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ギター購入騒動記(144)

2023年11月25日 ジャンク品テレキャスター捕獲(2)

 「ジャンク品」とショーカードが貼ってあります。それが今回の主役のテレキャスターです。

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 「何でジャンク扱いなんだろう?」

 ショーカードをよく見てみると 「ネックがやや順片りです。トラスロッドがもうこれ以上回せません」って書いてあります。これは俺的には全くジャンクじゃありませんw。ネックが順反り(内側に反った状態)だと弦高が高くなって、弾きにくくなるってことなんですが、僕はソリッドギターに関しては、弦高をかなり高くして、あえて弾きにくく調整しているのでw。このように調整すると、メインのフルアコから持ち替えた時に違和感がないですし、僕はピッキングが強いので(最近はそうでもないですが...)、弦高を高くした上で、012以上の弦を張らないとピッキングに弦が負けて、厚みのある音が出ないのです。したがって「トラスロッド(ギターのネック内部に仕込まれた金属製の棒で、主にネックの補強や反りの補正に使われるパーツ)は回して、反りを直す」ことなんて絶対ありません。所有している楽器達も今まで一度も回したことなんかないですw。「ギターの状態に自分を合わせに行く」ってのが僕のポリシーですから。そもそも調整やパーツを変えるほどのお値段の楽器じゃありませんww。

 早速試奏しました。ネックの反りなんか全く感じません。弦高も低すぎるくらいですw。電気系統は全く問題なしです。ボリュームのガリもありません。音は正直どうでも良いんですw。こんな値段で良い訳ありませんww。でも、即決です。

 「これください!」

 店員さんはびっくりして「お客さん、こんな楽器で良いんですか?」って聞いてきましたが、「こちらこそ、こんな値段で申し訳ないくらいです」なんて答えておきました。「持ち帰りのためのケースがない」って言われましたが、電車に乗るので、裸で持ち帰るわけにはいきません。大体、ケースなんて買ったら、下手したらケースの方が高くなってしまいますw。「ケースもジャンク品はないのですか?」と聞くと、レジにあったボロボロのソフトケースを手に取って「これなら300円で良いです」って言うので、それも併せて買いましたw。

 早速家に持って帰って、そのまま練習用アンプに突っ込んだのが下の動画。



 まー、値段の割にはまともと思いますが、そんな自慢するほどの音じゃないですよねw。あ、値段を言ってませんでしたね。1万円ですww。

 で、いろいろGP-10(マルチプロセッサー)で音作りしてみたのが下の動画。これで1万円だったら、安い買い物でしょ。もうちょっと時間をかけて音作りすれば、実戦投入も十分可能です。フロント→ハーフ→リアにピックアップを切り替えておりますので、聴いてみてください!もともと「マルチ通せばある程度の音が作れる」と想定していたので、こんな安物の楽器で良かったんです。



 っという訳で、ユニクロでコートを買うつもりが、ジャンクのテレキャスターを捕獲してしまいましたが、翌日ユニクロに行ってちゃんとコートも買ってきましたw。フェイスブックには「ユニクロのジャケットより安い」なんて書きましたが、ユニクロのコートはセールで12,800円が9,900円になっていたので「ユニクロのコートの方が安い」と訂正しておきますw。

 このギター、色も黒ですから「ユニクロ君」と名前を付けましたww。
 


 

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ギター購入騒動記(143)

2023年11月25日 ジャンク品テレキャスター捕獲(1)

 なんと1年半ぶりに動きがありましたw。大した動きではありませんし、自慢できる楽器でもありませんが、一応書いておこうと思いました。

 今までフルアコやらセミアコやらソリッドやら、いろんなギターを売ったり買ったりしてきたのですが、おとといまでの所有楽器は2022年6月の投稿のリストの通りでした。Facebookの写真があったので貼っておきます。

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 何か気がつきませんか?そうなんです、ソリッドギターが一本も無くなってしまったのでしたw。レスポールもSGもストラトもテレキャスターも175系フルアコ購入のため全部売ってしまったのです。特に後悔はあまりないのですが、ソリッドの中で最後まで所有していたフェンダージャパンのテレキャスターを売ったことは「少し勿体無いことしたな」と正直に思っていました。他のソリッドはあまり思い入れはなかったのですが、このテレキャスターだけは「当たりの楽器」で、ソリッドのくせに「箱鳴りする」素晴らしいブツでした。

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 ただ、現在も一番お気に入りで家で弾くことが多いビンテージES-175を手に入れるためだったので、「仕方がなかったんだ」と自分を慰めていましたしw、ライブ活動を再開した今、ライブでソリッドギターの必要性も感じませんでしたので、特にあらためて欲しいとも思っていませんでした。ギターに関しては「もう売ることはあっても、買うことはないだろう」なんて感じていました。

 話は突然変わりますが、25日(土)に「寒くなったんで、厚手のジャケットかダウンを買いに行こう」と急に思い立ちました。真冬用のダウンやコートはあるのですが、「今ぐらいのゆるい寒さの時に着るものがないので、一着欲しい。ただ、着る期間が短いので、ユニクロの安いやつで良いかな」と、吉祥寺に出かけることにしました。

 吉祥寺に着くと「そういえば、いつもの175の1弦のオクターブが合わなくなったのでバラ売りの弦を買おう」と、これまた急に思い出して、ユニクロに寄る前にすぐ先の山野楽器に行きました。これがそもそもの始まりでしたw。

 売り場に並んでいるギターを見て、久しぶりにワクワクしましたw。でも、円安の影響で輸入楽器は、僕が売ったり買ったりしている時に比べ、価格は跳ね上がっていて、とても手が出るような値段ではありません。175なんてもう一生買えません。「中古楽器を久しぶりに見に行ってみよう!」とギターの弦を買った後、すぐに中央線で御茶ノ水に向かうことにしました。今思うと、もうこの時点で「ユニクロでコートを買うこと」は全く頭の中には無くなっていましたw。

 阿佐ヶ谷あたりで、急に久しぶりに出かけた(近頃テレワークが多いもんでw)「疲れ」を感じました。「御茶ノ水まで行くのは面倒だ。高円寺でいいや」と急に途中下車することにしましたw。数ヶ月前、高円寺で知り合いと待ち合わせした時に少し時間があったので「純情商店街」をブラブラして「ハードオフ」があるのを見つけて、数十分時間を潰していたことがありました。「御茶ノ水で楽器屋巡り」する体力はないし、そもそも「目的」や「購買意欲」もないので、ここで十分と思いました。

 店舗に入ります。そんなに広くない店舗ですが、所狭しと中古楽器が置いてありました。端からざーと見ていきます。テレギブがあって、おっ!と思いましたが、やっぱりそこそこの値段がするので、もうスルーです。あ、下の写真はお店にあったテレギブではありませんので!

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 このあたりで「そういえば、あのフェンダージャパンのテレキャスを売ったのは勿体無かったな」って感じていたことことを思い出しました。せっかく来たので、何本か試奏しようと思いましたが、買う気がないのにそれも失礼かな?なんて考えて、退散しようと出口に向かって行った時、一本ギタースタンドに立てかけてあるテレキャスターに気がつきました。「ジャンク品」とショウカードが貼ってあります。それが今回の主役のテレキャスターです。

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 すみません。クソ安物のテレキャスター買ったくらいで話を引っ張って申し訳ないですがw、続きはまた次回w

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マイナー・コンバージョン・コンセプト番外編

【スムーズなMultiple Substitutes(予告)】

 マイナー・コンバージョン・コンセプトについて基礎的な考え方から実践編→発展編→総合編と解説してきました。嬉しいことに、この解説を参考にジャズギターを学習してくれている方がいまして(ありがとうございます!)、質問をいただきました。

 発展編の最終回で「A7上でEm、B♭m、Gm、D♭mを想定し、それを自由に登場させてアドリブしてみます(Multiple Substitute)」というお話をしましたが、それについて質問は下記の内容です。

【質問】
 「4つのドリアンが使える事は理解できたのですが、スケールの切り替えが上手くいかず、ぶつ切れで取ってつけたようになってしまいます。それぞれのスケールを繋げ合わせやすいポジション、フレーズ、スムーズに切り替えるポイントなどありますか?解説して頂けますと嬉しいです。ご検討宜しくお願い致します。」

 投稿の中では僕の演奏動画のみで、スケール切り替えのポイントやコツみたいなものには全く触れていませんでした。僕は当たり前のようにやってしまいましたが、この方法論に初めて触れて、やってみよう!と考える方にはとても不親切な内容だったかもしれません。そんな訳で、これを題材に何回かに渡って解説していきたいと思います。

 次回から具体的な解説に入ることとして、今回はこれからの解説の元ネタになる「Multiple Substitute」の参考演奏動画を貼っておこうと思います。どちらの動画もあまり変わり映えはしませんがw。





 前回からの連続性も考えて、同じくA7上で4つのドリアン(Eドリアン、B♭ドリアン、Gドリアン、D♭ドリアン)でフレーズを展開しています。

 お楽しみに!

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僕の音楽史(250)

【2019年10月~】

 武田、多田、丸谷のギタートリオで活動するようになり、東京で数回のギグの後、8月に新潟プチツアー(2か所でライブとジャムセッション)を行いました。それに向けてのリハーサルを通じてトリオ演奏もかっちりとまとまってきました。新潟ツアーの様子は(企画段階からライブ当日まで)別タイトル(2019年8月新潟ライブ紀行)で詳しく書いていますので、ご覧になってみてください。

 新潟から帰った後もその勢いに乗って、人生のうち一番精力的な活動を続けていたと思います。多田さんとのデュオ、武田、多田、丸谷のギタートリオ、そして、武田、阿部、座小田、丸谷のカルテットと月に2本~3本のペースで行っていましたし、ライブの回数が増え、必然的に楽器に触る機会も増えていたので、テクニック的にも安定していたのだと思います。お店もカフェコハナ(錦糸町)Giee(国分寺)フォンタナ(武蔵境)unten45(四谷三丁目)ココパーム(西荻窪)などいろいろな店に顔を出していました。

 写真でご覧のとおり、この頃からライブでアコースティックを積極的に導入するようにしてました。理由は2つあって、ひとつはお客さん、そして何よりも自分自身がバンドサウンドに飽きがこないように、もうひとつはマルチエフェクターを使って、ライブでも比較的まともな音を出せるようになってきたからです。僕はエレキでのバラード演奏は苦手ですし、自身の演奏が好きではありません。もちろん、僕自身のテクニックの問題なのですが....。一方、アコースティックでの演奏は大好きです。

 僕の場合、お店へは車移動ではなく徒歩でしたし、ましてや会社帰りのことも多かったので、ギター2本を持っていくのは厳しいものがありました。ギターのみならず、時はアンプやエフェクターボードを持って行ったりもしていたのですw。こんな時は「前日に、お店近くの大型コインローカーに一部の楽器や機材をあらかじめ入れて置き、ライブ当日、残りを会社に持っていく」「朝早く起き、会社に2往復して分けて持っていく」ということをやっていました。我ながらご苦労様ですがw、そんなこともでしてまでも「演奏したい!!」「ライブやりたい!」という気持ちが強いものでした。たった数名のお客さんの時もありましたが、それでも全く苦にはならず、「バンドマンとはそういうもんだ!」くらいに感じていましたw。

 次回から2020年になります。いよいよコロナ禍が始まります。



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僕の音楽史(249)

【2019年】

 Facebookやカレンダーアプリを振り返ってみると、この年の音楽活動はとても充実しているものでした。

 前回書いたように、この年からは2つのバンド(カルテットとトリオ)でライブ活動していたので、月に数本のライブをそれぞれ違ったお店で交互に演奏するような形になり、音楽活動を始めた最初の頃と変わらぬモチベーションを保つことができていました。

 カルテット(武田・阿部・座小田・丸谷)は「四谷三丁目unten45」「武蔵境フォンタナ」の2か所を中心として活動を継続していました。この時点で、すでに3年目に突入するメンバーでしたし、ピアノの阿部君とはもう知り合って20年もたつ間柄でしたので、お互いの音の対話を楽しむ感じにまでなっていました。お互いが行くとこまっで行って、バンドの音が崩壊寸前にまでなることも多々ありましたがw、メンバー全員がそれを楽しんでしまう、そんな感じでやれていたのだと感じます。

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 このカルテットでのリハ動画をつけておきます。循環もの「Rhythmaning」ですね。こんな感じで、ギターの音はマルチエフェクターで加工し、あえてトリオ活動での演奏とメリハリをつけてました。ただ、この動画の演奏では、ギターシンセ(いわゆるメセニー音)の具合が悪く、ソロの途中で切り換えたりしていて、あんまり芳しくないですw。一方、ピアノの阿部君とドラムの茜ちゃんは結構気合の入った演奏してるのでよろしいのではないかと。聴いてみてください!



 一方、トリオは結成したばかりということもあり、新しい演奏場所を開拓すべく、いろんなお店で単発で演奏し、定期的に活動できるお店を探していました。「三鷹unamas」「国分寺Giee」「カフェコハナ」等で活動していました。こちらはもともとカルテットとは違って、多少オーソドックスなギタートリオをやっていきたいと思って集めたメンバーですから、チャレンジというよりはまとめにかかる演奏をしようと心がていました。それでも、トリオということもあり、ギタリストとしては、テーマやソロ、バッキングまで全てやらなくてはいけないので、個人的には十分チャレンジでした。

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 頻繁に演奏するとそれだけ集客も厳しくなりますが、この時期は半年前に人事異動で新しい職場(国分寺)に移り、新たな部下や友人達ができ、僕の演奏を聴いたことがない方々が比較的頻繁に来てくれたこともあり、何とか凌いでいました。職場とは違った環境で会社の人達と話す機会もでき、職場生活の方でも大きなメリットがありました。

 音楽的にも会社的にも最も充実した年といえるものでした。 


 

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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