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Pat Martino奏法研究【完全版】 第6章 Phrase&Groove(2)

下の譜面と動画をご確認ください。

Phrase Groove(2)



 リッチー・ブラックモアが「ハイウェイ・スター」や「バーン」でやっていたあの奏法ですw。動画ではAmコードの上に「ラシドレドシラ」とやっています。「ラシドレドシラ」を16分音符4つの頭で弾いた後の裏拍及び残りをE音を1弦の開放弦の音を出します。もう少し正確に言うと、「ラシドレドシラ」の裏拍E音はピッキングせずに左手を離して次の音に動かす時に引っ掛けて(プリング・オフ)鳴らし、残りのE音2回はピッキングします。しかもはっきりとE音を鳴らさずにカサカサと鳴らす感じですか。いや、マルティーノは曲のテンポや雰囲気に応じてはっきりと鳴らすときもあります。

 上のサンプル動画の感じでは、あまりにダサくて使えないと思いますw。例えば、次の動画のような感じで使うと、ちょっと違ってくるのでは?と思います。開放弦はしっかり鳴らさなずラフな感じ、そして、1弦だけでなく2弦〜4弦で同じようにに使っていきます。(C7ーA7それぞれ8小節の繰り返しの例です)



 実はこの技、個人的には重宝しています。僕は彼の影響を受けていますから、どうしてもアドリブ演奏が8分音符もしくは16分音符でよどみなく弾くことが多いのですが、悲しいかな、マルティーノのように強靭な右手を持ち合わせていないため、右手が疲労してすぐに動かなくなってきます。そんな時にこのフレーズを合間に入れると、手首の疲れを取って、また弾き続けることができます。

 もちろんパットはそんなためにこのフレーズを使っているわけではないと思いますが。

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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