FC2ブログ

僕の音楽史(254)

【2021年11月】

 ここまで書いて、急に思い出しました。絶対に書いておかなくてはいけない悲しい出来事がこの年にありました。というのは、あの偉大なギタリスト、パット・マルティーノがこの年の11月1日に亡くなったことです。

 覚悟はしていました。体調が悪いことはネットで聞いていましたし、亡くなる直前には治療費のためのクラウド・ファンディングも行っていましたので。

 亡くなったとネットで知った時は、「とうとうこの時が訪れてしまったか...」と少し胸が苦しくなりました。ただ、自分で想像したより不思議と冷静でいられました。何故だろうか?と考えました。多分「彼の数えきれない作品達に囲まれている」という意味では「彼が亡くなる前も後も一緒なのだから」だと思いました。新譜が聴けないと思うと少し寂しいですが、それを忘れさせるほどの作品群を彼は残してくれていたのでした。

250px-Pat_Martino.jpg pm3.jpg

 亡くなって一週間ほど経ってからのFacebook投稿を下に貼っておきます。

「パット・メセニーやジョー・パスは僕のギターの先生。今でも色んな事を学ばせてもらっている。大好きなギタリストだ。僕にとってのマルティーノは、先のふたりとはちょっと違っていた。僕は彼の「とても熱心な愛好家」だった。彼の音源全てを聴きたいと思い、リーダーアルバム以外も手に入るものは全て収集し、ギターソロ部分だけを切り出した音源を編集して毎日聴いていた。そして、ほぼ全て譜面に起こしている。ビデオ、教則本、そして譜面も手当たり次第収集している。もちろん彼の様には弾けないが、他のギタリストのフレーズより僕にとっては何故かとても弾きやすく、他人は真似していると思うのだろうが、僕はもう自分のフレーズの様に弾いていた。そして、技術的に僕より上手い人やそっくりなプレイをする人は沢山いるが、自分が一番のフォロワーだと思っている。
8分音符、16分音符ばかり話題に登るが、彼のソロギターはとても美しく、ここ数年はそっちを研究していた。ライブは何回も行ったが、できればもう一度聴いておけば良かったと思うし、僕のギターも聴いてもらいたかった。そして、一回で良いのでレッスンを受けてみたかった。話してみたかった。大学生の時からの一方的な片想いです。40年間ありがとうございました。」

 パット・メセニーやジョー・パスをもし聴くことがなかったら、今の自分のプレイとまはったく違ったものであったかもしれないが、僕はそれでもギタリストであったのかなぁと思う。でも、マルティーノのギターを聴くことがなかったら、ギタリストである自分を想像することができない。それほど僕にとっては大きな人、というか僕の音楽のど真ん中の人だった。

 僕にとって彼以上のギタリストは、後にも先にも絶対に現れない。

 次回から2022年、段々リアルの現実に近づいてきました!!

pm2.jpg pm1.jpg

 

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR