僕の音楽史(164)
テープを送った後、約10日ほどでめでたく予選通過の連絡を電話で受けました。そして、その後郵送で通知が届きました。
「浅草アマチュアJAZZコンテスト」の本戦で演奏ができることが決まったのですが、もともと「人前で演奏する機会を持ちたい」「ライブ活動を始めるきっかけが欲しい」が大きな目的だったので、後になって色々と詳細がわかって少し欲が出てきました。
グランプリを獲得するとオーストラリア演奏旅行招待という素晴らしい副賞がありました。主催の台東区の姉妹都市がオーストラリアのマンリー市ということで、マンリー・シャズフェスティバルに出演ができるということを後になって知りました。
ジャズ評論家の本多俊夫さん、シャープ&フラッツの原信夫さんほか有名ミュージシャンが審査員であることも後になって知りました。とりわけ僕が気になったのは審査員の中にギタリストの沢田駿吾さんがいたことでした。
沢田駿吾さんについては大学時代に何枚かレコードを購入していて、既に聴いたことはありましたし、当時ルーツ音楽院の学長(?)を務めておられて、そこが発売していたカセット付きのギター教本で学習していたこともありました。このような日本を代表する王道ジャズ・ギタリストに僕のギター演奏を聴いてもらうのはもちろん初めての事でしたし、どう評価していただけるかもとても心配でした。
本戦大会は3月20日(日)という事で、あまりリハの時間もありません。当日は1曲のみの演奏です。まだレパートリーも多くないのと、応募テープに収録した曲がよかろうということもあって、パット・マルティーノ「The Great Stream」を演奏することに決めました。
相変わらず僕以外のメンバーは無関心でしたね。
