている感じですが、要所要所にお互いが反応して良い部分もありますし、アグレッシブな熱い演奏ですので、ぜひ聴いてみてください!

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 このバンドの音源や動画は結構残っていますが、あまり聴き直していないので、これを機会に良い演奏は皆さんに紹介していきたいと思います。

 新宿Live Inn Pierというお店には月1回ペースで出ていて、もう一つの武田・阿部・辻・西尾のメンバーとも結構出演させてもらっていました。

Pat Martino奏法研究【完全版】 第3章 Vertical Movement(2)

 それではVertical Movementについてお話していきます。前回の動画をもう一度ご覧になってください。
 
 前回動画の演奏は、C7→A7の2コードをそれぞれ4小節づつの繰り返し演奏でした。マイナー・コンバージョンで言うと、C7はGm6と考えてGドリアンの音を中心にして弾いています。マイナー・コンバージョン的に考えない人は、Cミクソリディアンと思ってください。

 Verticalをわかりやすくするために先にHorizontalの説明します。
 
 C7の部分は下の指板図の上の図参照してください。◯の音がGドリアン(Cミクソリディアン)です。赤の部分は弾いている時の左手親指のおおよその位置です。そしてこの運指フォームは以前Horizontalの時の解説で言うところのForm3です。ギターは楽器の特性上、全く同じ運指フォームの平行移動で12keyが弾けてしまう便利な楽器です。したがってフレット3つ(全音半)ヘッド寄りにずらしてして弾くとA7が弾けてしまいます。それが下の図の方です。親指の位置も下にずれます。Horizonntalの動きはこのように運指が同じで弾きやすいのですが、フレットの横移動が大きく、効率の良い動きとは言えません。また、運指が同じだけにC7とA7で全く同じようなフレーズを弾きがちです。ちなみに下の図の●はC7とA7の時の指板の共通部分ですが、たったの3つの音しかありません。

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 それではVertical Movementを説明します。

 C7の部分は上の解説のとおりです。問題はA7になった時です。ここでHorizontalのようにForm3の運指を使わず、Form4の運指を使って弾きます。下の方の図を見てください。こうすると共通部分は●3つから9つに増え、親指の位置がほとんど動かず効率的な動きと言えます。また、運指が違うことにより同じフレーズが弾きずらくなり、自然とフレーズにバリエーションが出てくるといったメリットもあります。それぞれのForm(5つのフォーム)については、以前の解説Horizontal Movement(1)をご覧になってください。

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 次回はもう少しVertical Movementを解説します。

 お楽しみに!
プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に師事し、各種コンテストにも参加。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。2014年夏より活動を再開。現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブ活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」や「ジャズギター裏口入学」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方に「Skype」で教えています。レッスン頻度は教わる皆様に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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