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僕の音楽史(144)

【1987年】

 布川さんの自宅へ定期的に通い、レッスンしてもらうことにしました。

 2回目のレッスンの事もよく覚えています。

 布川さんは僕が「アウトのフレーズを教えて欲しい」という希望を汲んで、Dm7というコードを想定していろいろなアプローチを実際に弾きながら「これはXXXの進行を想定してXXXスケールを適用したフレーズ」みたいなことを何パターンも教えてくれました。布川さんが弾いたフレーズはどれもこれもかっこいいフレーズでしたが、布川さんが何を言っているのか正直言って全く理解できませんでした。

 そもそもイオニアン(ドレミ・・・)とドリアンの2つのスケール以外は全く弾けませんでしたので、オルタードだのメロディックマイナーだの裏コードなど説明されてもまるでチンプンカンプンでした。

 布川さんの説明が悪いわけでは決してなくて、僕の音楽知識や理論がまるでレベルが低かったのだと思います。

 布川さんのレッスンを受け始めた当初、僕は例の「マイナー・コンバージョン」を発見したおかげでスタンダード進行でのアドリブ演奏はそこそこ弾けるようになっていました。布川さんはそんな僕の演奏を聴いて「武田君はある程度理論的な話をしても通じるだろう」と誤解したのだと思います。残念ながら理論的な裏付けは全く白紙でした。

 布川さんに「何で理論のこと知らないのに弾けるの?」と聞かれました。その時、僕はマイナー・コンバージョンのことは話しませんでした。これは「僕が発見した機密事項」と考えていたからです。「世紀の大発見」をそう簡単にタネ明かしするわけにはいきません(笑)。

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ギター購入騒動記(103)

2019年7月7日(日)ギターの次はこれ?(1)

 「GK同好会」というフェイスブックのグループがあります。これはギタリスト矢堀さんが立ち上げたグループで、GK-3ピックアップを使ったエフェクト(GP-10やVG-99など)の情報交換の場です。僕は5月から、ほぼ設立の頃からメンバーに加わっていて、不定期に投稿したりしていました。僕はGP-10ユーザーであり、所有のギター3本にGK-3ピックアップを取り付けていますので、この同好会での記事は比較的有益な情報を得られる場として利用していました。

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 まさに、ES-175を買ったその日のことです。このグループのある人の投稿と写真が目に止まります。この前、赤坂ヴァーチュオーゾでの同好会の集まりでお会いした青柳さんの投稿です.

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 投稿の内容は「MIDIスイッチ活躍中」というコメントと上の写真です。



 「???なんだろう」

 矢堀さんがコメントしています。

 「GP-10とMIDIスィッチャーをこの変換器に接続してパッチの切り替えができる」

 最初コメントを読んでもなんのことか全くわかりませんでした。ネットでいろいろ調べます。そして、理解します。


 「GP-10のパッチをスイッチャーで1発切り替えができるってわけか!?」

 GP-10ユーザーでない方のために簡単に説明します。GP-10は99種類の音源(パッチ)を作り込むことができるマルチエフェクターです。ただし、パッチの切り替えはUP/DOWNのフットペダルだけで切り替えることしかできません。これはどういうことかと言うと、ある1曲の中で音色を2色以上使い、瞬時に切り替えるにはそのパッチが隣り合わせに並んでいないとダメということです。したがって、僕はライブで演奏する曲に合わせてその都度並べ替えをしたりしていました。

 矢堀さんがよく「GP-10は素晴らしいが、MIDI端子をなんで作らなかったかな」と言っていた意味がこれでやっとわかりました。

 写真に写っていたMIDX-20という変換器、ネットで調べてみます。どうやらスウェーデンの方が個人的に(作って)販売しているもののようです。

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 便利だなとは思いましたが、僕は一応ジャズ・ギタリストなので(笑)、曲中の音色切り替えはせいぜい2種類くらいです。今までのように並べ替えで対応すればいいやとその時は考えました。

ソロ・ギター道場(24)

【 Old Folks (5) 】

 ソロ・ギターやオールド・フォークスに限った話ではありませんが、アドバイスがあります。

 テーマAメロの1括弧と2括弧部分の弾き分けについてです。もう少し具体的に言うと、6小節目Am7(♭5)-D7(♭9)の後に続く部分で1括弧はG7、2括弧の時はGm7です。必ずと言うわけではもちろんないのですが、初心者の方々は特にここのG7の時とGm7をしっかりと弾き分ける必要があると思います。

 スタンダードには必ずと言って良いほど出てくる進行です。初心者の方々の演奏はこの部分を決まって両方ともGm7の感じで弾いている人が多い気がします。ジャズにはもちろん間違いなんてないわけですから、ダメというわけではないですが、違いをしっかり出していかないといけないと思います。

 G7とGm7の音の違いは何かと言うと「G7はB音、Gm7はB♭音(Gの3度の音がメジャーかマイナーか)」です。Fがキーの曲ですから、G7の部分もどうしてもFのメジャー・スケールをそのまま弾いて「B♭音」を出してしまいがちですが、ここをあえて「B音」をしっかり出して、弾き分けてみましょう。

 まずは動画1です。フレーズはAm7(♭5)-D7(♭9)の部分から弾いています。G7の時はしっかりとBナチュラルの音を使って「Gm7ではなく、G7」をあえて強調しています。動画のようにG7の♭5thのテンション「D♭音」をフレーズに取り入れると俄然G7っぽくなります。その後Gm7-C7の部分、今度は「BナチュラルではなくB♭音」を出しています。



 下の動画2はGm7の時、しっかりとB♭音を出し、Ⅱm7-Ⅴ7の典型的なフレーズを弾いてF△7に解決しています。



 ジャズ学習初心者の場合は(上から目線ですみません!)こういう細かい部分を意識してしっかりと弾き分けることが大切な気がします。ソロ・ギターとは話題が少し離れてしまいましたが、大切なことと思います。

 参考にしてください!

スクリーンショット

僕の出会ったギター達(12)

【Orville by Gibson ES-175 "Vintage Sunburst"1992製(3)】

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 前回この楽器の生音紹介した時、「日本製」と言う言葉を「低評価してる」と勘違いされてしまって、ファンの方から随分とお叱りを受けてしまいましたが、以前から僕のブログを読んでいただいている人にはお分かりと思いますが、僕は日本製の楽器を素晴らしさを再認識している人間なので、「褒め言葉」として使ったつもりだったのです。今後は、誤解を生む表現は避けようと思います。

 さて、アンプ音です。いつもと同様、アンプはDV-MARK、トレブル、ベース、ミドルのつまみは中位、リバーブは3位ですかね。ギターもトーンも10です。



 この楽器は、以前紹介したGibsonES-175と違って、ギター側のトーンは8〜10位に上げた方が良い気がします。その方が輪郭がくっきりしてきます。でも、以前紹介したTokaiよりはGibsonに近い音がします。Tokaiは生音が聴こえるくらいにアンプ音を絞り、若干こもり系の音作りで威力を発揮しましたが、逆にこの楽器は完全に「エレキギター」の感覚で使うと良い気がします。そして、空間系エフェクターをかけても音が埋もれず、Gibson175よりエフェクトのノリが良い気がします。したがって、僕のライブではこの楽器は最多出場で、リスナーからも評判が良いです。

 「勢い」で買った楽器なのですが、素晴らしい楽器と思います。Gibsonと日本製楽器の「良いとこ取り」のような感じで、今後多分手放すことのない楽器と思います。

僕の音楽史(143)

【1987年】

 布川さんの最初の自宅レッスンのことについて書こうと思います。なぜか意外と記憶に残っています。

 最寄駅に着いてから電話を入れ、布川さんの言われた通りに家に向かいましたが、ちょっと迷いました。

 部屋に通され、簡単な挨拶を交わしました。布川さん本人に会うのはもちろん初めてだったのですが、ジャズライフの写真でよく見ていたので、初めてのような気はしませんでした。

 音楽経歴を中心に色々と話しました。中学・高校とロックが好きだったこと、大学ではなぜかビッグバンドのサークルで活動していたこと、就職後は独学で練習していること.....などなど。

 20分くらい色々な話をしたでしょうか、布川さんの方から

 「スタンダードを何か演奏してみようか、何やる?ステラとかどう?」

 あまり得意な曲ではなかったのですが、一応テーマは弾けるようになっていましたので、一緒に演奏します。

 僕がテーマを弾き、布川さんがバッキングしてくれます。デュオでの演奏なんて生まれて初めてでした。でも、さすがに弾きやすかったです。

 テーマを弾いてそのままソロに突入、その後布川さんがソロを弾き、テーマに戻って終了です。

 なんとか弾き切りました。凄く緊張しました。正直、色々言われんだろうな?(笑)と思いました。

 「武田君さ、そのくらい弾けるんなら何も教えることないよ(爆笑)」

 「まさにパット・マルティーノだね!」

 お世辞と思いましたが(笑)、ギター演奏で褒められたことはあまりなかった、と言うか人前で演奏することは大学以来初めてでそんな機会もなかったので凄く嬉しかったです。

 「逆に何を教わりたいの?」

 「アウトのフレーズです。僕もたまに弾いたりするんですが、理論的に理解して弾いてるわけじゃないんです。方法論が知りたいんです。」

 その後、布川さん率いる「VALIS」のピットイン生録を聴かせてもらいました。今思うと「ビートパニック」だったと思います。

 「なんかウェザー・リポートみたいなサウンドですね!」

 こんなバンド、日本には無いと思いました。日本のフュージョンといえば、僕のイメージは「カシオペア」「スクエア」「プリズム」です。そのサウンドとはまるでかけ離れていてびっくりしました。

 日本のフュージョンはほとんど「ギターバンド」です。ギターがテーマを取り、ソロをやり、難しいユニゾンを決め、それはかっこいいですし、ギタリストには大変魅力的でした。でも布川さんのサウンドはどれとも違っていました。テーマのメロディは比較的単調で親しみやすいのですがバックを支えるサウンドが構築された部分とラフな感じがミックスされたアカデミックなサウンドでびっくりでした。

 そして、定期的にレッスンに通うことに決めました。

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に師事し、各種コンテストにも参加。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。2014年夏より活動を再開。現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブ活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」や「ジャズギター裏口入学」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方に「Skype」で教えています。レッスン頻度は教わる皆様に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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