僕の音楽史(192)
そして表彰式です。僕たちのバンドは「グランプリ」を獲得!そして、それだけでなく「横浜市民賞」までも獲ってしまうという2冠という快挙を成し遂げてしまったのでした!!
表彰の後、楽屋でメンバーと喜びを分かち合っていると関係者の方が採点表の束を持ってやって来ました。
「武田さん、おめでとうございます!これ採点表です。圧倒的大差でしたよ。審査員のミュージシャンや一般審査員の方々がコメント書いてくれているから参考にして」
みんなその場でガサガサとコメントを走り読みし、一喜一憂していきました。

みんなアドバイスや感想をしっかりと書いてくれていて、今後の音楽活動の励みになりました。そして、僕は練習に行き詰まると、この採点表を持ち出して来て今でも眺めてしまうことまであります。僕にとって大切な宝となりました。
審査員ミュージシャンの主なコメントはこんな感じでした。
・アンサンブルも良いし、各々のテクニックも素晴らしい。
・すごく上手いんだが、お勉強バンドに聴こえる。テープ審査のテイクは良い感じだったのに。
・あと一発足らない。上手いだけに困るな。
・みんな上手いしエネルギッシュで良い
・ブルース、曲はGood。ソロが替わったら2Beatにするとか飽きない工夫が欲しかった。
そして、会場審査員は概ねこんな感じでした。50名以上の方が皆さんしっかり書いてくれていました。
・スィングしてノリに乗ってる。パワフルなプレイに魅力いっぱい。
・ギター良かったよ、メロディックなラインがいい。
・みんなすごく元気で本当に良い演奏だと思います。もっと聴きたくなりました。
・荒削りだけどリズム感溢れた元気な演奏だったと思います。
・演奏に華があったと思います。
・素人ぽさがなく舞台慣れしてるし、安心して聴ける。5人ともバランスが取れています。
・舞台度胸があり、視覚的にもGoodでした。
・健康的で暗さがないミュージシャンの集まりに見えました。
・完成度は高いのですが、世界に引き込んでしまうような何かが足りない気がしました。
ざっと眺めてみると、プロのミュージシャンも一般審査員もみんな同じことを言っているようですね。要するに
「上手いのだが、何かが足りない」
そして、僕は今だにこう言われ続けていますw。
こうして、メンバーは変わったとはいえ、昨年度3位だったリベンジを果たすこととなり、副賞としてのレコーディングを勝ち取ることとなりました。
何日か経ってからキングレコードから封書が届きました。申し込んでおいた「日本ジャズ維新塾」一次審査合格のお知らせでした。
