僕の音楽史(186)
こんな時に衝撃のビデオ映像が発売されていることを知りました。
衝撃のビデオってのは下の2本です。「Creative Force Part 1&2 / Pat Martino」

この時点ではデイブ・ストライカーに夢中でしたが、それも元をたどれば、マルティーノ直系だからでした。そして、1987年当時マルティーノをコピーしまくっていた頃に気がついた「世紀の大発見(マイナー・コンバージョン)」が僕の演奏スタイルの基盤になっていたので、彼とメセニーについてはいつの時期も別格に考えていました。そして、同じ別格にしてもメセニーとはまた、まるで違いました。「別格中の別格」でした。メセニーは何度もライブに足を運んでいました。彼は僕の目の前で弾きまくっている「人間」でしたw。でも、マルティーノは違いました。彼は1976年脳動脈瘤で倒れ、それ以来80年代後半に復帰したとの噂を聞いていましたが、まるで音沙汰がありませんでした。ユーチューブもない時代、「動くマルティーノ」というのを一度も見たことがありませんでした。目にするのは昔の写真ばかりでした。僕の心の中で彼は偶像化、神格化されていきました。そんな彼が映像で観れるというのです。これはもう奇跡としか言えません。
記憶が定かではありませんが、このビデオの存在を知ったのは、以前この音楽史の常連だった旧友の新保くんに会った時だったと思います。にたまたま彼が「知ってる?御茶ノ水のディスク・ユニオンにパット・マルティーノの教則ビデオが売ってたぞ。モニターでやっていたのを見たけど、なんか面白ろそうだぞ!」と教えてくれたのです。
話を聞いた翌日すぐに、御茶ノ水まで足を伸ばして即買いに行きました。
帰りの電車では、期待と興奮でもう胸が苦しくなるほどでした。自宅に着き、ビデオデッキにセットして再生を始めます。文字のテロップの後にいきなり彼のライブ映像が飛び込んできました。
「すげー!動いてるよ!」
って、動いているのは当たり前ですw。