ジャズギター裏口入学(31)
随分と間が空いてしまいました。以前ブルースやスタンダードについては軽くふれてきましたが、次は「循環モノの弾き方」について何回かに渡って書いていこうと思います。これもジャム・セッションでは欠かせない曲(コード進行)の一つと思います。
まず「循環モノ」ってどういう曲かっていうことからですが、要は「オレオ」「リズマニング」のコード進行ですね。分りますか?下にコード進行の例を書いてみます。っていうか、黒本からオレオの譜面を載っけておきます。

今回お話ししようと思うのは、テーマのメロディではなく、この「循環」という進行の中でどうアドリブしていくかってことで、テーマについては、各自がそれぞれの曲で練習してください。また、キーはほぼ100%に近いくらいB♭で演奏されるので、ここでもB♭で話を進めます。
循環って苦手な人がたくさんいますよね?!僕も苦手でした。理由は大きく2つ。
「テンポが速い曲が多くてついていけない」
「Bの部分、セブンス・コードの連続部分 D7ーG7ーC7ーF7がうまく弾けない」
最初のテンポの話でいうと、技術面ではピッキングや左手の指まわりを少しづつ鍛えていくしかないのですが、問題は「頭」が目まぐるしく変わるコード進行についていくようにしなくてはいけません。この「頭」の部分について、僕なりのいくつかのやり方について書いていきます。
次にセブンスの連続部分、ここが弾けない人は多いですね。僕もものすごく苦手でした。ジャズ以外の楽曲には全く見られない進行(?)で、いかにも「ジャズ」っぽい部分なので、ロック、フュージョン系からジャズに入ってきた人には未知の世界だからです。
今回は、最初の話のさわりだけ。
循環は2拍ごとでコードが目まぐるしく変わり、テンポも速い曲が多いことから、一つ一つのコードをあーだ、こーだ言っても実際問題弾けません。じゃーどうするかっていうとこれしかないのではと思います。
「大きく捉える」ってことです。
僕は大体次の3種類のやり方です。
①1−6−2−5、3−6−2−5などの機能別に塊で捉える
②一発で考える
③マイナー・コンバージョンしてしまう
次回から①から順番に解説していきます。
お楽しみに!!