僕の音楽史(235)
今回から2017年について書いていきます。この年は、今の音楽活動につながる素晴らしいメンバーと知り合い、活動を開始した年でした。とは言っても、今回の話は2016年の年末の話でした(^_^;)
2016年の年末、ぽっかり空いた時間に赤坂ヴァーチュオーゾに遊びに行きました。たまたま、facebookのジャズギター研究会の会長がギター・トリオでライブをやっていて、そこで演奏していたベースとドラマーの方と知り合いになりました。それが、この後、僕のバンドのレギュラー・ベーシストとして活動すること事となるベーシスト「座小田諒一」君とドラマー「佐野大介」君でした。今回はベーシスト座小田諒一君を紹介します。

当時、僕のライブでお願いしていたベーシストはほぼ全ては矢野伸行君でした。彼のベースに絶大の信頼を置いていたので、他のベーシストを積極的に探すつもりはありませんでした。ただ、昨年度から僕自身がギタシンセを始め、積極的にエフェクト音を使った演奏を行うようになってきましたし、曲もスタンダードにこだわらず、少しコンテンポラリーな演奏を目指すようになってきたこともあって、矢野君はこんな僕自身の変化を「あまり良く思っていないのでは?」と考えるようになっていました。もちろん、彼自身がそんな素振りを見せたわけではないですし、あくまでリーダーのギタリストをどう引き立てるかを第一に考えた、良い意味でのプロの仕事をしてくれていました。ただ「彼の好きなジャズギタリスト」と僕が明らか違ってきたのは、間違いないと思いました。
座小田君の演奏は、矢野さんとは違ったタイプでした。矢野さんは「俺がガッツリ守ってあげるから、武田さん、あとは好き勝手やっても大丈夫ですよ!最後は俺がまとめ上げるから」って、こんな感じでした。その時、座小田くんの演奏を聴いた限りでは、そんな感じとは違うように感じました。とても空間があって、牧歌的で、それなのに、仕掛けてきて....なんか、その場で音楽を作り上げて行くタイプのようでした。そして、僕はそんな感じが自分にもっとも欠けている要素にも感じていました。
今まで、矢野さんのスケジュールに合わせてブッキングしていた感じもありましたが、もうひとり、しかも違ったタイプのベーシストと演奏することで、自分自身も音楽的に成長したいと思いました。彼とは、「今度一緒に演奏しよう!」と声をかけておいて、その時は、一旦はそれで終わりでした。
次回はもうひとり知り合ったかドラマー「佐野大介」君のことについて書こうと思います。