僕の音楽史(204)
コンテストの時の審査員で僕のことを褒めてくれ、個人賞までいただいたギタリスト「岡安芳明」さんがレッスンをしていると言うので、通ってみることにしました。
岡安さんとの関係は以前このブログにも書いた通りで、僕が出場したジャズ維新塾のコンテストで審査員を務め、僕は彼の個人賞「岡安芳明賞」をいただきました。その後、今はなきライブハウス「目黒SONOKA」で彼のライブを見に行った時に一度シットインさせていただいた、そんな関係でした。
レッスンの内容はと言うと、以前の布川さんの時と一緒で、次から次へスタンダードを演奏し、アドバイスをもらう、そんな形で行われました。岡安さんと話しながら僕がテーマをちらっと弾くと、岡安さんが合わせて来てそのままデュオに突入。一回のレッスンで6~7曲位を演奏し、その演奏をMDに録音し、自宅でプレイバックして研究しました。もう、それはコピーしまくりましたw。この頃岡安さんはL-5を弾いていました。今ほどケニー・バレル色は強くなく、相方の僕が弾きまくるものですからw、触発されてかベンソン張りに弾きまくってくれました。とにかく王道のジャズギターは素晴らしかったです。もう、スイング&グルーブは強烈でした!
彼はベンソンと同様に雨垂れ型のピックで逆アングルからピッキングするタイプで、もううらやましいくらいベンソン張りの速弾きを繰り出してきます。逆アングルのピッキング・スタイルについて手ほどきを受けて一時練習していたのですが、結局体得できませんでした。慣れないフォームで右腕や手首が痛くなり長続きしませんでした。
働きながらライブ活動をしていたので、なかなかレッスンに通う時間が取れなくなったこともあり、3~4回ほどでレッスンに通わなくなってしまいましたが、とても有意義なものでしたし、改めてジョー・パス、ウェス、ケニー・バレル、グラント・グリーンなどの王道ジャズ・ギタリストの研究をし直すキッカケとなりました。
レッスンの時に演奏したオレオを聴いてみてください。火の出るようなバトルが繰り広げられています。どっちが僕の演奏かは聴けばわかりますw。僕はこの時オベーションのナイロン弦を弾いています。今演奏を聴くと当時はエレガットでもこんなテンポで弾けたんだなとちょっとショックでした。
いやー、岡安さん、素晴らしいです!また一緒に演奏する機会を持ちたいです。
