僕の音楽史(196)
コンペティションの副賞として制作したCDレコーディングは12月に横浜ランドマークタワー内にあるスタジオで行われました。機材や設備は凄いものだったと思いますが、その辺に疎い僕には全く評価のしようがありませんでした。何てったってワンポイント・ステレオ・マイクのカセットデンスケの生録で満足しているような人間でしたのでw。
僕以外のメンバーはまだ駆け出しのミュージシャンでしたが、もうレコーディングは何回か経験しているので、新たなレコーディングの機会を純粋に楽しんでいるようでしたが、僕の気持ちは全く違っていました。当然のことながらレコーディングは全く初めてですし、バンド・リーダーである事で、音楽以外の案件について沢山のスタッフから色々な事を話されたり、ジャッジを求められたりと当日を含めて全く気が休まらず音楽に集中できませんでした。
一番困ったのは、「ブースに一人入り、自分の楽器の音をヘッドホーンで聴く」。これに最後まで違和感を覚え、慣れることができませんでした。今まではライブで自分の楽器の音やバンドの音を身体で感じてきました。心地よい体感、あれがないまま演奏をするのは厳しいものでした。
全ては言い訳なのはわかっています。どれもこれもすべて実力のなさから来ているものですし、今だったらもっと上手くやれたのだと思います。当時はミュージシャンとしてもそうですし、会社でもまだぺーぺーでしたからw、統率力というものがまるでなく、リーダーとして失格でした。
一日で予定の曲を2テイク録音し、年明け1月のミックスダウンを経て出来上がったCDは写真のもの。以前お話ししたように、事情があって顔写真は出せませんので、中身だけw

何百枚かプレスし、メンバー5人で分けてそれぞれが手売りでさばいたのですが、僕自身は全く演奏に満足できなかったので、あまり配っておらず、いまだに在庫は残ってますし、ほとんど聴く気が起きません。とても残念です。
そうは言ってもCDの中から一曲だけアップしておきますので聴いてみてください。
武田謙治グループ
Recorded At Landmark Studio(December 3 1994)
The Good Life
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