僕の音楽史(237)
2016年末にVirtuosoで知り合ったベーシスト座小田諒一君とドラマー佐野大介君の2人とは、約束通り複数回のギクを行いました。
何回かギグを重ねるうちに、ベースの座小田君の演奏は、当時の僕のやろうとしていたことにしっくりいく感じがしました。そして、彼の予定調和ではないフレージングは、僕にとってとてもチャレンジでした。また、時々現れる、オーネット・コールマンのような牧歌的なフレージングがとても好きになっていきました。
この当時までレギュラーベーシストであった矢野君とは、2017年の初めくらいから活動を共にしなくなりました。喧嘩別れでもなんでもありません。彼は素晴らしいベーシストであり、彼の演奏自体に何の不満もありませんでしたが、僕が半年くらい前からソリッド・ボディー&エフェクト音で、少しだけコンテンポラリーな演奏に向かおうとしていたこともあって、彼はそのことに対して、あまり快く思っていないのではないかなと思い始めてしまいました。彼の口から、そんなことを想像させる言葉はなかったのですが、生音&フルアコの太い音でマシンガンのように弾きまくる(マルティーノライクな)僕のスタイルをとても評価してくれていたこともあって、今のスタイルは快く思っていないのではないかなと思い始めてしまいました(後で聞くと、そんなことはないようでしたが)。
そんな時に、座小田君と知り合い、彼のプレイがとても好きなになり、自然とレギュラー・ベーシストは座小田君に変わっていきました。矢野君とはデュオやトリオでオーソドックスなプレイをする時に、お願いすることとして、とりあえず、今のカルテットは座小田君にお願いすることになりました。
当時、ドラマーは柳沼君にお願いしていることが多かったこともあり、「武田・阿部・座小田・柳沼」の4人で活動することがメインとなりました。
この4人で演奏した動画を貼っておきますので、よろしかったら聴いてみてください。