僕の出会ったギター達(24)

写真の楽器、今回は生音をお聴かせします。
2012年に生まれた楽器、まだ7歳の誕生日を迎えたばかりの楽器ですが、1959年のES-175を再現した楽器ということもあってか、生音も結構ビンテージっぽいです。僕的にビンテージの音っていうのは「硬質で乾いた音」の事です。特に1〜3弦の音が新しい楽器とまるでサウンドカラーが違うと思っています。僕の所有するビンテージ楽器、1952年製のES-175に比較的近い感じです。スペックを再現した結果ビンテージ・サウンドになるのか、そこまで考えて制作しているかはわかりません。
一方で5、6弦を弾いた時はしっかりと箱鳴りがします。弦を張ったばかりの時は硬質な感じが多少気になり、少し「暴れ馬」みたいな感じがしますが、数週間くらい経つと落ち着いてきて味が出てきます。そして、ネック中央くらいでコードをザッと鳴らした時の何とも言えない「鳴り」が生まれてきます。
前回も書きましたが、この楽器はライブ前のリハ後、アクシデントからネックとヘッドの間に大きな亀裂が入り、1ヶ月ほどリペアに出していました。心配していた音に関しては全く問題なく、それどころが1から3弦の鳴りがかえってよくなったのでは?と思わせるくらいです。
次回はアンプ音です。