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質問箱(7)

 久々に質問をいただきました。

【質問】
こんにちは。
武田さんの解説を見てると、ソロの場合はコンバージョンの考え方を取りいれてマイナー化を多くしてコードを簡略化して、全体的に簡略化して考えて弾きやすいマイナースケール系で弾き倒すというイメージがあります。少しおおげさですが。。
一方で、一人で弾くソロギターだと、一つ一つ変わっていくコードに対して丁寧に音をつけて弾いていくというような印象があります。バッキングでもそうかもしれません。

相反するような考え方とも思えるのですが、このあたりいかがお考えでしょうか?もしくはそうしたほうがうまくいく、ということでしょうか。

【回答】
 質問ありがとうございます。

 ソロ・ギターのコードワーク部分やバッキングの時とシングル・ラインを中心にしたソロとでは全く違います。前者は全く「マイナー・コンバージョン」の概念はありません。一方、後者のソロはおっしゃる通り「ほぼ100%マイナー・コンバージョン」です。

 ソロ・ギター道場(33)を見ての質問なのでこれを例えて説明すると、こんな感じです。

 例えばB♭7の部分、コードで弾くときは頭の中はB♭7としか考えてなくて、「どんなテンションを入れたらかっこいいサウンドになるか?」「どういう音の重ね方にしようか?」みたいなことを考えて弾きます。

 ところが、ここを「コードで弾くのではなくシングル・トーンで弾く」と考えた時は、いきなり頭の中は「B♭7」から「Fm7」もしくは「Bm7」にコンバージョンして、それをベースに「Fドリアン」もしくは「Bドリアン」を使ったフレーズを弾きます。

 僕の場合のマイナー・コンバージョンはシングルラインのソロ限定ということになります。あくまで「スケールを選択肢をマイナー一本に絞る」ための手段でしかありません。

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ありがとうございました。僕の予想といいますか見解は合っていたようでした。

大きくとらえるようにするマクロの視点、一つ一つ丁寧においかけるミクロの視点、ジャズをやっていくうえではやはり両方とも必要ということですね。やるべきことはたくさんありそうです。
参考になりました!
プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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