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僕の詳説音楽史(3)

【1971年(小学校4年生)】

 ギターを手にした頃の事を少し捕捉します。以前書いたこの辺の記事を参考にして読んでください。

僕の音楽史(2)

 以前書いたように、僕のギターとの関りはここから始まっています。この時点では、小学校4年で9歳ですから、もう53年間も続けているわけですね。その割には...と考えてしまいます。

 最初の楽器はヤマハのフォークギター、教則本を買ってきて「春の小川」をメロディ単音で練習、C、F、G7、Dmをコードブックで覚え...みたいな感じは、以前に書いた通り記憶違いはありません。ただ、初期のギターテクニックの向上に欠かすことのできなかった大切なことを書いていませんでした。それは「明星・平凡の歌本」の存在です。

明星・平凡

 1960年代後半から70年代に小学校~中学校辺りを過ごした人でないと、全くなんの事かわからないと思いますので、簡単に説明します。

 「明星・平凡」とは「当時活躍中の昭和歌謡のアイドル、具体的に言うと、郷ひろみ、野口五郎、西城秀樹、天地真理、小柳ルミ子、南沙織あたりの音楽活動や私生活をファンに伝える芸能雑誌」の名前です。「明星」と「平凡」はそれぞれ別の雑誌の名前で、ライバル雑誌でした。僕は既にアメリカの「ブラスロック」にはまっていましたが、同じ位に昭和歌謡アイドル達や歌が大好きでした。パソコンもインターネットもない時代でしたので、音楽映像はテレビの歌番組しかなかったわけですから、おのずと友達はほぼ100%、これらのアイドル達に夢中でした。今では信じられないくらい「個人情報満載」の雑誌で、アイドルの自宅や室内の写真やらが堂々と掲載されていたりと、「不適切にもほどがある」内容だったと記憶していますw。

 これら雑誌の記事も、もちろん楽しみでしたが、目的は、付録についてくる「Young Song(明星)HEIBON SONG(平凡)」という通称「歌本」でした。今どきのジャズミュージシャンは「歌本」というと「黒本」やら「青本」といたスタンダード曲集なのでしょうが、僕と同世代の人間は「歌本」というと間違いなく「明星・平凡の歌本」を指しますw。

歌本2

 当時のアイドル達が歌う曲の譜面や歌詞、そしてコード譜が載っていました。このコード譜で「知らないコードを見つけてはコード本で調べる」を繰り返しながら、かなりの数のコードの押さえ方を覚えました。そして、テレビの映像と一緒にコードを弾いてみて「あれ?なんか違うぞ」って気が付き、音を足してみたり、転調してみたりと、今後の音楽活動に必要な最小限の音楽知識や耳を鍛えることができたのだと思います(僕の場合、この時点で音楽知識は止まっていますが...)。

 この歌本には、歌謡曲だけではなく、当時の洋楽のヒット曲やイギリスやアメリカのロックバンド達の曲も載っていて、これも、とても楽しみでした。当時は「バンドのコピー譜」や「XXXX奏法研究」なんて全くなかったわけですから、これが唯一の情報源でした。

 僕が決して特別なのではなく、当時のギターやピアノを弾いている人は、みな少なからずこの「明星・平凡の歌本」のお世話になったと思います。
 
 ※写真はネットから掲載させてもらったもので、僕の所有物ではありません。懐かしいので、メルカリやヤフオクあたりで、何冊か手に入れようかなと思いますw。

 

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ジャンル : 音楽

僕の詳説音楽史(2)

【1971年(小学校4年)】

 僕の音楽史(3)(4)に登場する「ブラス・ロック」についてもう少し詳しく書いておきます。

僕の音楽史(3)

僕の音楽史(4)

 当時からロックバンドは「ボーカル、ギター、ベース、ドラム」の4人を核として、それにキーボードがいて5人だったり、ギター、ベースがボーカルも兼任して3人、というのがスタンダードな形態でした。「ブラス(ロック)」ってくらいですから、そのスタンダードな形態に管楽器のメンバーが複数名います。したがって、通常のロックバンドに比べ、やや大所帯です。そして、管楽器がいるため、中音域〜高音域にかけての音の厚みがあります。

 この当時「チェイス」「シカゴ」「ブラッド・スエット&ティアーズ(BS&T)」、この3つのバンドが大人気でした。

 「チェイス」はブラス・セクションが4人(または5人)のトランペットに特化していて、血管切れそうなハイ・ノートを吹く「ビル・チェイス」というスター・プレイヤーがいました。とにかく、ジャズのビッグバンドのトランペット・セクションが、まんまロック・バンドの同居したような感じ。ブラスがトランペットだけなので、中底音域がやや薄く、多少キンキンした感じがしますが、とにかく元気の良い演奏を聴かせてくれるバンドで、僕の一押しでした。

Chase.jpg

 「シカゴ」は管楽器がトランペット、トロンボーン、サックスの編成で、これまた、ビッグバンドのホーン・セクションのリードがくっついてきた感じです。チェイスに比べ、音に厚みがあり、抜群のアンサンブルです。ここには、「テリー・キャス」という、素晴らしいギタリストがいました。アグレッシブな演奏ながら、ジャジーなフレーズ(マイナー・ペンタだけでなく、ドリアンモードやクロマチックを多用したジャズっぽいフレーズ)を聴かせてくれます。

chicago.jpg

 「BS&T」は色々とメンバーチェンジを繰り返していたようですが、特に印象に残っているのは「デビッド・クレイトン・トーマス」のボーカルですね。ここには何とあの「ランディ・ブレッカー」「マイケル・ブレッカー」や「マイク・スターン」など、のちジャズ界で革新を起こしていくメンバーなんかも在籍していたようです。

Blood,_Sweat__Tears

 今、このブログを書きながら、この3バンドの演奏を聴いているのですが、思うことは次の3つ。

 まず、かなりサウンドがジャズっぽいということ。どのバンドも管楽器メンバーは皆「ジャズ屋」ですから。ただ、リズム・セクションはロック屋が多いようで、たまに4ビートをやると、ずっとジャズを聴いてきた僕からすると、多少違和感を感じることがありますw。もちろん当時はそんなことは感じませんでしたし、独特のノリがあって、これもありかな?と思います。そして、圧倒的にアメリカっぽいです。

 2つ目は、曲が圧倒的に良いこと。3バンドともヒット曲が沢山あり、どの楽曲も素晴らしいメロディーとアンサンブルです。個人のアドリブ演奏より、むしろ曲とアンサブルで聴かせる感じ。圧倒的な演奏力です。

 3つ目、ライブ演奏(当時は聴くことができませんでしたが、本当に良い時代になったと思います。)における管楽器のテクニックです。特にトランペット・セクションは、ライブでも音程がしっかりして、まるでスタジオ演奏のクオリティと感じます。

 現在の若者達で、ジャズやロックが好きな方には、絶対聞いてほしい音楽です。ほぼ全ての楽曲が、Youtubeで聴くことができます。現代の音楽と比較して、「人間臭さ」や「熱量」は比べ物にならない感じがするのは、僕だけでしょうか?

 このブラス・ロックが恐竜のように短い間で滅びてしまったのは、メンバーが大所帯であるが故に、「商業的に継続していくことが難しかった」ことが大きな理由のようです。

 残念です。

 

 

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僕の詳説音楽史(1)

【幼稚園~小学校低学年】
 
 それでは予告した通り、振り返り2回転目「僕の詳説音楽史」を書いていきたいと思います。何で「詳説」かというと、山川出版の高校の教科書「小説日本史(世界史)」から...大学受験で日本史、世界史を選択した人はわかりますよねw。

 下に7年前に書いた僕の音楽史(1)(2)のリンクを貼ってあるので、それをご覧になったうえで読んでもらえると嬉しいです。この(1)(2)では最初の音楽体験からギターを始めるまで、年代でいうと1966年~1971年(4歳から小学校4年)くらいまでのことについて書いていましたが、今回はこの時代のことをいくつか補足で書いてみようと思います。

僕の音楽史(1)

僕の音楽史(2)

 音楽史(1)の中で、最初の音楽体験は「モンキーズ/デイドリームビリーバー」と書いていました。これは間違いないと思うのですが、ほぼ同時期にあとふたつほど僕にとって重要な音楽体験についてを書いていませんでした。

 ひとつは、ベンチャーズの「パイプライン」と「ダイヤモンド・ヘッド」という曲をこの時代に初めて知ったということです。ただ、どちらも実際のベンチャーズの演奏を聴いたことは、この時はまだなくて、叔父がギターで弾いてくれた演奏を聴いただけでした。そして、母(叔父の姉)は、叔父が僕の前でギターを弾いたり、音楽の話をしたりすることをあまり快く思っていなかった感じがします。この当時はエレキギター・洋楽=不良というイメージがあったのでしょう。

Ventures.jpg

 もうひとつは「アニマルズ/朝日のあたる家」です。これも、先に書いた叔父がギターを持って弾き語りをした演奏を聴いただけです。英語もまだわからないまま、叔父の歌った歌詞をカタカナで書いて覚え、口ずさんでいました。これも、あまり母は良く思っていなかった感じですw。

Animals.jpg

 いずれの楽曲も、このあともう少し経って、ギターを弾くようになってから、弾けるよう練習したことは言うまでもありません。

 昔のテレビ番組で「タモリの音楽は世界だ」でパットメセニーがゲストで出演した時に、インタビューの中で「(日本では?)ギターを始めたばかりの時は皆、禁じられた遊びを弾こうと練習するようだが、アメリカ人は朝日の当たる家が最初だ」なんてことを言っていたように記憶しています。そして、もう一人のゲストの俳優の佐野史郎を伴奏に、パットがソロを弾いたのですが、「死ぬほどかっこよかった!」「何気なくサラッと弾いて、あのクオリティかい!」と驚いたものです。

 また、日本が誇るスーパーギタリスト渡辺香津美さんは、ギター歴を聞かれると必ず「はじめはベンチャーズや寺内タケシさんに夢中でした。」と答えています。

 この偉大な2人のギタリストの最初の音楽体験と俺は一緒なのに、「なんで俺のギターはこんなレベルで終わってんだ!」と情けなく思います。本物を聞かずに、叔父の演奏を聴いただけがいけなかったのか??w

 今後も不定期に更新します。

 最初の頃はあまり面白くないかもしれませんww。

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ジャンル : 音楽

プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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