僕の音楽史(162)
4人でのリハーサルを開始しました。一応は僕のリーダーバンドということもあって、最初はスタンダードを中心に僕がリハの曲を決めていました。となると、最初はやはりメセニーやマルティーノの愛想曲が中心となります。
やはりこの曲は外せないだろうってことで、マルティーノ「The Great Stream」を真っ先にリハをしました。
バンドの音源は次回以降に紹介するとして、同じ曲を演奏してもメンバーが変わると随分と曲のイメージが変わるものだなと思いました。
初代のバンドはとにかく突っ走っていましたw。テクニック志向だったかもしれませんね。僕自身バンド活動が初めてのこともあって、あまり周りの音を聞く余裕もなかったのかもしれません。とにかく早い曲ばかりやっていましたし、みんな演奏を楽しんでいましたが、あまりあーだこーだ言い合う機会もなかったと記憶しています。そして僕と西尾さんのカラーが強かったと思います。もちろん、それが売りだったのかもしれませんが。
一方、このバンドの音は最初から4人のバランスが随分取れていた気がしますし、僕以外の3人のインタープレイがとてもスリリングでした。そして、荻原さんと宇山君のドラムのコンビネーションがとても良かったと思います。荻原さんのベースはとても音楽的(?)で、単調にラインを4拍弾くだけではなく、リズムの崩しがかっこよかったですし、ペダル音も効果的で、実にすばらしいものでした。宇山君のドラムはとにかくハイハットの切れ味が抜群で、4ビートのレガート時の「ハイハット4拍踏み」は最高に気持ちよかったですし、スティックを長く持つ感じの演奏スタイルもかっこいいものでした。そんな中で阿部君のピアノはいつも素晴らしい「躍動感」と「うねり」をバンドに与えてくれていました。そして、ソロプレイだけでなくバッキングが強力でした。
リハーサルを何回か行なったくらいの頃に、雑誌の広告で「第12回浅草アマチュアJAZZコンテスト」の出場場募集(デモ・テープの受付)の広告を見つけます。
「テープ送ってみようかな...。」
