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僕の音楽史(196)

【1994年~95年】

 コンペティションの副賞として制作したCDレコーディングは12月に横浜ランドマークタワー内にあるスタジオで行われました。機材や設備は凄いものだったと思いますが、その辺に疎い僕には全く評価のしようがありませんでした。何てったってワンポイント・ステレオ・マイクのカセットデンスケの生録で満足しているような人間でしたのでw。

 僕以外のメンバーはまだ駆け出しのミュージシャンでしたが、もうレコーディングは何回か経験しているので、新たなレコーディングの機会を純粋に楽しんでいるようでしたが、僕の気持ちは全く違っていました。当然のことながらレコーディングは全く初めてですし、バンド・リーダーである事で、音楽以外の案件について沢山のスタッフから色々な事を話されたり、ジャッジを求められたりと当日を含めて全く気が休まらず音楽に集中できませんでした。

 一番困ったのは、「ブースに一人入り、自分の楽器の音をヘッドホーンで聴く」。これに最後まで違和感を覚え、慣れることができませんでした。今まではライブで自分の楽器の音やバンドの音を身体で感じてきました。心地よい体感、あれがないまま演奏をするのは厳しいものでした。

 全ては言い訳なのはわかっています。どれもこれもすべて実力のなさから来ているものですし、今だったらもっと上手くやれたのだと思います。当時はミュージシャンとしてもそうですし、会社でもまだぺーぺーでしたからw、統率力というものがまるでなく、リーダーとして失格でした。

 一日で予定の曲を2テイク録音し、年明け1月のミックスダウンを経て出来上がったCDは写真のもの。以前お話ししたように、事情があって顔写真は出せませんので、中身だけw

CD.jpg


 何百枚かプレスし、メンバー5人で分けてそれぞれが手売りでさばいたのですが、僕自身は全く演奏に満足できなかったので、あまり配っておらず、いまだに在庫は残ってますし、ほとんど聴く気が起きません。とても残念です。

そうは言ってもCDの中から一曲だけアップしておきますので聴いてみてください。
 
武田謙治グループ
Recorded At Landmark Studio(December 3 1994)
The Good Life

↓↓↓


テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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