僕の音楽史(197)
CDを製作したこともあって、積極的に活動の幅を広げてCDを売りさばこうと思いましたが、僕は働いていましたし、他のメンバーも他のバンドとの掛け持ちでしたので、活動拠点もあまり広げることができませんでした。横浜ジャズプロムナードのコンペでグランプリを獲ったのですから、横浜にあるいろいろなジャズクラブで演奏をすることもできたのかもしれませんが、何せ杉並に住んでいて、会社帰りのライブではとても無理でした。ツアーなんかも企画して盛り上げていこうとも思いましたが、スケジュールがなかなか合わずに結局は実現できませんでした。
そんな中で、イベントとしては「旭ジャズまつり」に出演しました。
2月にバレンタイン・コンサート、そして7月には野外コンサートと2度にわたり行われ、いずれも「田村美沙」さんという女性ボーカルとのコラボでした。

彼女は未だ現役で活躍するジャズ・ボーカリストですが、当時は絶賛売り出し中の若手女性ボーカリスト、横浜生まれの横浜育ち、インターナショナル・ハイスクールで学び、中学くらいからジャズ・ボーカルを学ぶといった経歴の持ち主で、すでに有名ミュージシャンと活動をしていました。横浜コンペティションでグランプリを獲った僕らに旭ジャズまつりの実行委員が目をつけ、コラボの話を持ってきたのだと思います。

約半年間ほどリハやライブで活動をともにしました。ギターの活躍の場はあまりなかったですし、歌伴の実力は持ち合わせておりませんでしたが、綺麗でスタイルの良い女性のバックで演奏できたのは楽しいものでしたし、大体、歌もダイナミックレンジが広く、何てったって英語の発音がとても綺麗で素晴らしかったです。こんな時に大学時代にビッグバンドの経験していたことで随分と助けられました。相変わらず譜面は読めませんでしたがw。