僕のレコード棚公開します!(39)

【オルタナティブ・ウェス・モンゴメリー/ウェス・モンゴメリー】

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【曲目】
ボーン・トゥ・ビー・ブルー/S.O.S/降っても晴れても/フライド・パイズ/べサメ・ムーチョ 他

 僕の口からウェス・モンゴメリーの事が出てくるのは、もしかしたら初めてかもしれませんね(笑)。

 もちろん大好きですし、よく聴くギタリストです(でした?)。彼の有名どころの演奏もほぼ全部聴いていますし、レコードもたくさん所有してます。それなのに、なぜ今までウェスについて僕の口から出てこなかったかと言うと、こんな理由です。

 僕はリスナーではなく一応ジャズ・ギター弾きなので、自分のプレイに多少なりとも参考にできるギタリストにどうしても注力してしまいます。ウェスはもちろん、フレーズ的にはすごく勉強になり、大好きなプレイヤーなのですが、いかんせん親指弾きという特殊な奏法でプレイしています。彼のプレイや音は親指弾きを前提に成り立っている一方で、僕は基本ピック弾きですので、根本的に違っていてなんか参考にできない部分があまりに多すぎる気がしてならないのです。したがって、一度もコピーしたことはありません。もちろん彼から影響を思いっきり受けているマルティーノやベンソンを通じて間接的には影響受けてますが・・・・。

 このアルバムは輸入盤の2枚組で、「フルハウス」や「ボスギター」他既出の素晴らしいアルバムの別テイクが入っているものです。「こっちのテイクの方が良いな」とか「このミスが原因で没テイクになったのかな?」とか通常のアルバムとはまた違った楽しみ方ができるアルバムです。

僕のレコード棚公開します!(38)

【リジョイシング/ パット・メセニー】

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【メンバー】
パット・メセニー(g) チャーリー・ヘイデン(b) ビリー・ヒギンズ(ds)
【曲目】
ロンリー・ウーマン/ティアーズ・インサイド/ハンプティ・ダンプティ/ブルース・フォー・パット/リジョインシング/コーリング 他

 グループ名義ではないメセニー個人名義のアルバムの中では一番好きなアルバムです。

 誰に聴いても皆1曲目の「ロンリー・ウーマン」の話をするのですが、もちろんこの演奏も素晴らしいと思うのですが、僕はこれに続く4曲が最高と思います。

 「ティアーズ・インサイド」で見せる比較的オーソドックスなブルースでは、ウェスのコピーばかりやっていたという話が彷彿されますし、「ハンプティ・ダンプティ」については、チック・コリアの同名曲ではなく最初はがっかりしましたが(笑)、トーナル・センターを行ったり来たりする浮遊感いっぱいのメセニー、「ブルース・フォー・パット」でのチャーリーヘイデンの牧歌的なプレイ、そしてアルバムのタイトル曲「リジョイシング」での力強いシングルライン、この頃からメセニーは左手スラーを多用する奏法から一音一音を力強くピッキングするようになってきます。A面は楽曲それぞれが素晴らしく、最後までグッと引き付けられます。

 一方B面はというと、、、あまり印象はありません(笑)。あっ、「コーリング」は好きです。「オフランプ」→「コーリング」と続き、この手の楽曲は「スクラップ・メタル」で一段落です。

 そうそう忘れてはいけません、ビリー・ヒギンズの細やかなドラミングも最高です。

 「80/81」のようなオールスター・メンバーではなく、少し地味な印象も受けますが、最高にためになるアルバムです。

 こういう演奏があってこその「パット・メセニー・グループ」だと思うのです。
 

僕のレコード棚公開します!(37)

【スティーブ・カーン/モダンタイムス】

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【メンバー】
スティーブ・カーン(g)アンソニー・ジャクソン(b)スティーブ・ジョーダン(ds)マノロ・バドリーナ(per)
【曲目】
ブレイズ/ブルー・シャドウ/ペンギン村/モンダンタイムス

 スティーブ・カーンが80年代に活動していたユニット、しかも来日時の六本木ピットインでのライブですね。

 アンソニー・ジャクソンとスティーブ・ジョーダン、このリズムセクションは当時のフュージョン時代では最強コンビの一つですね。カズミバンドのマーカス・ミラー&オマー・ハキムと双璧です。このリズム隊の上でスティーブ・カーンは深めのコーラス&ディレイ・サウンド、そして頻繁に使うアームダウンが非常に心地よく、かっこいいです。当時のユニットとしては最高レベルと思います。

 このレコード、今はなき伝説の六本木ピットインでのライブ収録ですが、歓声を聞くととてもライブハウスの観客数とは思えない大歓声ですね。当時はある意味このようなマニアックなサウンドでも観客動員は凄かったのです。

 スティーブ・カーンというギタリストは、凄く理論派の方で来日時もジャズライフ等の雑誌で彼の研究の断片を知ることができました。当時はセロニアス・モンクのサウンドをギターでどう再現するか?みたいなことを一生懸命研究されていたようですね。

 ここからはカーンのファンの方は読まないでください(笑)。

 ただどのアルバム聴いても僕の印象は変わらないのですが、全体のサウンドは凄くいかしていて素晴らしいのですが、ギターソロになるとなんか「音が前に出てこない」というか「細切れ」というか「うねりがない」というか・・・。もっとも、そういう聴き方をしてはいけないバンドと思うのですが、やはりメセニーやジョンスコなんかに比べると、小粒でアピール度が低い気がします。

 要は好みの問題ですから、ファンの方は気を悪くなさらないでください。

僕のレコード棚公開します!(36)

【ファースト・エディション/ジョージ・シアリング&ジム・ホール】

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【メンバー】
ジョージ・シアリング(p)ジム・ホール(g)
【曲目】
スウィート・オブ・ドリームス/ケアフル/ウィズアウト・ワーズ/アイ・ヒア・ア・ラプソディ/エミリー他

 ジム・ホールの演奏の中では最高峰のものと思っています。

 「ジム・ホールのアルバムで何が一番??」と質問すると「アローン・トゥギャザー」「アンダーカレント」「LIVE」と大抵の人は答えるでしょう。でも、このアルバムをあげる人はまずいないと思います。僕は迷わずこのアルバムをあげます!いや、実を言うとこのアルバムの事、ついさっきまで忘れてました(笑)。

 何が素晴らしいかって、大きく2つ。選曲とジム・ホールのギターの音です。選曲は上の曲目を参照ください。スタンダードと彼らのオリジナル。「アイ・ヒア・ア・ラプソディ」のソロなんか今でもソラで歌えますし、昔コピーして譜面に起こしましたね。また、ギターの音色が最高です。生音もしくはほぼそれに近いもので、アンプを通した時の高域をカットした例のジム・ホールの音ではありません。アンプの音が奇麗な人は生音も美しいことがよくわかります。

 どんなに大好きなアルバムも数曲はあまり印象に残っていない曲、ほとんど聴かない曲が存在します。が、このアルバムは違います。全曲素晴らしく、飛ばした曲は1曲もありません。いつもA面かけて、裏返してB面をかけての繰り返しで聴いていました。

 ジム・ホール好きでこのアルバムを聴いたことがない人は即、ポチってください!

僕のレコード棚公開します!(35)

【カンバセイション / 中牟礼貞則・稲葉国光】

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【メンバー】
中牟礼貞則(g) 稲葉国光(b)
【曲目】
枯葉/オールド・フォークス/アローン・トゥギャザー/デイ・バイ・デイ/マイ・フーリッシュ・ハート 他


 このアルバムについては、あまり語りたくないです。いやいや、語れないですね、物凄いクオリティです。中牟礼貞則さんのギター、もうただひれ伏すのみです。中牟礼さんはもはや人間国宝ですね。サウンド的には、ジム・ホール派と思いますが、コピーとかそんな安っぽいものじゃないんです。

 中牟礼さんの演奏を聴くきっかけは、大学の時に渡辺香津美さんにはまっていた時に、「中牟礼さんにギターを習っていって・・・」みたいな話を耳にして、師匠の方にも興味を持ったことがきっかけです。ただ、なかなかレコードを見つけることができずにいたのですが、たまたま入った中古レコード屋で500円くらいで購入しました。

 5百円で買いましたが、100倍の5万円の価値はありました。全曲スタンダードです。演奏については、さっきも言いましたが何も言いません。とにかく、聴いてみてください!(とは言っても、そう簡単には手に入らないのかな?)

 続編で「ウィル・ビー・トゥギャザー・アゲイン」というアルバムもあり、こちらはCDで購入しました。これも、良いのですが、このサウンドはCDでは聴いてほしくないなーと思います。コーヒー飲みながらレコードに針を落とし、ジャケットを眺めながら昭和のジャズ喫茶の気分に浸りながら聴くことをお勧めします。
プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に師事し、各種コンテストにも参加。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。2014年夏より活動を再開。現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブ活動中。

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