マイナー・コンバージョン・コンセプト発展編
前回の続きで、A7を想定したコンバージョンですが、まずは復習です。A7をEm7にコンバージョンしてEドリアンで弾いてみます。

さて、A7のコンバージョンですが、過去にお話ししてきた中で他のコードにコンバージョンができましたよね?
そうです、A7をB♭m(正確に言うとB♭m6です)にコンバージョンすることができましたよね。どういうからくりでコンバージョンできるかは過去の内容(マイナー・コンバージョン・コンセプト(11)~(14))をご覧ください。簡単に言うとA7にテンション♭9、♭13を想定し、ルートをA→B♭に動かすとB♭m6になるからですね。
B♭mで使えるスケールとしてB♭ドリアン・スケールは下の譜面です。そして、このスケールをA7上で弾いてみたのが下の動画です。

少し注意点があります。A7上でB♭mを弾くので、何も気にしないでフレーズをB♭音で終わると、A音と半音でぶつかるので、多少違和感があります。したがって、あえてA音で終わると良いのかなと思います。あるいは、B♭ドリアン+A音でフレーズを弾く感じと言った方が良いかもしれません。
下がA7上でEm7(Eドリアン)、B♭m6(B♭ドリアン)を混ぜ合わせて弾いたのが下の動画です。お互いの共通音からEドリアンとB♭ドリアンを行ったり来たりします。これが「Multiple Substitutes」の一つの例です。
次回はもう少しMultiple Substitutesを進めていきます。