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僕の音楽史(172)

【1993年】

 吉祥寺ジャズコンテスト本選大会の記憶はそんなに鮮明ではないのですが、記憶を辿りながら書こうと思います。

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 当日、僕は浅草のコンテストでの反省を踏まえて自分のギターアンプ「ポリトーンMiniBruteⅣ」を会場に持ち込みました。吉祥寺は自宅からすぐでしたし、今回は「勝ちに行く」つもりでしたのでw、いつものアンプでベスト・コンディションで演奏しようと思いました。何の小細工もしないスタンダードですから、音で聴かせなくてはいけません。リハーサルはほんの数分くらいでした。自分のアンプを持ち込んでいたので、それで十分でした。

 当時のパンフレットを開くと、12バンドが本選大会に出演していたようです。僕らの演奏は10番目、最後の方だったみたいですね、まったく覚えてはいませんが、リハーサルから演奏までが随分と時間があったと言う記憶は残っています。

 僕らのバンド、いつのころからか、こういう暇な時間はいつも「UNO」というカードゲームをいつもやるようになっていましたw。東工大の阿部君、荻原さんのふたりが滅法強くって、僕はいつもカモにされていた気がします。もちろんお金を賭けることなく、二人は純粋に戦術を楽しんでいた感じです。さすが理系脳です。僕はもともと「先読み」は苦手なので、付き合いでやっていた感じですね。この時もやっていた様に思います。

 出番が近づいてきた時、いきなり僕のギターの5弦と6弦がすごい音がして切れました。

 「まじかよ!?」

 昨日変えたばかりの弦で、しかも低音弦です。もう弦を買いに行ってる時間もありません。よく見ると、切れたわけではないことがわかって、ほっと胸をなでおろしました。昨日の弦交換のやり方があまりよろしくなかった様で、テールピースの溝にしっかりと弦が固定されていない状態だったため、外れただけの様でした。

 「縁起が悪いですね?」

 宇山君が言いますが、まあ、気にしない様にしました。むしろ本番でこんなことが起きなくて良かったと考えました。1弦ならともかく、5〜6弦の2本が本番で切れたら、「後藤みどり」じゃあるまいし、ひとたまりもありません。

 そして、弦を張り直してすぐに僕らの演奏の順番が回ってきました。

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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