僕の音楽史(180)
今回はオーストラリア演奏旅行の写真とライブ演奏の音源ご紹介ですね。
写真はあまり枚数がなく、良い写真もあまりなかったのですが何枚かを下にご紹介します。ところどころ写真の中に登場している幼児は、当時3歳で今回のツアーに同行した僕の長男です。彼はもう30歳になったのですから、いかに年月がたったかってことですね。







オーストラリアのライブ音源を2曲紹介します。録音位置の関係か、ギターの音量が多少小さいのはお許しください。ただ、白熱した演奏の雰囲気は伝わると思います。
1曲目はチックコリアの「Matrix」です。この演奏の時の記憶ですが、確かベースの荻原さんが急に「武田さん、何かブルースやりませんか?」と言ってきました。僕はブルースでテーマを弾ける曲はあまりなかったので、阿部君にテーマを取ってもらう事にして、選曲を他の3人に委ねました。結果がこのMatrixでした。僕は当時は恥ずかしながらこの曲は知りませんでした。とりあえずキーはFとだけ聞いて演奏しました。この曲、この時1回限りの演奏で、その後バンドでも個人的にも一度も演奏したことはありませんでした。
どうですか?ずっとエレピを弾くことが多かったので、消化不良だったピアニスト阿部君がもう炸裂しています。荻原さんのベースももう最高ですね。ベースソロからラインに入るあたりのスリリングさはたまりません。宇山君のコンテンポラリーな4ビートも他のメンバーを煽り立てます。武田も最後は切れていますw。
2曲目は当時よく演奏していたミルトン・ナシメントの「VeraCruz」ですね。阿部君のバッキングが素晴らしいですね。宇山君の切れ味も素晴らしいと思います。
今日までいろんなメンバーと「武田謙治グループ」として活動してきましたが、今聴き返してもこのバンドは最強だったのかなと思ったりしてます。とにかく皆若くて勢いがあったと思います。
オーストラリアに行く間際で本選大会出演が決まった「横浜ジャズプロムナード」の演奏曲目をツアー中に連絡する必要があって、メンバーと話し合い「Foot Prints」「Helen Knew R.Y.E(ベース荻原さんのオリジナル)」の2曲に決め、ホテルからFaxしました。当時はまだインターネット社会ではありませんでしたので。