Pat Martino奏法研究【完全版】第2章 Horizontal Movement(1)
パットの演奏の特徴としては、「スケールライクで長尺なフレーズ」であることは言うまでもないことと思います。スケールライク、ここではパットの「マイナー・コンバージョン」のベースとなっている「ドリアン・スケール」を使って話を進めて行きます。
「長尺のソロを実現するためには何が必要か?」
これは「指板を隅から隅まで使えるようにする」技術が必須となってきます。そして、「それぞれのポジションを連結させて弾ききる」技術が必要です。
写真の指板図をご覧になってください。

Gm7のコード・フォーム(黒丸)とその付近に存在するGドリアン・スケールの音をプロットしたものです。指板上はFORM1〜FORM5までの5つのポジション(運指)が想定できます。まずはこの5つのフォームを体に覚え込ませることが必要です。
※これから当面の間解説していくことは、パット・マルティーノの著書である「Linear Expressions」やビデオ作品である「Creative Force」に基づいています。