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僕の音楽史(246)

【2018年4月~12月】

 更新しないでいるうちに随分と日にちが経ってしまいました💦。また話を続けていきます。

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 人気ピアニスト柳隼一君とデュオ活動をすることとなり、新潟にプチツアーをすることに決め、10月に実際にライブを行うまで、そして実際のライブがどのように行われたかのお話についてはて、以前このブログで全12回にわたって詳しく書いているので、そのコーナーを読んでいただければと思います。
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2018年10月新潟ライブ紀行

 新潟から帰った後、柳君とは「一仕事終えた感」で、あまり目立った活動はしませんでした。もっとも、彼はこの当時からすでに超売れっ子のピアニストであったこともあって、僕レベルのミュージシャンがスケジュールをがっつり抑えることにも無理がありました。したがって、メインのバンド「武田・阿部・座小田・丸谷」の活動が自然と中心になっていきました。

 一方、デュオやカルテットのほかにギター・トリオでの活動も再開したいと考えるようになりました。音楽活動再開を始めた2014~2015年あたりは「武田・矢野・公手」の3人で活動をしていましたが、せっかくだから違うメンバーとやりたいと考え、メンバーをどうしようかと考えていました。ドラムについては、この当時も今でも「丸谷茜(あかねちゃん)」しか考えられませんでしたのでw、彼女にカルテット同様にお願いするとして、ベーシストの候補が誰かいないかを彼女に相談してみました。ギター・トリオではスタンダード中心の比較的オーソドックス路線を狙いたい旨を彼女に話すと「心当たりの人がいる」っていうことなので、いったんは彼女の返事を待つことにしました。

 動画を一つ貼っておきます。演奏は2019年3月、この日が柳君との最後のライブだったと思います。

 



 
 

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

【復活】僕のレコード棚公開します!(4)

【45&&6/ Jackie Mclean】

Jacki Mclean


 このアルバムを買ったのは多分「ジャズの名盤を貪り聴く」ということを20代後半の時数年間ほど続けていて(ジャズ・ギターを上手くなるための勉強の一環として)、そんな中で購入したわけで、マクリーンのファンであったためでも、アルバム・タイトルの意味(演奏編成の数?)や面白さを気に入ったわけでわない。

 このアルバムで話題に登るのは1曲めのセンチメンタル・ジャーニーと思うが、やはり僕もこの曲が一番好き。とにかくブレイクがかっこよくて悶絶する。テーマ部の気怠い吹き方とサビの対比も抜群。いつも「ターンテーブルにレコードを乗せ、センチメンタルをじっくり聴いて、仮想ジャズ喫茶の時間を過ごし、後はA面を流して聴いて終わり」みたいに聴いてましたし、今回の聴き直しでも、同様に気持ちに浸れました。B面は全く記憶になく、コンファメーションなんか、収録されていることすら知らなかったのですが、今聴くとすごく良いです。でも、やはりワンホーン・カルテットでアルバム一枚通してほしかったっというのが正直な気持ちです。


 

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

【復活】僕のレコード棚公開します!(3)

【Gentle Thoughts / Lee Ritenour】

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 このアルバムを初めて聴いたのは、僕が高校2年の頃(1978年)だったと思います。この時代はロックがジャズに歩み寄り、ジャズもロックの手法を取り入れ、フュージョン一大ムーブメントが起こり始めていた時代でした。僕自身も中学から聴いてきたロックに少しマンネリを感じ始めた時期でもありました。そんな中でこのアルバムを聴いて、一気にフュージョンの世界に入っていったと言える記念すべきアルバムです。

 歪んでいない、でも、サスティーンが効いたギターの音色と16ビートの歯切れのよいカッティング、今では誰もがやっていますが、とにかくこの演奏が元祖と言えるものなのでしょう。アンソニーのピックを使用したアグレッシブなベースとハービー・メイソンの疾走感あふれるドラミングやフェンダー・ローズのエレピ音、どれをとっても素晴らしく、繰り返し聴いたアルバムのベスト10に入るものでした。

 このアルバムはダイレクト・カッティングという一発録り(要はスタジオ・ライブ)なのですが、2テイクの演奏がアルバムとして存在します。僕が所有しているアルバムはテイク2の方だと思います。テイク1は、残念ながら見つけることができず、今だに持っていません。別のアルバムで、一部の曲でテイク1が聴けるのですが、リトナーのギターソロは僕の所有しているテイク2の方が好みです。

 フュージョンが好きで、このアルバムを聴いたことのない人は、ビートルズや荒井由実を聴いていないに等しいくらいに感じます。「A面1曲目のキャプテン・カリブ、B面1曲目のキャプテン・フィンガーズを先に聴いた後、改めてアルバムを通して聴く」こんな聴き方を僕はおすすめします!!

僕の音楽史(245)

【2018年4月】

 昨年知り合ったピアニスト柳隼一君(柳君については240話参照)に「ピアノとデュオをやってみたいと思っているんですが、お相手してもらえないでしょうか?」と唐突にメッセージを送りました。

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 今まで「山口廣和」君という素晴らしいギタリスト(山口君については238話参照)と何回かデュオでギグをやっていましたが、ピアニストと公式でデュオをやったことがありませんでした。僕はどちらかと言うと、単音でグリグリ弾くタイプ、凝ったハーモニーを聴かせるギタリストでは決してありませんでしたので、ギタリストが皆口を添えて「ピアニストとのデュオは難しい」という中で、がっつりとハーモニーを構築するピアニストとはぜひやってみたいと考えていました。いきなりS級プレイヤー柳くんに、年下だからといってお願いしちゃって良いもんか?と考えましたがw、ピアニストはその当時、自分のバンドのレギュラー・ピアニストの阿部君以外は、柳君しか知りませんでしたし、彼とは何回かライブの後に遊びで演奏したり、彼の誰とでも気負うことなくフランクに話せる性格も知っていたので、図々しくお願いしたわけです。

 彼は「もちろんです!よろしくお願いします!」なんて、飛び上がるほど嬉しい返事が帰ってきました。いきなりブッキングしても良かったのですが、一回くらいはリハーサルをやった方が良かろうと思い、近所のスタジオを押さえてスタンダード中心にリハをやりました。とても楽しいものでした。最初は「彼の演奏に迷惑かけちゃいけない」と少し緊張していましたが、だんだん良い感じになってきて、これなら何回かギグをやれるなと実感できました。

 リハのあと彼と話している中で、ふと思い立ちいました。

 「柳君とデュオで新潟に行こうかな」

 自己のカルテットで「新潟凱旋ツアー」を企画したのですが(244話参照)、予算の問題とメンバーの気持ちが今ひとつということで一旦は諦めたのですが、少なくとも2人だけなら、予算的な問題はクリアできそうです。後は柳くんにその気があるか?だけです。彼に聞いてみます。

 「デュオで新潟に演奏に行く??」

 最初はびっくりしていたようですが、彼の返事はこうでした。

 「ぜひ行きましょう!」

 面白くなってきました。

 

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

【復活】僕のレコード棚公開します!(2)

【First Edition / George Shearing &Jim Hall】


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 これもレコード鑑賞としては、先に紹介した「ポール・ウィナーズ/バーニー・ケッセル」と同じくらいターンテーブルに乗せるレコードでした。ジム・ホールの演奏の中では僕的にかなり上位にランクされるものです。

 まず、ジムの楽器の音、これ、多分アンプを通していない生音と思います。弦をこする音や弾く音が生々しく聴こえてきますし、ソロの時のジムの歌っている声もいい感じに聞こえてきます。

 次に収録曲がお気に入りです。オリジナル「ケアフル」「ウィズアウト・アワーズ」やスタンダードで「アイ・ヒア・ア・ラプソディ」や「エミリー」の演奏はとても素晴らしいです。そんな中でもお気に入りなのは「トミー・フラナガンに捧ぐ」という相方ジョージ・シアリングのオリジナル曲が大好きで、もうこの曲のメロディーやメロディーを聴くと、思わずウキウキした気分になって、一緒に思わず口ずさんでしまいます。

 ジョージ・シアリングのリリカルなプレイと「シアリング奏法(オクターブの間にブロックコードで埋めていく)」がもう本当にかっこよい。ジムとのインタープレイも匠の極みです。

 まだ聴いていない人、いますぐ聴いてください。出来ればCDではなくレコードが良いのですが、難しいですかね。

 
 
プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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