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マイナー・コンバージョン・コンセプト総合編

【 Visit(2)】

 まず最初の8小節、G13-A♭13の繰り返し部分です。

 この曲は変形ブルースですから、それこそ「マイナー・コンバージョン」なんて難しく考えずに、KeyがGのブルースと考えて「Gブルース・ペンタトニック」でアドリブすることができます(下の動画参照)。ただ、ここは「マイナー・コンバージョン・コンセプト」のコーナーですから、これについての解説は行いません。パットは「マイナー・コンバージョン」ばかりが取り沙汰されますが、この「ブルース・ペンタ」のフレーズが実に強力です。





 まず最初にコンバージョンで考えられるのは、G13(G7)ですからDm(Dドリアン・スケール)ですね。Dドリアンってのは、「レから始めるドレミ...」「レミファソラシドレ」要するに「ドレミファソラシド」ですから、とても弾きやすいですね。まずは下のコンバージョンを頭と体に叩き込んでください。基本中の基本です(下の動画参照)

 G13(7)  →  Dm(Dドリアン)



 少し話を発展させましょう。

 A♭13は次の小節のG13に向かう経過和音、半音進行ですから、あまり気にせず上のように「G13(7)一発」と考えて、ずっとG13(7)のコンバージョンであるDドリアンで弾いていますが、今度はあえてA♭13(7)を意識して、E♭m(E♭ドリアン)を弾きます。コードに合わせて、その都度半音進行で弾き分けても良いですが、少しせわしなくなりますから、ある程度の長さをE♭ドリアン(A13)で弾き切ります。そして、適当なところでDドリアン(G13)に戻ってくるようにします。「A♭13を無視してずっとG13で弾ける」のなら、逆転の発想で、「G13を無視してずっとA♭13で弾ける」ってわけです。



 これは 「G13(7) をE♭m(E♭ドリアン)でコンバージョンしている」ということとは違いますが、アウト感を得るための一つの方法です。


 それでは次回もお楽しみに!

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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

マイナー・コンバージョン・コンセプト総合編

【 Visit(1)】

 マイナー・コンバージョン・コンセプトの総合として、彼の楽曲を題材にどのようなコンバージョンが考えられるのかを解説していきます。今までの理論の総復習という位置付けです。

 題材に選んだ曲は「Visit」という8分の6拍子、16小節1コーラスの変形ブルースみたいな曲です。
 
 コード進行をざっと書いておくと

G13(A♭13)/G13(A♭13)/G13(A♭13)/G13(A♭13)//
G13(A♭13)/G13(A♭13)/G13(A♭13)/G13(A♭13)//
C13/B+7/B♭13/A+7//
A♭13/D7#9/G13(A♭13)/G13(A♭13)//
 
 ※4小節ごとに//で区切っています。
 
 そして演奏はこんな感じです(いやー、難しいです^^;)。3小節目から1コーラス目がスタートします。最初の1コーラス目がテーマです。アドリブ演奏6コーラスの後、2コーラス、テーマを弾いています。



 今回は題材のご紹介だけ。次回は前半8小節のG13(A♭13)の繰り返しの部分を解説していきます。

 動画で演奏されているフレーズ解説をしていくわけではありません。動画はあくまでこんな曲ってのをわかってもらうためのものです。考えられるアイディアの全てを盛り込んで弾けているわけではありません(と言い訳してみるw)。これからの解説は今までお話ししてきたコンバージョンのアイディアやお話しできなかった内容も盛り込みながら詳しく解説していこうと思います。

 乞うご期待!

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

マイナー・コンバージョン・コンセプト発展編

 【 Multiple Substitutes(5)】

  Multiple Substitutesの最終として、A7上でEm、B♭m、Gm、D♭mの想定し、それを自由に登場させてアドリブしてみます。

 今回はこれらの複合的な代理だけにとらわれず、それらをクロマティックなラインでつなぎ合わせたり、別なスケールを想定したりして、なるべく実践的なアドリブ演奏にしてみました。



 どうですか?マルティーノっぽく(あくまで『ぽく』ですがw)なりましたか?

 いろいろなアウト奏法の考え方があると思いますが、彼の場合は今まで解説してきた「マイナーの複合的代理上で演奏されるドリアン・スケールのアドリブ」それが結果として「ルート音(今回の場合はA音)から相対的にアウトしている」ものが随所に聴かれます。勿論、彼のアウト奏法はこれだけではなく、違った方法論でのプレイもありますが、それはこのコーナーではなく、今後の「Pat Martino奏法研究【完全版】」の方での解説となります。合わせてお読みいただけると嬉しいです!

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マイナー・コンバージョン・コンセプト発展編

【 Multiple Substitutes(4)】

 前回の解説で書いた

A7(マイナー・コンバージョン) 
  ⇒ Em(短三度上)→ Gm(短三度上)→ B♭m(短三度上) → D♭m 

 今回は太字のD♭m想定のデモをやってみます。いつものように耳慣らしのためにスタンダードなコンバージョンであるEmのサウンドから。



 次にA音上をD♭mで弾いてみます。



 今回は一番違和感がある代理です。僕も正直厳しいかなとも思っていますw。そういう意味もあって、今回はソロのバックはA7という明確なサウンドにせず、A音単音のパルスようなサウンドにしてます。

 今までA7(あるいはA音)上でEm、B♭m、Gm、そして今回のD♭mの想定した4種類の代理を演奏してきました。次回はこの4つを全て用いて(複合的な代理=Multiple Substitutes)で演奏してみます。

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マイナー・コンバージョン・コンセプト発展編

【 Multiple Substitutes(3)】

 全くもって間が空いてしまいましたがw、話を続けます。各自、過去の投稿をご覧になって復習してください。

 A7を想定したコンバージョンですが、まずは比較のためにノーマルなマイナー・コンバージョン(コンバージョン自体がノーマルではありませんねw)であるA7をEm7にコンバージョンしてEドリアンで弾いてみます。



 違和感はありませんよね?Eドリアンで弾くということはAミクソリアンを弾いているわけですから、いわゆる「アベイラブルノートスケール」を使っているわけです。

 前回はA7上でB♭mを想定して、B♭ドリアンを弾きましたが、今度はGmを想定してGドリアンを弾いてみます。



 どうしてGmで代理という考えることができるのでしょう。こんな風に考えれば良いと思います。

 A7をA#dimで代理できることはご存知ですよね。そしてディミニッシュは短三度ずらしても構成音は同じだから下のようなことが言えます。

 A7(半音上のディミニッシュで代理)
 ⇒ A#dim (短三度上)→ C#dim(短三度上)→ Edim(短三度上)→ Gdim

 だったら、同じように下のように考えても良いんじゃないか、半ば強引に考えるわけです。

 A7(マイナー・コンバージョン) 
  ⇒ Em(短三度上)→ Gm(短三度上)
→ B♭m(短三度上) → D♭m 

 このA7上でGmを想定してGドリアン・スケールを弾く、これは結局はAフリジアン・スケールを弾いていることとなるので、多少エキゾチックな雰囲気になるわけです。

 最後に、A7上でEm、そして前回お話したB♭m、今回のGmを三つ巴で弾いてみます。



 随分とアウトな世界になってきました。

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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