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Pat Martino奏法研究【完全版】 第6章 Phrase & Groove(4)

 前回の続編です。

 下の譜面と動画を参照ください。

PhraseGroove(3_1)



 前回との違いは3連の頭の音はE音(2弦5フレット)ではなく、B音です。しかも、2弦の開放弦の音を出します。このフレーズをB♭7で弾きます(ちなみに前回のフレーズもB♭7想定です。)。B♭7でB音、つまり♭9thの音になるので、おや?って感じに聴こえます。この動画のような速度、あるいはもっと遅いテンポでは、その違和感が強くて、もしかしたら使えないかもしれませんが、パットはかなり速いテンポでこれを使ってきますので、その違和感がむちゃくちゃかっこよかったりします。下の動画のようにこのフレーズを1フレットずつ上げていったり、下げていったりと俄然ソロを盛り上げていきます。



 これ、パットはあえて♭9thのB音を選んで使っているのでしょうか?僕は多分違うと思っています。たまたま2弦の開放弦がB音だっただけで、「B音が欲しかったのではなく、開放弦を鳴らした、その音がたまたまB音なだけ」、物理的な理由なのだと思います。

 今後も紹介することになると思いますが、彼はこういうのが非常に多いです。音程から来るのではなく、指板や運指から選択された音を弾いてるフレーズ(と思われるもの)がたくさんあります。

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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