僕の音楽史(5)
まだまだこの時代の話を続けます。
小学校4年でブラス・ロックにハマって、チェイス、シカゴ、BS&Tを中心にしばらくは聴き続けていました。一方、よしだたくろうをきかっけに井上陽水や泉谷しげるなども聴いてみましたが、すでにロックっぽいサウンドとエレキ・ギターに少しづつ興味が移っていったので、フォークには興味が拡がっていきませんでした。そんななか、兄が今まで聴いたこともない、とんでもないサウンドを聴かせてくれました。イギリスのロック・バンド「ユーライア・ヒープ」です!
●ユーライア・ヒープ

まずは、下のリンクから「対自核(ルック・アット・ユアセルフ)」を聴いてみてください!これには、もう兄弟で夢中になりました。極端にイコライジングされたボーカル・ハーモニー、そしてクライ・ベイビー(ワウワウ)を使ったギターサウンド、荒々しい歪んだハモンド・オルガンが一体となったサウンドはもう最高でした。このアルバムは他に、名曲「7月の朝」も収録されており、どの曲も素晴らしいものでした。そして、このアルバム(3rdアルバム)以前に発表されていた2枚のアルバムも兄は購入し、いつも二人で聴いていました。1stも2ndも、3rdアルバムに負けないくらいの素晴らしいアルバムで、2ndアルバム「ソールズベリー」には「肉食鳥」、1stアルバムでは「ジプシー」など素晴らしい曲が沢山入っていて、とりこになってしまいました。下にこれらの曲をリンク貼っておきますので、ぜひ聴いてみてください。
僕のハード・ロックはツェッペリンやパープルからではなく、ユーライア・ヒープから始まったのです。
ユーライア・ヒープについては、まだまだ書き足りないので、次回も書こうと思います。
写真は順に「対自核(3rd)」「ソールズベリー(2nd)」「ファースト(1st)」



●ファズを買いました
兄がエレキ・ギターを買って、それを弾かせてもらうようになってから、折角買ってもらったフォーク・ギターはあまり弾かず、エレキと習いに行っていたクラシック・ギターを必死に練習していました。上に書いたユーライア・ヒープを聴くようになってから、自分のアンプから出るエレキの音とレコードのギターの音が明らか違うことに気がつきました。雑誌で、アンプをフル・ボリュームにすると音が歪むことを知ったのですが、住宅事情で試してみることができません。楽器屋の店員さんに聞いてみると、「ファズ」というエフェクターがあることを知りました。どうしても欲しかったので、兄とふたりで親にねだって買ってもらいました。このファズで音を歪ませて、ユーライア・ヒープの曲のリフを耳コピして弾いていました。また、この時Ⅰ度とⅤ度の2音で弾く「パワー・コード」を覚えました。
この3年間は僕の音楽史で最も重要な時期の一つで、どんどん音楽世界が拡大している時期なので、まだまだ続きます。
【音源】
↓↓↓↓
対自核
7月の朝
肉食鳥
ジプシー