僕の音楽史(226)
2015年の活動の総括をします。
この年の活動は今まで紹介してきたミュージシャン達とメンバーを色々と組み替えながら粛々と活動し、そして順調に終えることができました。この時点で活動を共にしたミュージシャン達をもう一度列挙しておきます。
阿部義徳(p)田崎美知子(p)高野正一(org)矢野伸行(b)辻啓介(b)公手徹太郎(ds)宇山満隆(ds)西尾研一(ds)、一回限りのトラとしては高橋徹(ds)これで漏れないかな?
この頃は同業者のギタリストとは全く輪が広がっていませんでした。今も大活躍の素晴らしいギタリスト達と知り合いになるのはもう少し後になります。
音楽活動とは別に、昨年から始めたFacebookで色々な方々と知り合いになりました。特に「ジャズギター研究会」というグループを通じて、沢山のミュージシャンや楽器愛好家たちと繋がりができました。そして、今ではもう説明不要となりましたが、ギタリスト矢堀孝一さんのお店〜ジャズ・ギターの聖地〜「Virtuoso AKASAKA」もこの年9月にオープンし、このお店を中心にジャズ・ギター界にムーブメントが起き始めていました。
このFacebookの「ジャズギター研究会」と「Virtuoso AKASAKA」が日本のジャズ・ギター界を今までと違った良い方向に牽引している感じでした。今までと大きな違いは、意識の上で「プロとアマの壁」をそれぞれお互いが壊し始めている感じでした。
「アマのようなプロのような、でもやっぱりアマ」みたいな活動をしている僕にとってw、ここでの音楽環境は昔とは明らかに違っていました。とても良い方向に向いていることが明確に感じられました。かつて、この壁は高く厚いものでした。プロで活動しているミュージシャンは「アマチュアを微塵も寄せ付けないプロ意識」みたいなものを持っている方が多く、僕のような微妙な立場でやっている人も「所詮アマチュアでしょう?!」と相手にしてくれない方たちが周りに沢山いました。逆に、アマチュア側もプロの方たちを「盲目的に崇拝する」みたいな感じもありました。
「ジャズギター研究会」と「Virtuoso AKASAKA」はこの壁を叩き壊しました。というか、プロもアマもお互いが歩み寄って、自然と壁が溶けてなくなってきている感じでした。「プロもアマもない、ただのジャズ好き、ギター好きが同じ土俵で語ることができる場」になっていきました。これは、もちろん今でも続いていて、そういう意味で、この2つの団体の功績は大きなものだと思っています。
個人的にも師匠のギタリスト布川さんと再会をはたし、布川さんからよく名前を聞いていたw矢堀さんとも知り合いとなり、今後活動を共にする沢山のミュージシャン達と繋がったこと、今もリアルやネットでやり取りしている沢山の音楽を通じた友人達もみな、この「ジャズギター研究会」と「Virtuoso AKASAKA」のおかげです。
感謝しております。


次回からは2016年の活動について書いていきます。