ジャズギター裏口入学(20)
前回「一発もの」の学習のポイントやメリットをお話ししましたが、今回はそれを具体的に書いてみます。
「一発もの」を学ぶメリットとして3つ挙げました。
(1)フレーズのストックを増やせる
(2)コードのバリエーションを身につけることができる
(3)アウトサイドのプレイを学べる
このうち(2)について解説してみます。
あっ、この話は「ソー・ホワット」のような「Dm7一発」を想定しています。
まずは下の譜面と動画を見てください。

これ、普通のギター教則本には必ず書いてあるコードですね。ダイアトニックコードって言うのですか?
「Dm7一発」てことは「Dドリアン・スケール」、これって「ドレミファ・・・・をレから始めたスケール」ですよね。ここまではわかりますか??「ドレミファ・・・」のスケールのバッキングなら上のコードをチョイスしてバッキングすれば、なんかうまくいくのではないかと始めは考えました。
でも、なんか雰囲気が違います。当時は次のような言葉は知りませんでしたが、なんか「モーダル」な雰囲気が感じられません。「なんか違うな?」っと。
しばらくしてから「モーダルな雰囲気は四度重ね」っていう話を何かの雑誌で読みました。さっそく家に帰ってやってみようってことで、理論的には全くよくわからなかったのですが、最初の譜面のダイアトニックコードを参考に自分なりに音を変えてやってみたのが下の譜面と動画です。

「これこれ!」と思いました。なんか不思議な雰囲気、少し不安定な感じが当時の自分には物凄く魅惑的な音に感じられました。
※C△7(#5)ではなく、C△7(♭5)でした。すみません!ただ、ここは一般的にはC△7(4)C、F、B、Eを弾く人が多いです。
※同じくF△7(#5)ではなく、F△7(♭5)でした。重ね重ねすみません!!
動画の最後にちょっとだけそれっぽい事を弾いていますが、次回はこのコードを使って実際にバッキングの動画をアップしてみようと思います。