Pat Martino奏法研究【完全版】 第3章 Vertical Movement(1)
「Vertical Movement」とPatが呼んでいるものです。直訳すると「垂直の動き」です。今までやってきたHorizontal Movement(水平の動き)は指板上を横に平行移動する動きだったのですが、今度は指板を垂直、縦に動く動作です。縦の動きとはいっても弦は6本、フレット幅は4Cm強ですので「いったいどう動けば良いんだよ!」って声が聞こえてきそうです。Horizontalと言う言葉の対比としてVertical(垂直)と言う言葉を使ってますが、下の様に理解してください。
コード・チェンジの際、フレットを水平に(Horizontal)移動し、(指使いの同じ状態で)フレージングするのではなく、現在のポジションから極力手を移動することなく、効率的にフレージングする。
垂直(縦)の動きと言うより、「水平に動かさない」と言う風に理解いただければと思います。ギターは楽器の特性上フレットを横にずらしていけば同じ指の形で12keyが弾けてしまいますから、とかくHorizontalな動きになりがちです。そこで、これから説明していく「なるべくポジション移動がない動き(Vertical Movement)」を身につけて効率的にフレージングしていくことも、Patのように淀みないフレージングには欠かせない技術になってきます。
次回から詳しい説明に入っていきますが、下の動画2つを見て、イメージを掴んでおいてください。最初がHorizontal Movementで弾いた例、後者がVertical Monementで弾いた例です。
ではでは
