僕のレコード棚公開します!(9)

グラント・グリーン (g)ソニー・クラーク(p)サム・ジョーンズ(b)ルイス・ヘイズ(ds)
A面
オレオ
リトル・ガール・ブルー
チューン・アップ
B面
ヒップ・ファンク
マイ・フェバリット・シングズ
グラント・グリーンの代表作なのでしょうか?僕はグラント・グリーンには造詣が深くなく、レコードも数枚しか持っていないので、実のところよくわからないのです。
このレコード、何が良いかって、まずジャケットが良いですね。CDではこの良さはわかりません。ターン・テーブルにレコードを乗せ、針を落とし、音を聴きながら、ジャケットを眺め、コーヒーを飲む。そんな癒しの空間を作るには最適のジャケットであり、サウンドであります。
僕はこのレコードを買った理由は、オレオです。これで、「循環もの」の勉強をしようと思いました。でも、このオレオ、テーマが変です。リハモに合わせたメロディになっているのでしょう、あまり好きではありません。ソロの部分は良い感じですが。サビのフレーズはとても勉強になりました。ただ、トレブルが聴いた、くっきりはっきりの音がどうも僕は苦手です。あくまで、好みの問題ですが・・・。
このアルバムでは、リトル・ガール・ブルーが一番好きですね。しっとりしていて、大人の色気です。
彼のプレイは、単音のソロに始終し、難解なフレーズはありませんから、コピーも簡単にでき、とてもおいしいフレーズがたくさん出てきますので、ジャズ・ギター初心者が勉強するのにはべストと思います(悪い意味ではないですよ)。
ファンの方には、誠に申し訳ないのですが、あえて言います。この時、僕はもう、ベンソンもマルティーノもウエスもジョー・パスも既に聴きまくっていた時期だったので、正直、グリーンには物足りなさを感じていました。したがって、レコード数枚買って、もう聴くのを止めてしまいました。
その後、何年も経ってから、ビデオで「動くグラント・グリーン」を観て、一連のレコードのサウンドとはまるで違うことと、ぐいぐいとくるノリにもびっくりしたものです。そして、逆に、この「ぼくとつ」とした雰囲気の良さもわかってきたのでした・・・・。きっと、大人になったのでしょう。
ある時、間違って45回転で聴いてみたら、ジョージ・ベンソンでした(笑)。