Pat Martino奏法研究【完全版】 第2章 Horizontal Movement(3)
それでは「Horizontal Movement」の解説をやっていきます。まずはFORM1からFORM2へのポジション移動です。
まずは下の譜面をFORM1からFORM2へのフレット移動を行って弾いてみます。1、2回目はゆっくりと、そして3、4回目は少し早めに弾いています。これはマルティーノの定番のフレーズです。

1小節目頭のAの音を3弦2フレット人差し指からスタートします。4拍目の8分D→Fは人差し指を3フレットに移動し、人差し指→小指で押さえます。
問題は2小節目最初のA音です。1小節目のFORM1のままであれば薬指で押さえるところですが、素早く左手のポジションをFORM2に持っていき、人差し指で押さえます。そしてそのポジションのまま残りの音を弾きます。
下の指板図でFORM1とFORM2を確認してみてください。フレット移動の起点になったA音(1弦5フレット)は赤く塗ってあります。

「なーんだ、そんなポジション移動は当たり前じゃないか」と思う人は沢山いるでしょう。でも、これをしっかり身体に叩き込んでおかないと、マルティーノのような淀みなく流れるラインは絶対に弾けるようにはなりません。
次はFORM2→FORM3のポジション移動をやろうと思います。
