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ジャズギター裏口入学(31)

【循環モノの弾き方(1)】

 随分と間が空いてしまいました。以前ブルースやスタンダードについては軽くふれてきましたが、次は「循環モノの弾き方」について何回かに渡って書いていこうと思います。これもジャム・セッションでは欠かせない曲(コード進行)の一つと思います。

 まず「循環モノ」ってどういう曲かっていうことからですが、要は「オレオ」「リズマニング」のコード進行ですね。分りますか?下にコード進行の例を書いてみます。っていうか、黒本からオレオの譜面を載っけておきます。

IMG_1270.jpg


 今回お話ししようと思うのは、テーマのメロディではなく、この「循環」という進行の中でどうアドリブしていくかってことで、テーマについては、各自がそれぞれの曲で練習してください。また、キーはほぼ100%に近いくらいB♭で演奏されるので、ここでもB♭で話を進めます。

 循環って苦手な人がたくさんいますよね?!僕も苦手でした。理由は大きく2つ。

 「テンポが速い曲が多くてついていけない」
 「Bの部分、セブンス・コードの連続部分 D7ーG7ーC7ーF7がうまく弾けない」

 最初のテンポの話でいうと、技術面ではピッキングや左手の指まわりを少しづつ鍛えていくしかないのですが、問題は「頭」が目まぐるしく変わるコード進行についていくようにしなくてはいけません。この「頭」の部分について、僕なりのいくつかのやり方について書いていきます。

 次にセブンスの連続部分、ここが弾けない人は多いですね。僕もものすごく苦手でした。ジャズ以外の楽曲には全く見られない進行(?)で、いかにも「ジャズ」っぽい部分なので、ロック、フュージョン系からジャズに入ってきた人には未知の世界だからです。

 今回は、最初の話のさわりだけ。

 循環は2拍ごとでコードが目まぐるしく変わり、テンポも速い曲が多いことから、一つ一つのコードをあーだ、こーだ言っても実際問題弾けません。じゃーどうするかっていうとこれしかないのではと思います。

 「大きく捉える」ってことです。

 僕は大体次の3種類のやり方です。

 ①1−6−2−5、3−6−2−5などの機能別に塊で捉える
 ②一発で考える
 ③マイナー・コンバージョンしてしまう

 次回から①から順番に解説していきます。

 お楽しみに!!



 

 

 

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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