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僕の音楽史(204)

【1996年】

 コンテストの時の審査員で僕のことを褒めてくれ、個人賞までいただいたギタリスト「岡安芳明」さんがレッスンをしていると言うので、通ってみることにしました。

 岡安さんとの関係は以前このブログにも書いた通りで、僕が出場したジャズ維新塾のコンテストで審査員を務め、僕は彼の個人賞「岡安芳明賞」をいただきました。その後、今はなきライブハウス「目黒SONOKA」で彼のライブを見に行った時に一度シットインさせていただいた、そんな関係でした。

 レッスンの内容はと言うと、以前の布川さんの時と一緒で、次から次へスタンダードを演奏し、アドバイスをもらう、そんな形で行われました。岡安さんと話しながら僕がテーマをちらっと弾くと、岡安さんが合わせて来てそのままデュオに突入。一回のレッスンで6~7曲位を演奏し、その演奏をMDに録音し、自宅でプレイバックして研究しました。もう、それはコピーしまくりましたw。この頃岡安さんはL-5を弾いていました。今ほどケニー・バレル色は強くなく、相方の僕が弾きまくるものですからw、触発されてかベンソン張りに弾きまくってくれました。とにかく王道のジャズギターは素晴らしかったです。もう、スイング&グルーブは強烈でした!

 彼はベンソンと同様に雨垂れ型のピックで逆アングルからピッキングするタイプで、もううらやましいくらいベンソン張りの速弾きを繰り出してきます。逆アングルのピッキング・スタイルについて手ほどきを受けて一時練習していたのですが、結局体得できませんでした。慣れないフォームで右腕や手首が痛くなり長続きしませんでした。

 働きながらライブ活動をしていたので、なかなかレッスンに通う時間が取れなくなったこともあり、3~4回ほどでレッスンに通わなくなってしまいましたが、とても有意義なものでしたし、改めてジョー・パス、ウェス、ケニー・バレル、グラント・グリーンなどの王道ジャズ・ギタリストの研究をし直すキッカケとなりました。

 レッスンの時に演奏したオレオを聴いてみてください。火の出るようなバトルが繰り広げられています。どっちが僕の演奏かは聴けばわかりますw。僕はこの時オベーションのナイロン弦を弾いています。今演奏を聴くと当時はエレガットでもこんなテンポで弾けたんだなとちょっとショックでした。

 いやー、岡安さん、素晴らしいです!また一緒に演奏する機会を持ちたいです。

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com