質問箱(7)
【質問】
こんにちは。
武田さんの解説を見てると、ソロの場合はコンバージョンの考え方を取りいれてマイナー化を多くしてコードを簡略化して、全体的に簡略化して考えて弾きやすいマイナースケール系で弾き倒すというイメージがあります。少しおおげさですが。。
一方で、一人で弾くソロギターだと、一つ一つ変わっていくコードに対して丁寧に音をつけて弾いていくというような印象があります。バッキングでもそうかもしれません。
相反するような考え方とも思えるのですが、このあたりいかがお考えでしょうか?もしくはそうしたほうがうまくいく、ということでしょうか。
【回答】
質問ありがとうございます。
ソロ・ギターのコードワーク部分やバッキングの時とシングル・ラインを中心にしたソロとでは全く違います。前者は全く「マイナー・コンバージョン」の概念はありません。一方、後者のソロはおっしゃる通り「ほぼ100%マイナー・コンバージョン」です。
ソロ・ギター道場(33)を見ての質問なのでこれを例えて説明すると、こんな感じです。
例えばB♭7の部分、コードで弾くときは頭の中はB♭7としか考えてなくて、「どんなテンションを入れたらかっこいいサウンドになるか?」「どういう音の重ね方にしようか?」みたいなことを考えて弾きます。
ところが、ここを「コードで弾くのではなくシングル・トーンで弾く」と考えた時は、いきなり頭の中は「B♭7」から「Fm7」もしくは「Bm7」にコンバージョンして、それをベースに「Fドリアン」もしくは「Bドリアン」を使ったフレーズを弾きます。
僕の場合のマイナー・コンバージョンはシングルラインのソロ限定ということになります。あくまで「スケールを選択肢をマイナー一本に絞る」ための手段でしかありません。
