センター長あらため元センター長より (2)
これも新しい会社シリーズです。
職場が変わったことで、当然のことながら通勤電車も変わります。今までは「中央線下り一本・乗換なし」だったのですが、今度は「東西線上り・九段下で半蔵門線に乗換え」です。僕はもともと方向音痴で、初めての場所では、よく電車の上り下りを間違えて乗ったりします。4月第1週の時、さすがに出社時に逆に乗ったりはしませんでしたが(これやっちゃったら完全に危ないですねw)、帰社時に半蔵門線で九段下に向かう際に間違って逆の方に乗ったりしてしまいました。
第2週目ともなれば、さすがに覚え、今度は「乗換の時にどのへんの車両に乗れば楽か」を考えるようになります。そんな知恵が災いを引き起こします。
九段下から半蔵門線に乗換に歩いている時にふと思いました。
「会社への出口は一番後ろの車両がすぐなので良いな」
いつも会社の最寄り駅で降りてから随分と歩いていたので、「今日は一番後ろの車両に乗ろう」と、そんなことを考えながらホームへの階段を降りていると、電車が既にホームに停車しています。階段を走り、慌てて最後尾車両に飛び乗ります。
「何とか間に合った!」
数秒立った時に身体が異変に気づきます。何かが変です。背中が痛いです。
「うわ!これはまずい!」
やっちまいました!なんと、そこは「女性専用車両」ってやつでしたw。
辺りを見回すと女子しかいません。当たり前です。女性専用車両なのですから。何とか車両移動できないかと思いましたが、最後尾ドア付近なんで、移動には女子の中をくぐり抜けて行かなくてはいけません。諦めます。
誰か俺のような愚か者が他にいないか?を辺りを見回してみます。俺しかいませんw。例え居たところで「それがどうした!」って話です。しかも、ここでキョロキョロと顔を動かすのは危険です。何人かが僕のことを睨んでいます。(ような気がします。)「僕はあなた達には何の危害も加えませんオーラ」を発するにはどうしたら良いのかを考えました。いっそのこと両手を挙げ、万歳しようかと思いましたw。
もうやれることはありません。駅に着くのを待つしかありません。そんな時に車内アナウンスが流れます。
「前に電車が支えています。運転間隔調整のためしばらく徐行運転いたします」
「馬鹿なこと言ってないで速く行けよ!!」
後で考えると、たったの数分の出来事かと思いますが、死ぬほど時間が長く感じられました。会社に着く前から既にメンタルボロボロです。女子たちの冷たい視線(レーザービーム)で背中にいくつもの穴が開きました。
出勤時「レーザービーム」を十分に浴びたので、家に帰ってからPerfumeを思い出し、Youtubeで見ました。聴いてみて初めて知りました。Perfumeのレーザービームは「恋の光線(ラブビーム)」で俺の「軽蔑・嫌悪の眼差し」と全く違うということをw。
会社の研修で「こんな大事なことを言ってくれないなんて!」とも思いましたが、新卒じゃあるまいし、60歳再雇用のおっさん相手の研修で「最後尾は女性専用車両なんで気をつけてください!」なんて馬鹿なこと言うわけ無いかwwww。
