僕の音楽史(223)
グランド・ピアノがあるお店は、武田(g)阿部(p)矢野(b)公手(ds)の4人で出演していましたが、無いお店の場合は、阿部くんを除いたギター・トリオで出演することもありました。
ギター・トリオは僕にとっては挑戦でした。何故かと言うと、僕のギター・スタイルは「8分音符(単音)で埋め尽くす」タイプでしたので、全体的なサウンドがスカスカになりがちです。ピアノやオルガンのように厚みの出たサウンドの上に乗っかって弾く事にずっと慣れていたので、演奏していて辛くなることがありました。速いテンポでの「疾走感」は僕のスタイルだったので、あまり悩まなかったのですが、ミディアムやバラードは自分のギター・スタイルを根本から見直さなくてはいけない部分が沢山ありました。バッキングのコード・ワークやコード・ソロもなるべく取り入れたり、ギタリストとしての技術も再確認し、基礎練習に組み込んだりとしっかりとギターを練習するようになりました。
僕の場合、矢野君や公手君のようなリズム隊がサウンドに色付けをしてくれたので、ギター・トリオとして成立できたのだと思います。よくアマチュア・ギタリストが「ピアノはサウンドを限定する」「ピアノとサウンドがぶつかるので好きじゃない」なんて言ってますが、そんな人は一度自分のトリオ演奏を録音して聴いてみると良いです。ギター・トリオとしてサウンドしているのは、ほんの一握りのギタリストだけです。言っていることは事実と思いますが、それに対応した演奏になっているか?よく考えてみると良いと思います。いかに鍵盤楽器がいるだけでサウンドするかがわかると思います。
ギター・トリオは本当に難しいです。
下の動画はこのトリオで演奏しているライブ動画です。ただ演奏はトリオ結成後の半年くらいの演奏です。
次回からは2015年の活動を紹介していきます
