マイナー・コンバージョン【2-1】~【2-4】で説明したことを、自分で弾いてみました。
Youtube(限定公開)でアップしたので、URL指定で訪れる人だけ、検索にはひっかかりません。
マイナー・コンバージョン(1) 【2-1】の内容です。
マイナー・コンバージョン(1)マイナー・コンバージョン(2) 【2-2】【2-3】【2-4】の内容です。
マイナー・コンバージョン(2)パット・マルティーノご本人の演奏の足元にも及びませんが、マイナー・コンバージョンの理解の助けになればと思い、作成しました。
あくまで、教則用であり、観賞用ではありませんので、その辺のところよろしくです!
「なんとかコードにはなんとかスケール」というとかいう”スケールあてはめ宗教”が諸悪の根源、であって、コード進行上の解釈=調性と部分転調、をスケール解釈するのがメロディー作りの本筋だと思います。
マイナースケールには3種類(ドリアンモードは音列で包含)ありますが、
それが”なんとかスケール”を複雑にしているだけの話ではないでしょうか?
△=majorスケール、からスケール上の音をマイナースケール化してみます。
(下記例えば△♭3はmajorスケール(普通のドレミファソラシド)の3rd(ミ)だけを半音下げる)
①△♭3 =Melodicマイナー
→半音下の7thコードから見るとAltered-scale
半音上のマイナー6コードへアプローチ
(そのマイナー6コードは半音下のマイナー7thコードへ解決する)
②△♭3♭6=Harmonicマイナー
→5度上のV7コードから見るとHMP5↓
ドミナントモーションで4度上のマイナーメジャー7コードへアプローチ
③△♭3♭6♭7=Natural-minor
→短3度上の△(普通)
④△♭3♭7 =Dorianモード
→一音下の△スケールと同じ音列
半音下からの△スケールをV7上で弾く=半音上から△へ解決、と解釈できます。
マイナーコンバージョンと言っているのは上記の4番目の話と理解していますが、Dorianスケールというのは△スケールと音列は同じ。
なのでスケールとして特別に覚える必要も強調する必要も無く、
スケールは△(=NM),MM,HMの3種類だけ覚えれば十分だと思います(注)。
(注)”半音が2つ以上続かない”という縛りの上では、
マイナー系のスケール(3rdが♭する音列)としては、
他にDiminishスケールやLydian♭3ができますが、それは別途。
コメントありがとうございます。また、こんなに詳細な解説どうもすみません。
Hさんのおっしゃるとおりと思います。特に冒頭の「なんとかコードにはなんとかスケールというとかいう”スケールあてはめ宗教”が諸悪の根源、であって、コード進行上の解釈=調性と部分転調、をスケール解釈するのがメロディー作りの本筋だと思います。」まさに同感です。
僕の、今のマイナーコンバージョンのお話は、「マイナーコンバージョン」そのものを解説したいのではなく、あくまで「Pat Martinoがマイナーコンバージョンをこう紹介しています。」ということでご理解いただければと思います。「Pat Martino奏法研究」ということですので・・・。
個人的に言うと、Patが「なんでもかんでもドリアンで...」というのは、結構強引だなとも思いますし、「指板が似てるからコンバージョンできる」みたいな考えは、随分アバウトなとも思いましたし、ギタリスト以外には、結構無理があるのも事実です。
ただ、僕が理論先行でやってきて、ジャズギターを挫折しかけていた時、彼のプレイを聴いて「なんかドリアンで考えるとしっくりいくな」と自分で見つけて、色々自分なりに変換表を作り、その後Patがビデオの中で「僕と同じように考えていたんだ!」と分かった時の喜びを皆さんに伝えたいのです。そして、僕は挫折しないで、いまもなんとか弾き続けています。したがって、理論的に??という内容も、Patが言ったことを基準に解説していきますことをお許しください。多少は、自分の考えも書いていくこともあるとはおもいますが。
詳しい解説コメント、よろしかったら、送ってください。
僕や読者の皆さんの考え方を整理する手助けになりますので。
ありがとうございました!