Pat Martino 奏法研究(4)

ソロが盛り上がると、延々と弾き続け、「Nobody Can Stop !」状態となる、そう、あの3連フレーズです。でも、譜面をよく見てください。1拍を3つに割る3連符ではありません。何と呼ぶのでしょう?!「8分音符の3つ取り」っというのでしょうか?
(4-a)
4拍目から8分音符3つ1セットでE-G-A、これを延々繰り返します。3弦9フレットー2弦8フレットー2弦10フレットです。最高音のA音にアクセントを置き、しっかりとピッキングしてタイトに弾きます。1小節を8分音符8つを3音ずつ割って弾いてるので、フレーズが小節の頭でずれてきて、それがまたかっこいいでしょう?このフレーズをマルティーノっぽく弾くコツは、絶対エコノミーピッキングを使ってはいけません。オルタネートピッキングでグリグリと弾きます。
(4-b)
譜面をよく見てください。所々スラーをつけています。もっと注意深く見てください!スラーとスラーなしが交互に出てきています。スラーはハンマリングで弾きます(ピッキングしない)。これが、マルティーノの最大の特徴です。必ず規則的に交互にスラーあり・なしで弾きます。これによって、「タタタ・タタタ・タタタ・・・・」が「タタタ・トゥルタ・タタタ・トゥルタ・・・」て感じで、強力なグルーブを生みます。しつこいようですが、絶対交互に弾くのです。それが、マルティーノのグルーブです。G#-A-Cを2弦9フレットー2弦10フレットー1弦8弦です。
(4-c)
弾き方の注意点は(4-b)と全く同じですが、最高音がE♭(♭5th)ってのがアウト感あってかっこ良いです。この音列で弾いている人は、僕が知る限り誰もいません。
(4ーd)
注意点は同じですが、D#-Eは毎回人差し指をスライドさせて弾きますが、人差し指をスライドさせる関係で、ピッキングしないスラーの時よりピッキングする時の方が難しいですね。
どのフレーズも、ポイントは3連ではなく、8分音符3つ取りであることです。あと(4-a)を除いて、すべて「スラーありなしを交互」に弾くことです。(4-a)は3弦から2弦に弦が変わるんで、ハンマリングができないのです。
この2つの約束を守らないと、<参考>のように「パットマルティーノではなくリッチーブラックモア」になってしまいます。(リッチーはそれでももかっこ良いですけど・・・・)
ではでは!