Pat Martino奏法研究(66)
パットの「グルーブ」や「ノリ」の重要な要素となっている「繰り返し」と「規則性」について、今回は際立った例をご紹介します。
下の譜面と動画をご覧ください。

パット・ファンは「あー、これね!」と思うフレーズです。70年代絶頂期のマルティーノの得意フレーズで、あの名演「サニー」でも登場しています。
このフレーズ、鉛筆書きの部分に注目で、似たようなクロマチック音列の組み合わせ「A」「B」の2つが交互に組み合わさって出てきます。「必ず交互に!」です。「A」は4拍、「B」は3拍なので合わせて7拍、7と4の最小公倍数は28拍、したがって7小節目で1回転して振出しに戻ってきます。
下の譜面を見てください。普通はこうやるところですね。これでは、何の面白みもない感じですね。まー、悪かないですが・・・。

何度もしつこく言いますが、この「繰り返し」と「規則性」が彼のあの強力なピッキングに合わさって、あの最高のグリグリの「グルーブ」「ノリ」を生み出していると考えます。
今回で一旦「グルーブの秘密」は一区切りです。
ではでは!