ギター購入騒動記(120)
何本か弾いた中で、正直に言ってこれが一番びっくりでした!
ヤマハのエレガット「NTX-700」

もちろん弾いたことはありませんでした。「ヤマハ」というメーカーは嫌いじゃないものの、ここ数年の僕の頭の中にはありません。ただ、振り返ってみれば、一番最初の楽器はヤマハのフォークギターでしたし、大学時代はセミアコ、フルアコの2本を所有していました。また、我が家のグランドピアノもヤマハです。
ボディの厚みはクラシック・タイプとほぼ同じですが、上部の丸みが少し小ぶりな感じで気に入りました。手に取る時にネックを握ります。
「ん?細い!」
175のネックとクラシックの間、4.7〜8mm位と思います。
まずは生音で弾いてみます。
「何だこれ!むちゃくちゃ弾きやすい!」
今までエレガットはクラシック・タイプのネック幅にこだわっていましたし、現在所有の楽器もそうです。クラシック・タイプではエレキで普通に弾けるフレーズも、特にハイポジションなどは弾きずらい場合も多く、逆にそれがガットを弾いた時のニュアンスになっていると思っていましたが、このヤマハの楽器は、ノーストレスで175とほぼ同じ感覚でハイポジションもスムーズに弾けます。
クラッシックギターに比べ音量は小さいですが、悪くありません。その場で僕のアイバニーズと弾き比べたわけではありませんので、はっきりとした違いはわかりませんでしたが、まろやかでまとまった音のような気がしました。
アンプにつこっんでみます。例によってアンプもプリアンプもほぼ中位くらいの状態です。
「まんまこの音でライブ使用できるな」
プリアンプの説明を聞きます。Tre、Mid、Bass以外に2つつまみがあります。サドル下にピエゾが二箇所(高音弦側と低音弦側)埋めてあって、バランスの調整ができるとのこと。早速やってみます。ものの数分で気に入った音が作れました。もうちょっと時間をかければ、更にいい感じの音が作れるでしょう。
店員さんが他のお客さんを接客していたこともあって、10分位弾きまくっていました。チラチラとこちらを見るお客さんがいたので、調子こいて弾きまくる嫌なやつになっていましたw。でも、拍手もいただけましたw。
手にすっかり馴染んでしまいましたw。そして、明日のライブはこの楽器で行きたくなりましたww。5万円くらいならカードで買っちまおうかと思いました。さー、困った、困った。
店員さんが話しかけてきます。
「いかがですか?」
いかがですかって、いいに決まってんじゃんw。
結論を先に言ってしまうと、この場では逃げ帰ってくることができたのであります。なぜ逃げ帰ることができたかというと、店員さんのこの一言です。
「この楽器、確か上位機種があったと思いますね」
こう思いました。
「この値段で新品を買うなら、同じ値段で中古の上位機種」