マイナー・コンバージョン・コンセプト総合編
今回も最初の8小節、G13-A♭13の繰り返し部分ですが、違うマイナーにコンバージョンしてみます。
G13一発と考えて、
G13(7) → Fm(Fドリアン)にコンバージョンします。
なぜこのコンバージョンが可能かは過去の投稿の「Multiple Substitudes(3)」をご覧になっていただければおわかりになると思います。この中では、「ディミニッシュが短三度ずらしで構成音が同じ」ことを利用して説明してますが、実際のところは
「7thコードは全音下のマイナー・スケールで弾ける」
とでも記憶しておけばわかりやすく、すっきりするのではないでしょうか?
G7上で「Fドリアン・スケール」を弾く事は、結果的に「Gフリジアン・スケール」を弾いていることになるので、動画のような雰囲気になるわけです。これ、リッチー・ブラックモアもよくやっていますよねw。
ただ、マルティーノ自身はあまりこのコンバージョンはやらない気がします。複合的なコンバージョンとして、ある瞬間のフレーズを切り取ってみると、このように分析できる部分がありますが、ずっとこのコンバージョンで弾ききることはあまりなくて、やはりGブルース・スケールとDドリアン・スケールを使うことが圧倒的に多いと思います。