ギター購入騒動記(119)
この日は仕事帰りに翌日のライブに備えて事務所の最寄駅でもある国分寺島村楽器に寄りました。目的は弦の購入です。
ライブに備えて使用楽器の弦を全部張替えることはしませんが、万が一に備えて1弦と2弦はスペアを用意しておくようにしています。
弦購入の後、多少時間があったので、店頭にある楽器を眺めていました。何を見ていたかと言うと、最近の僕の中で旬でもあるアコースティック・ギターです。
店員さんが声をかけてきました。僕はアコギに関しては全くのシロートと言っていいほど知識がありません。流石にマーティンやギルドと言ったメーカーは知っていますが、弾いたこともありません。折角なので、色々説明を聞いて試奏させてもらおうと思いました。
目の前にマーティンのミニ・ギターがありましたので、弾かせてもらいました。買う気なんかなかったのでなんでも良かったのです。
確か値段は5〜6万くらいのものでしたが、ちょっとびっくりです。明らか僕の「アダマスもどき」よりは良い音がします。ミニとは言っても予想以上に音量が出ますし、自宅で弾くには充分でした。マーティンと言えば「D-XX」とか言う奴が高価で人気があることは知っていますが、それ以上の知識はありません。残念ながらその手の楽器はありませんでした。

ライブで弾くにはエレアコが現実的でしたし、オベーションのアンダーサドルピエゾがぶっ壊れて困っている話をすると、店員さんは「テイラー(Taylor)はいかがですか?」と言います。ロゴに見覚えがある、そんな程度でした。目の前の27〜8万位の楽器を試奏させてもらいます。

正直びっくりでした。ノーエフェクトで、アンプのトーン・コントロールを皆中位にして、軽くリバーブをかけて弾いただけで、無茶苦茶良い音です。今現在所有のアダマスもどきは「マルチエフェクターをかまして、色々調整して、なんとか思ったような音がやっと作れる」と言ったレベルです。この楽器は、何も考えずシールド1本をアンプに突っ込んだだけでこのクオリティです。所有のアダマスもどきと比べ「値段が3倍だから当たり前でしょ!」まー、確かにそうですが、とても複雑な気持ちです。アコギはエレキ以上に「価格差が音に出るぞ」と実感しました。
帰りがけにもう1本弾こうと思いました。試奏したのはどれもスティール弦のアコギでしたが、僕の場合はライブで使うのは基本エレガットなので、折角だがらガット弦のエレガットを弾かせてもらおうと思いました。現在所有している楽器はアイバニーズの3万クラス、形状はクラシックギターのタイプです。どうせ買う気もないので、高い楽器を弾かせてもらおうとと思いましたが、どれも10万未満の比較的お買い得品ばかりしかありませんでした。そんな中で、ヤマハの5万円代の楽器がルックス的にも気に入ったので、弾かせてもらうことにしました。下の写真のNTX-700ってやつです。
何本か弾いた中で、正直に言ってこれが一番びっくりでした!
