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僕の音楽史(107)

【大学2年生(1981〜82年)】

「あの人」の「あのアルバム」とは「パット・メセニー」の「オフランプ(愛のカフェオレ)」です!

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 慶応ライトのベーシストの先輩、タダシさんの発言をきっかけにメセニーのアルバム「オフランプ」に出会ったと書きましたが、正確に言うと僕はこのアルバムは購入済みでしたが、全ての曲を聴く事なく、また繰り返し聴くこともなくほってあるのでした(笑)。

 以前このブログでご紹介しましたが、僕はすでにメセニーとは出会っていました。サンロレンツオはどうも好きになれずスルーでしたが(笑)、その後に「アメリカン・ガレージ」を聴き、「ハートランド」や「エピック」なんかは夢中でしたので、「オフランプ」も、もちろん発売と同時に「中古盤しか買わない」という掟を破り、即買いしました。

 1曲目から、あの「メセニー音(ギターシンセ)」が始まります。今でこそ、この音を聴けばギタリストは「メセニー」と思うのでしょう。僕はリアルタイムにこのアルバムで、初めて耳にします。

 「何じゃこれ?!」ってのが最初の印象でした。何だかよくわからないシンセ音で短い一曲目が終わります。二曲目は名曲「ついておいで」なのですが、初めて聴いた僕は受け入れることができませんでした。そしていつまでたっても、あの175を使ったディレイ・サウンドが出てきません。
 B面1曲めでいつものディレイ・サウンドと8ビートっぽい曲が出てきましたが、アメリカン・ガレージの方が数倍カッコ良いと思いました。続けて「オフランプ」であのギタシンセーが炸裂します。正直聴き続けることができませんでした。

 要は、あの名曲「ジェイムス」までたどり着くことができずにこのアルバムは「ジ・エンド」でした(笑)。


 「ジェイムスってそんなに良いのか!」

 うちに帰って、早速B面3曲目に針を落とします。

 感動しました。メセニーのギターもライルのピアノも最高です。インスト音楽を聴いて初めて涙を流した瞬間でした。

 この日以来何万回この曲を色々なテイクで聴いてきましたが。このテイクが一番好きなテイクかもしれません。

 「オフランプ」はやはり今聴いても問題作と思います。ツェッペリンのアルバムに例えると「サード・アルバム」ですね(笑)。もちろん今では例の「シンセの音」も「ついておいで」も大好きですが、保守的な僕には最初はどうしても受け入れがたい問題作でした。

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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