僕の音楽史(182)
このバンドは結成して間もない頃からオーストラリア演奏旅行が終わった後に解散することに実は決まっていました。ベーシストの荻原さんのアメリカ留学が決まっていたからです。彼はこの年、東京工業大学大学院理学部博士課程修了後、アメリカのロチェスター大学に研究者として渡米することとなりました。現在はマイアミ大学コンピュータサイエンス学科教授としてこの時から現在までずっとアメリカに在住しています。
オーストラリア演奏旅行から帰って来た後にどこか都内でライブをやりたいとあらかじめ考えていました。オーストラリア凱旋ライブにもなるし、イベントでの演奏ではなく、いわゆる「ライブ」というものを「このメンバーでの最後」として絶対にやっておきたいと考えていました。いくつかのライブハウスに事前にコンタクトを取っていましたが、そんな中で「新宿J」から連絡が来ていたので、このメンバーでの「1回切りの最後のライブ」の場として決めました。また、オーストラリア演奏旅行にも一緒にツアーしたボーカル「清水貴和子」さんにも出演してもらいました。
お店は当時、ライブ演奏をビデオテープに収録するサービスを提供していましたので、記念として録画してもらっていました。当時のアナログ時代の動画でクオリティはもちろん高くはないのですが、今となっては映像に収めておいて本当に良かったと思います。
何十年ぶりかにこのテープを早送りで回し、セットリストを確認してみました。
1st
The Great Stream
One For Us
Nancy(Piano Trio)
Day By Day(with K.Shimizu)
But Not For Me(with K.Shimizu)
Helen Knew R.Y.E(by M.Ogihara)
2nd
Turnaround(Guitar Trio)
There Is No Greater Love
A Fair Love Affair(by M.Ogihara)
Satin Doll(with K.Shimizu)
My Funny Valentin(with K.Shimizu)
Vera Crutz
3rd
Young And Fine(Steps Version)
Stella By Starlight(Piano Trio)
Secret Love(Guitar Trio)
You'd Be So Nice To Come Home To(with K.Shimizu)
God Bless The Child(with K.Shimizu)
Cantaloupe Island
今回と次回でこの時のライブ動画から何曲か選んでご紹介します。
まず今回は既に数年前にYoutubeでアップロード済みの「Young And Fine」と「Cantaloupe Island」を改めて!
