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Pat Martino奏法研究【完全版】 第5章 Capture Of Fingerboad(1)

 今までHorizontal(水平)、Vertical(垂直)そして、その両方を使ったMovement(動き)の解説をしてきました。これが完全に頭に入っていて、実践できればマルティーノのような長尺の淀みないフレーズを弾くことができます。そうは言ってもなかなか難しく、僕のようにずっと彼を研究してきた者でさえ,まだ100%ではありません。

 そこで、Caputure Of Fingerboad(指板の把握)というタイトルで、もう少しポイントを絞り、指板を隅々まで使えるようにするための把握方法やアイデア、そのための練習等を紹介していきます。同じフレーズを色々なポジションで弾けるようにし、先に体系的にお話ししてきたHorizontal&Vertical Movement に照らし合わせて確認していくことで、自由自在にFingerboadを使えるようになっていくと思います。それでははじめます。

 まず、下の譜面と動画を見てください。ABCDBA(ラシドレシラ)を色々なポジションで順番に弾いています。ポジションはタブ譜を参考にしてください。(今回から譜面にはなるべくタブ譜をつけるようにします。)

指板攻略1



  このように同じフレーズを色々なポジションで弾けるようにならなくてはいけません。

 2小節単位で区切って確認してみてください。

 1小節目の1オクターブ上の音が2小節目です。そして、押さえ方に下のような法則性があります。

 ・1小節目の最初のA音を人差し指で押さえた時は2小節目の最初のA音は小指で押さえます。
 ・1小節目の最初のA音を小指で押さえた時は2小節目の最初のA音は人指指で押さえます。

 ただ闇雲に色々なポジションで練習するのではなく、こんな法則性を頭に入れて練習すると、すぐに色々なフレーズを色んな場所で弾けるようになります。

 

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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