Pat Martino奏法研究【完全版】 第6章 Phrase&Groove(2)

リッチー・ブラックモアが「ハイウェイ・スター」や「バーン」でやっていたあの奏法ですw。動画ではAmコードの上に「ラシドレドシラ」とやっています。「ラシドレドシラ」を16分音符4つの頭で弾いた後の裏拍及び残りをE音を1弦の開放弦の音を出します。もう少し正確に言うと、「ラシドレドシラ」の裏拍E音はピッキングせずに左手を離して次の音に動かす時に引っ掛けて(プリング・オフ)鳴らし、残りのE音2回はピッキングします。しかもはっきりとE音を鳴らさずにカサカサと鳴らす感じですか。いや、マルティーノは曲のテンポや雰囲気に応じてはっきりと鳴らすときもあります。
上のサンプル動画の感じでは、あまりにダサくて使えないと思いますw。例えば、次の動画のような感じで使うと、ちょっと違ってくるのでは?と思います。開放弦はしっかり鳴らさなずラフな感じ、そして、1弦だけでなく2弦〜4弦で同じようにに使っていきます。(C7ーA7それぞれ8小節の繰り返しの例です)
実はこの技、個人的には重宝しています。僕は彼の影響を受けていますから、どうしてもアドリブ演奏が8分音符もしくは16分音符でよどみなく弾くことが多いのですが、悲しいかな、マルティーノのように強靭な右手を持ち合わせていないため、右手が疲労してすぐに動かなくなってきます。そんな時にこのフレーズを合間に入れると、手首の疲れを取って、また弾き続けることができます。
もちろんパットはそんなためにこのフレーズを使っているわけではないと思いますが。