僕の音楽史(157)
この頃現在も所有しているES−175NT(91年製)を買いました。また、ポリトーンのMiniBruteⅣを中古で近所のギターズマーケットで購入しました。


リハーサルを繰り返し続けていくうちに、使用していたYAMAHA AE-2000のサウンドに少しづつ満足できなくなりました。もう少し甘いジャズ・トーンがでないものかなと常に考えていました。そして、何よりも憧れのGibsonが欲しくなりました。かみさんにこんな感じでお願いしたのを覚えています。
「今までずっとギターを弾いてきて、本物の楽器(GibsonやFenderのことを意味します)を弾いたことがない。そろそろ本物の楽器が欲しい。そして一生使える楽器が欲しい。絶対に大切にする。」
彼女は特に何も言わずに楽器購入をあっさりと承諾してくれました。拍子抜けしてしまいました。自らピアノを演奏し、ジャズを愛する同じ人間として僕の気持ちを理解してくれたのでしょう。
当時は今と違ってクレジットカード払いなどはまだ主流ではなく、「現金払い」もしくは「月賦」の時代です。お店近くの銀行で引き出した40万の現金を握りしめて、池袋のイケベ楽器にドキドキしながら買いに行ったのを覚えています。
購入後に、かみさんにあらためて、少し照れながら「ありがとう。絶対に大切にする!」と言ったのを今でもよく覚えています。
この時から10年くらいはずっとES-175とポリトーンのコンビをメインで使っていました。どこに行くのもこのセットで演奏してきました。そして、このサウンドが「僕のギターサウンド」と言っても良いくらいになりました。
そして、この楽器、今でも当時の言葉通りに大切にしていますし、今後も絶対に手放すつもりはありません。