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僕の音楽史(195)

【1994年】

 94年の暮れには横浜のコンペティションでグランプリを取った副賞として、CD制作のレコーディングがありました。今の時代は自宅録音でもクオリティの高い作品が制作できると思います。そんな時代に比べ当時のミュージシャン達はそもそもCD制作ということに対する思いは今よりも大きかったと思いますし、僕もその一人でした。

 年末忙しい中で「ジャケットはどうする」「写真はどれにする」など色々と決めなくてはいけないことがたくさんありました。もちろん副賞ということですので、レコード会社と契約して「ファースト・アルバム・リリース!」とは違います。ジャケットも雛形が決まっていて、その中から選択、写真もモノクロなどなど色々制約事項がありましたが、それでも僕自身は満足でした。ただ、季節柄で仕事も大変忙しかったので、あまりギターの練習に集中できなかったように思います。

 録音に向けてのリハーサルは1回だけ東工大の部室で行なったように思います。その時ライブで演奏していた曲ばかりを選んで録音するつもりでしたので、エンディングの確認を簡単に行なっただけと思います。

 収録曲は以下の10曲でした。どれも有名なミュージシャンの楽曲やスタンダードばかりです。

 Monday Blues / The Great Stream / Up Jumped Spring / The Good Life / Nothing Personal / Listen /Old Folks /Softly,As In a Morning Sunrise / My Romance / One Finger Snap

 このCD制作についてひとつだけ自分で決めていたことがあります。アルバムのタイトルは「The Great Stream」にしようと思っていました。マルティーノの70年代の作品で、1番の人気曲です。このバンドでももちろん演奏していましたし、いまだに僕は自分のバンドで演奏し続けている曲です。「彼に捧げる」なんて大げさに考えていたわけではありませんが、やはり尊敬するギタリスト、僕的には神でありましたので、これだけは譲れないなと思いました。他のメンバーはそれに対しては尊重してくれました。

 次回はレコーディングの時のことを思い出しながら書いてみようと思います。

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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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