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マイナー・コンバージョン・コンセプト(25)

【 F △7(#5)/ E (1)】

 パットのある楽曲で下のようなサウンドが使われています。



 もちろん色々なポジションで弾いていたり、いくつか音を加えたりで上の弾き方だけではないのですが、一番核となる押さえ方とサウンドはこんな感じでした。

 コード表記はどこをルートにするかにもよるのですが、6弦のE音をペダル音と考えて分数コードの分母にして、上の3音、4弦F音、3弦A音、2弦C#音をFルートのトライアドと考えればF +(#5、Augument)、またE音はFのメジャー7の音ですから、結果「 F △7(#5)/ E 」と書けるのではないかと。色々異論があるとは思いますが。ここではコード表記について語ることが目的ではありませんので、ひとまずはこれで如何なもんかと。

 こんな表記のコード、一体どう考えれば良いのでしょう?

 僕はこう考えました。

 テンションとか分母とかはとにかく、一旦は考えない(笑)。F△7はDmにコンバージョンできますよね。わからない人は過去の投稿(7)を復習!C→Amってのはギター弾いてりゃご存知ですよね。じゃ、FはDmです。それで、DmにコンバージョンしてDドリアンを弾いてみます。下の動画です。どうです?いい感じですよね?!分母のE音はDmの9thの音ですし、Dドリアンスケールの2番目の音なので気にせず弾くことができます。



 次にFの#5の音、C#をどう料理しようかというと、Dmにコンバージョンしたわけですので、C#音はDマイナー的にはメジャー7thの音ですから、Dm△7(マイナーメジャー7th)と思って弾けばいいんだってことです。DドリアンにC#音を加えて弾くとか、Dハーモニックマイナー(C#あり)と考えることができます。

 上記解説を踏まえて弾いているのが、下の動画。少し雰囲気を出すためにエフェクトをかけています。



 次回はこのコードを題材に考え方を一歩進めて発展させていきます。

IMG_2031.jpg


 

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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