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僕の音楽史(167)

【1993年】

「バンド演奏全部聴いていたけど、褒められていたバンドはあなた達のバンドしか無かったわよ。絶対優勝だわ!」

 コンテストの審査発表となりました。もちろんはっきりしたことは覚えてはいませんが、確かボーカル部門の方から発表があったのだと思います。

 当時のパンフレットを見るとボーカル部門、バンド部門でそれぞれ敢闘賞、審査員特別賞、ベストプレイヤー、銅賞、銀賞、金賞、グランプリという多くの賞が用意されていたようです。バンド部門では10バンド出場していたようですから、全体の人数からしても、何らかの賞を取れる確率が比較的高いなとも考えられますが、テープ審査で50組くらいの応募があったそうなので、妥当なのかもしれませんね。

 表彰式は下の賞の発表から順に行い、該当バンドが壇上に呼ばれて賞品、賞金の目録とトロフィー等を受け取るという普通の形態でした。順に敢闘賞、審査員特別賞、ベストプレイヤー賞の発表がありましたが、いずれも我々のバンドは呼ばれません。ここまで発表があったところで、まず入賞は確信しました。あんだけ褒められて、何も貰えないってことはないだろうと思いました。審査発表が進みます。銅賞、銀賞でも呼ばれません。

 ここからは記憶がはっきりしてますw。ピアニストの阿部君が顔を緩めて僕を覗き込みながら言います。

 「おや?おや?もしかして?もしかしますか〜?w」

 金賞の発表です。なんと、呼ばれません。

 「はぁ?マジですか?」

 阿部君は少し意外な様子で僕に言います。

 「金賞とグランプリは違うから!」

 阿部君にすかさず僕は怒ったように突っ込みますw

 ここまできて、さすがに僕はグランプリを確信しました。


 そして、少し間をおいて「グランプリは武田謙治グループです!」

 予想通り呼ばれましたw。メンバー4人と壇上に上がります。皆んな関心が無かった割には随分と嬉しそうにしていたので、少し安心したことを覚えています。

 カミさんはもう満面の笑みですw。
 
IMG_3189.jpg

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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